【速報】第16回日本ワーキングメモリ学会大会

第16回日本ワーキングメモリ学会大会が、2018/12/01に、白百合女子大学で開催されました。
研究室から、3件の発表をおこないました。

  • ワーキングメモリ課題における課題負荷量が脳機能ネットワーク構造に及ぼす影響:機能的結合行列の低ランク近似に基づく検討 相本武瑠(M2)
  • ワーキングメモリ課題における課題負荷量が脳機能ネットワーク構造に及ぼす影響:
    グラフ理論解析と状態識別に基づく検討
    石田翔也(M2)
  • N-back課題の難易度に伴う脳活動の変化領域の検討 丹真里奈(B4)

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第16回ワーキングメモリ学会大会

2018年12月1日に白百合女子大学にて開催されました第16回ワーキングメモリ学会大会に参加いたしました.本研究室からは,日和先生,相本(M2),石田(M2),丹(B4)の4名が参加しました.発表形式は学生全員が口頭発表でした.また日和先生は第15回大会で優秀発表賞を受賞された萩原さんの代理で講演されました.学生3名の発表題目は以下の通りです.

  • 「ワーキングメモリ課題における課題負荷量が脳機能ネットワーク構造に及ぼす影響:グラフ理論解析と状態識別に基づく検討」
     石田 翔也,日和 悟,廣安 知之
  • 「ワーキングメモリ課題における課題負荷量が脳機能ネットワーク構造に及ぼす影響:機能的結合行列の低ランク近似に基づく検討」
     相本 武瑠,日和 悟,廣安 知之
  • 「N-back課題の難易度に伴う脳活動の変化領域の検討」
     丹 真里奈,日和 悟,廣安 知之

私にとっては4回目の学会発表でしたがポスター発表しか経験したことがなかったため,初めての口頭発表となりました.難しい内容の発表でしたがスライドはワーキングメモリの専門家の方にも理解してもらえるような構成を意識して作成したため,伝えたいことは伝えられたと感じています.今回,本研究室の学生3人は同じ実験データを使って,異なるアプローチからワーキングメモリ解明の検討を行い発表しました.3人の研究内容の違いを上手く伝えることが重要であり,3人で協力して分かりやすい発表を心掛けて練習したことが貴重な体験になったと思います.質疑応答では3人とも多くの方から貴重な質問を頂くことができたため,今後の研究に十分に生かしていきたいと考えています.




【文責:M2 石田】

fNIRS2018

2018年10月5日(金)〜8日(月)にかけて東京都の東京大学にて開催されましたThe fNIRS 2018 conferenceに参加いたしました.本研究室からは廣安先生,日和先生,池田(M2),西澤(M2),水野(M2),谷口(M1),山本(M1)が参加しました.ポスター発表にて自身の研究成果を発表しました.発表題目は以下の通りです.

    • “Analysis of working memory-load dependent changes in functional network properties using fNIRS”
      S.IKEDA; S.HIWA; T.HIROYASU.

 

    • “Detecting attentional and inattentional brain metastates based on dynamic functional connectivity analysis”
      M.NISHIZAWA; S.HIWA; T.HIROYASU.

 

    • “A fNIRS-based hyperscanning study of inter-brain neural synchronization during a cooperative task”
      M.MIZUNO; S.TANIGUCHI; S.HIWA; T.HIROYASU.

 

    • “A fNIRS study of attentional state induced by breath-counting meditation”
      S.YAMAMOTO; S.HIWA; T.HIROYASU.


The Society for functional near-infrared spectroscopy (SfNIRS)は,光学的方法を用いて生物組織,特に脳の機能的特性の理解を深める基礎科学者および臨床科学者の組織で, 本学会はアイデアの交換,学際的協力,教育の促進を目的として開催されました.ポスター発表では,多くの方々にポスターを見に来ていただくことができました.fNIRSデータを用いた脳機能ネットワーク解析やhyperscanningについて特に興味を集めていたと思います.他の発表では,fNIRSを用いるメリットである幼児を対象にした研究や運動課題の研究が多かったです.また,前処理に関して本研究室で用いている手法以外についても知ることができたため,本研究室でも共有し反映させていきたいです.また学会会期中,OB・OGの方々と合流し楽しい時間を過ごすこともできました.本学会の参加にあたり得られた研究に対してポジティブに取り組む姿勢や様々な知見を研究室内で共有し,今後の研究活動に生かしていきたいと考えています.

 


【文責:M2 池田】

【速報】

2018/10/05から2018/10/08に東京大学にて開催された fNIRS2018に研究室から4件の発表を行いました。

  • A fNIRS-based hyperscanning study of inter-brain neural synchronization during a cooperative task Megumi Mizuno, Sho Taniguchi, Satoru Hiwa,Tomo Hiroyasu
  • Detecting attentional and inattentional brain metastates based on dynamic functional connectivity analysis, Miyu Nishizawa , Satoru Hiwa,Tomo Hiroyasu

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日本心理学会第82回大会

2018年9月25日(火)~25日(木)にかけて,仙台で日本心理学会第82回大会が開催されました.本研究室からは日和が講演しました.
参加したセッションは公募シンポジウム「Well-being Computingに向けて」で,当研究室でもおなじみ,NTT CS研の渡邊 淳司さんらの企画です.
心理学会の大会は初参加だったのでシステムを知らなかったのですが,この学会では公募シンポジウムが数多く並列運営されており,登壇者は企画者が指名・招待して,いわば「ミニシンポジウム」を行うというものでした.もちろん一般講演もありますが,これはポスターセッションで行われ,学生の講演が多かったように思いました.
公募シンポジウム「Well-being Computingに向けて」では,well-beingとテクノロジーに関わるトピックについて実験やケーススタディを共有し,ウェルビーイングの科学的研究を進める上で考慮すべき事項について参加者で議論することを目的としていました.
日和はこのシンポジウムで,事例紹介として,以下の発表題目で講演しました.
 

  • 「マインドフルネスを見える化する〜脳機能情報に基づく瞑想状態のモニタリング〜」

    日和 悟,廣安 知之


セッションでは4名の講演の後,企画者と講演者,聴講者全体でディスカッションすることになりました.聴講者は少なかったように思いますが,関係者中心に密度の高い議論ができたように思います.
会場から出た質問から類推するに,Computingというと基礎研究というよりは応用に近いイメージなのだろうなと感じます.
瞑想状態がモニタリングできたらどのようにwell-beingをpromoteできるのか,どういった形で世の中に普及していくのか,そろそろ出口を考えねばならないと思いつつも,もうしばらく基礎固めに時間がかかりそうです.
さて,「研究者は自分にないものを求める」というような話を耳にしたことがありますが,このセッションの参加者はwell-beingを研究しつつ,研究している人もwell-beingな印象を受けました(もちろん私も).まずはそれが大事でしょう.ほんとに.みな温かい,良い人たちです.
実は,今学会の前に東京でラファエル・カルボ教授の来日講演に聴講参加し,翌日早朝 仙台に移動,さらに仙台で講演が終わったら帰阪して次の日は講義と学内シンポジウム,というハードスケジュールでしたが,仙台ではセッションでの議論に加えて,牛タンとずんだ餅,日高見(ひたかみ.愛すべき辛口の地酒)も味わい,さらにwell-beingを高めて仙台を後にしたのでありました.


【文責:日和 悟】

第46回日本磁気共鳴医学会大会

2018年9月7日から9日にかけてホテル日航金沢にて開催されました第46回日本磁気共鳴医学会大会に参加いたしました.本研究室からは日和先生,杉野(M1),奥村(康)(M1)の3名が参加しました.杉野,奥村(康)の2名が発表し,発表形式は杉野は口述発表,奥村(康)はポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「データ駆動型クラスタリングに基づく性差が脳構造ネットワークに及ぼす影響の検討」
     奥村 康平,日和 悟,廣安 知之
  • 「Kanizsa錯視における特徴的な機能的ネットワーク構造の抽出」
     杉野 梨緒,日和 悟,廣安 知之



私にとって日本磁気共鳴医学会大会への参加は2度目の学会参加であり,初めての国内学会への参加でした.去年までは日本磁気共鳴医学会大会の発表はのポスター発表が主でしたが,今年は初めて口述発表も行いました.私は脳機能のセッションで口述発表を行いました.日本磁気共鳴医学会大会はMRIを使用した研究が多く,脳機能に関する研究について発表は非常に少なかったため,他の研究分野の方にも研究内容が伝わるように工夫して発表しました.脳機能のセッションは学会の主軸から離れているからか質問も少なく,あまり盛り上がっていない雰囲気でした.しかし,私の発表では座長の先生以外にも発表を聞いてくださった方から質問をいただくことができました.聴講に関しては,fMRIや解析を主に勉強したため,MRIの原理など異なる方向から自分の研究と向き合うことができました。本学会で学んだことや気づいたことを次の学会に向けて改善し,研究室内にも広めていきたいと思います.

【文責:M1 杉野】

2018JPNSEC International Workshop on Evolutionary Computation

2018年8月31日~9月1日にかけて中国深セン南方科技大学にて開催されました2018JPNSEC International Workshop on Evolutionary Computationに参加いたしました.本研究室からはM1藤井が発表を行いました.このワークショップにて私はフラッシュトーク及びポスターによる研究発表を行いました.発表題目は以下の通りです.

  • “Data-driven approach for functional brain image analysis
    -Solution exploration of important functional connectivity using the Pareto solution set-”
    A.FUJII; S.HIWA; T.HIROYASU.


このワークショップは、進化計算学会によって主催された国際学会で、進化計算学会研究会としては14回目で初の海外開催となりました.また基調講演では,香港城市大学のQingfu Zhang氏をはじめ計算科学の分野をリードする先生方による講演が行われました.講演にて進化計算や深層学習の基本的な知識から最先端の研究まで聞くことができ,非常に有意義な時間を過ごすことができました.
今回のワークショップは自身の研究が脳機能研究へと変わってから初の学会発表であり,初の海外発表でした.そのため不安もありましたが,ポスターセッションでは多くの他大学の学生や先生方に興味を持っていただき,様々な意見や質問をいただいたので,とても充実した時間となりました.今回の発表で得られた経験や自信を次回以降にしっかりいかしてゆきたいと思います.また今回のワークショップで先生方の講演や学生の発表を聴講し,より良いディスカッションをする上で自分の知識がまだまだ足りないことを実感することができました.次回の学会参加までに研究を通してより多くの知識を身に着けておこうと思います.



【文責:M1 藤井】

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The Genetic and Evolutionary Computation Conference 2018

GECCO 2018 was held in Kyoto city, at Kyoto Terrsa.Between the 15 th and 19 th July I participated to the Genetic and Evolutionary Computation Conference (GECCO), which is the premier conference in the area of genetic and evolutionary computation, where latest high quality results in this field are presented from researchers coming from all over the world.At GECCO 2018 both workshop papers and full papers were accepted, as for my case I submitted and get to present my own workshop paper.

  • “Solution Exploration using Multi-Objective Genetic Algorithm for Determining Experiment Candidate -The case study of extraction of cancer cells in which the transcription factor NRF3 functions”

     L.PERINO ; S.HIWA; T.HIROYASU.


Apart from the beauty of the Conference venue, I really appreciated having the possibility to discuss about my research and Evolutionary computation’s topics with an international community, which is something rare to find here in Japan.Specifically, I received very good feedbacks after my presentation: questions coming from the audience had the credit to highlight the critical aspects of my research, leading to a fruitful discussion which fostered my passion and understanding of the topic involved in my research.



【文責:M2 Lorenzo Perino】

日本光脳機能イメージング学会 第21回学術集会

2018年7月14日(土)に東京都千代田区永田町の星陵会館にて開催されました日本光脳機能イメージング学会第21回学術集会に参加いたしました.本研究室からは藤井 聖香(M2),山本 渉子(M1)の2名が参加しました.発表形式は各学生がポスター発表と2分間のフラッシュトークにて発表しました.発表題目は以下の通りです.

    • 「fNIRSによる瞑想状態推定システムの構築」
      藤井 聖香,日和 悟,廣安 知之
    • 「fNIRSによる集中瞑想の神経基盤の検討」
      山本 渉子,日和 悟,廣安 知之

NIRSの学会ということで,どんな発表を聴かせていただけるか,楽しみにしていました.今回のテーマは,「周産期医療における光イメージングの未来」であったので,日常ではあまり聴くことができない周産期の現場での近赤外線分光法を利用したイメージング装置の使用などについて聴講しました.実際に使用している映像などを見ることができて,とても貴重な機会でした.自分の発表では,伝えたいことがなかなか伝えられない事も多かったですが,質問をいただくことで自分の中でもう一度自分の研究について考えることができました.普段は自分の研究について知っている方に話すことが多いですが,知らない方に話す経験をすることで相手に合わせて説明する重要性も感じました.今回の経験を生かして,これからさらに自分の研究を深めていきたいと思います.
  
【文責:M1 山本】

第57回日本生体医工学会大会

2018年6月19日から21日にかけて札幌コンベンションセンターにて開催されました日本生体医工学会大会に参加いたしました.本研究室からは谷口(M1)と中村(清)(M2)の2名が参加しました.発表形式は口頭発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「fNIRSを用いたhyperscanningによる協調時の脳活動の検討」
     谷口 尚,日和 悟,廣安 知之
  • 「ラジコンカーの操作が脳活動に及ぼす影響」
     中村 清志郎,日和 悟,廣安 知之


日本生体医工学会は生物学における電子工学、機械工学などの方法、および工学における医学、生物学的知見の応用に関する研究の発展、知識の交流および社会における事業の振興をはかることを目的として設立されました.本学会は,医学・生物学と理工学との中間領域に関係する研究者の協力の場として機能しています.この学会ではNIRSに関する研究はもちろんですが,生体と医療に関する発表が多く行われており,幅広い分野の発表を聞くことができました.
 
この学会が私にとって初めての口頭発表となりました.実際に発表をするまでは非常に緊張しましたが,前日まで練習していたこともあり,わかりやすく発表できたと思います.質問等も多くいただき,様々な指摘もいただけたので,今後の研究や発表に生かしていきたいと考えています.
【文責:M2 中村(清)】