第14回 超並列計算研究会

第14回 超並列計算研究会が開催されました。

  • 日時:
    1998年11月27日(金)13:00−17:30

  • 場所:
    • 講演会:いしかわハイテク交流センター(北陸先端科学技術大学院大学となり)    (923-1211 石川県能美郡辰口町旭台2-1 電話0761-51-0106)
    • 見学会:北陸先端科学技術大学院大学    (923-1211 石川県能美郡辰口町旭台1-1 電話0761-51-1301(松澤先生))

  • プログラム
    1. (13:00-13:05)開会挨拶

      チェアマン 三木光範

    2. (13:05-13:55)「大規模SMPシステムの性能評価と効果的な並列手法の実装と実際」

               黒川原佳,松澤照男(北陸先端科学技術大学院大学)

      概要:近年、SMPクラスタの超並列計算機が高い効果を上げている。本報告では単一SMPシステムの性能評価を行い、結果を元にSMPシステムで効率的な計算を行うための方法を検討した。特に、依存関係の強い演算では、同期機構が性能に大きく影響する。従来から用いられている大域的な同期(バリア同期など)に対し、今回は、局所的な同期機構としてメモリのリード/ライト動作のみで同期する機構を実装し、その効果を示す。

    3. (13:55-14:45)「並列計算機上の分子動力学法シミュレーション」

              林 亮子、堀口 進 (北陸先端大・情報科学研究科)

      概要:分子動力学法(MD)は,物理や化学,材料科学の分野で重要性を増しているコンピュータ・シミュレーションの手法である.MDシミュレーションは個々の分子の運動を模擬し,熱力学量や分子レベルの動的性質に関する様々な知見を得ることができる.計算機の高速化にともなってMDは多様な分子を扱うことが可能となり,特に高い計算性能を容易に得られる並列計算機の発達によって,たんぱく質のような巨大分子まで扱うようになっている.しかし,並列計算機上でMDシミュレーションを高速に実行するためには実装法を工夫する必要があり、並列化手法が盛んに研究されている.本講演ではMDシミュレーションの並列化手法に関する講演者のこれまでの研究を概観するとともに,内外の研究状況,今後の課題について述べる予定である.

    4. 休憩(14:45-15:00)

    5. (15:00-16:00)「ゲノム解析における並列処理の事例紹介」

              佐藤賢二,小長谷明彦(北陸先端科学技術大学院大学・知識科学研究科)

      概要:分子生物学的実験技術の改良とともに、DNAやタンパク質など生命の根幹に関わる各種のデータは指数関数的に増加し続けている。これらのゲノムデータを解析するためには膨大な計算量が必要であり、当然の流れとして各種の並列化が行なわれている。本講演では、これらゲノムデータに関する世界でも最大級の統合的ゲノム解析サービスゲノムネット(GenomeNet)について簡単に紹介した後、北陸先端大で最近立ち上がったゲノムネットのミラーサーバ、ゲノムネットで実用に供されている並列処理、および近年話題になっているデータマイニングの並列化に関して事例紹介を行なう。

    6. (16:00-16:30)「連続変数を持つ最適化問題への温度並列シミュレーテッドアニーリングの応用」

              三木光範,笠井誠之,廣安知之

      概要:シミュレーテッドアニーリングの並列化には種々の方法があるが,瀧,小西らの温度並列シミュレーテッドアニーリングはその中でも優れた方法である.この方法はこれまで離散的変数の探索問題に適用され有用性が高いことが分かっている.ここではこの手法を連続変数の最適化問題に適用する.この場合のポイントは次状態の生成と最高温度および最低温度の決定についてである.これらについて新しい提案を行い,トラス構造最適化問題において温度並列シミュレーテッドアニーリングの有用性を示す.

    7. (16:30-17:30)見学会

      概要:北陸先端科学技術大学院大学情報科学センターおよび情報科学研究科などにおける最先端の超並列計算機の見学を行う.

    8. (17:30-18:30)懇親会
    9. 2次会

  • 報告

    第14回超並列計算研究会を無事開催することができました。これも、各 地より参加していただいた参加者の皆様、会場、見学、懇親会と用意して 頂いた松沢先生および学生の皆様のお蔭と感謝しております。

    今回の研究会では、忙しい時期かつ東京、大阪からは多少遠い場所にも係 わらず23名の方に参加して頂き盛会とすることができました。特に、講 演会だけでなく見学会および懇親会も行うことができました。東京、大阪、 京都,名古屋などから多くの方にご参加いただき、有り難うございました。

    講演会は大規模SMPシステムの性能評価、ゲノム解析や分子動力学、最適 化に関する並列処理の事例など幅広い内容でした

    見学会は松澤先生のご案内で北陸先端科学技術大学院大学を見せていただ きました。各種の並列マシンが各種取り揃えてありまるで並列処理コンピュー タの博物館という様相でした。また驚かされたのはコンピュータだけでな くさまざまな目的用の各種の部屋、研究室、そして学生に割り当てられた スペースでした。さすが全国から学生を集めている大学院大学だけはあり ました。

    懇親会にはほぼ出席者の全員の方に参加いただき親睦を深めることができ ました。地酒や巨大なまぐろの頭が懇親に華を添えました。 懇親会の写真もご覧下さい。

    ちなみに、懇親会のあと,数名で香林坊に出かけ、炉端焼き屋で、 美味しいものを食べながら2次会を行いました。ご参加下さいました 皆様、有り難うございました。

    (謝辞)
    今回の研究会の開催に当たっては北陸先端科学技術大学院大学の松澤先生に 大変お世話になりました。この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。 また、ご講演をいただきました皆様にはお忙しい中ご準備をいただき、 有り難うございました。

  • 写真


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