第11回 超並列計算研究会

第11回 超並列計算研究会が下記の通り開催されました。

  • 日時:1998年6月25日(木)午後1時-5時

  • 場所: 京都大学大型計算機センター講習会室(京都市左京区吉田本町)

  • アクセス: 本部キャンパスの東北の角にあります。
    京都駅より地下鉄で鳥丸今出川下車、市バス203に乗り換え、農学部前下車 203は今出川通りを東進:所要時間30分
    京都駅または阪急四条河原町より市バス17番で農学部前下車
    17は河原町通りを北進し、今出川通りを東進:所要時間40分
    市バス停農学部前の前方(30m)の信号を渡り、50m南へ、東門右手です。

     なお,京都大学のホームページ(アクセス)もご覧下さい

  • プログラム

    1. (13:00-13:05)開会挨拶 チェアマン 三木光範

    2. (13:05-13:45)「Alphaクラスター計算機Parallaxの性能評価」

         星野 誠三* ○月岡 鉄三* 小山 隆* 咲本 正広** 戸澤 昌典** (*NKK 情報システム部ソリューション技術センター,** ビジュアルテクノロジー(株)商品部)

      概要:533MhzのAlphaチップが搭載されたUNIX/NT計算機を100Mbs/1Gbsのイーサネットでノード間接続し,MPIライブラリーを載せ,負荷分散ソフトウエアのLSFの元で運用する計算機を開発し、並列性能の評価を行なった.

    3. (13:45-14:25)「Chebyshevの数値積分公式の分点を決める超高次代数方程式の係数計算の並列化について」

         ○藤野清次,児島彰,益本博幸,小野令美 (広島市立大学 情報科学部 情報工学科)

      概要: 本研究で取り扱う代数方程式は,Chebyshevの数値積分公式の分点を求める計算から生じたものであり,その係数については森口による厳密解がすでに知られている.そこで,本研究では,その厳密解の検証を並列計算機 IBM SP2 (48プロセッサー)を利用して方程式の次数 n が20480次までについて行ない,その妥当性を確認した.計算は多倍長演算を用いて行ない,Pentium Pro(200MHz)で約560時間の計算が,SP2 (48プロセッサー)を使ってわずか2時間で計算することができた.

    4. (14:25-15:05)「並列化コンパイラ TINPAR による非均質計算環境向けコード生成手法」

         後藤慎也(1,3), 窪田昌史(1,4),○田中利彦(2),五島正裕(2),    森眞一郎(2),中島浩(1,5),富田眞治(2) (1)京都大学大学院工学研究科,2)京都大学大学院情報学研究科,3)現在 住友電気工業(株),  4)現在 広島市立大学,5)現在 豊橋技術科学大学)

      概要:処理能力の異なる計算機が接続された非均質計算機環境では計算機の能力に応じたタスク分割が必要となる. 本稿では,データを非均質に分散させることで計算能力に応じたタスク分割を行う,非均質コード向けのコード生成手法について述べる.

      (休憩10分)

    5. (15:15-16:00)「データ並列有限要素法におけるパーティショニングおよびリナンバリングの影響について」

         ◯奥田洋司* ,大城勝史**,阿南統久** (*横浜国立大学工学部,**横浜国立大学大学院)

      概要:データ並列による有限要素法解析において,負荷バランスの均等化と通信量の低減化を同時に満足するようなパーティショニングおよびリナンバリング方法を開発し,その有効性を検討した.有限要素法はElement-by-Elementアルゴリズムに基づく非圧縮性流れ解析で,連立1次方程式の解法にCG法を用いたものである.例題は数万〜百万節点規模の問題で,計算機はCRAY-T3D,128PEを用いている.HPFの進展という最近の状況に鑑み,非構造格子データの取り扱いについて議論する.

    6. (16:00-17:00)「ネットワーク・スーパーコンピューティングにむけて」

         森眞一郎(京都大学大学院情報学研究科)

      概要:PVMやMPIなどの並列処理ライブラリの普及とネットワークインフラの高速化により,ワークステーション・クラスタ等のネットワークベースの並列処理環境を利用したスーパーコンピューティングが実現可能になりつつある.本講演では,ハードウェア技術を中心にこれらの研究開発動向について述べる.

  • 報告

    今回は京都大学 大型計算機センター 講習会室をお借りして、開催することが できました。京都大学の富田先生、森先生、秘書の方のご尽力のお蔭と感謝してお ります。有り難うございました。 こちらの運営の不手際で、十分な講演時間と質疑応答の時間を最後まで取るこ とができず、大変申し訳ありませんでした。

    今回は、ハードウエアからソフトウエアまで、商品紹介から研究発表、数学的 な問題から構造解析問題まで幅広い内容となり、非常に有意義な研究会が開催で きたものと考えております。質疑応答も活発に行われ、ご出席の皆様にもお礼申 し上げます。


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