第33回 超並列計算研究会

第33回の超並列計算研究会が下記の通り開催されました.

  • 日時: 2003年04月25日(金)午後1時から5時半まで
  • 場所:Century Hyatt 新宿 クリスタルルーム
    http://www.centuryhyatt.co.jp/index_pc.shtml
    〒160-0023 東京都新宿区西新宿2-7-2
    Tel: 03-3349-0111
    Fax: 03-3344-5575
  • 特集:Opteronクラスタとクラスタによる研究事例
  • 概要:Opteronはx86の64bit版ともいうべきAMDの時期サーバー用CPUで,SC2002におい ても,大きな注目を集めていました.また,2004年度にCray社から米エネルギー省 (DOE)のサンディア国立研究所への納品予定のRed StormでもOpteronが採用さ れ,ピーク時の演算性能は40TFLOPS(テラフロップス)となる予定です. このように,AMDのCPUはHPCクラスタにおいて,非常に高い性能を示しています. そこで,今回の超並列計算研究会では,AMD社の戦略,その技術を中心に,AMD社 のCPUを利用しているクラスタの紹介を行いました. また,同時に,クラスタによる計算事例についてもいくつかの解説をいただきました.
  • プログラム: 1)オープニング 13:00-13:10
  • 同志社大学 三木 光範

    2)講演1 13:10-13:40

  • Opteron Processorの概要
  • 日本AMD CPGテクニカルマーケティング部部長 小島洋一
  • 4月23日に国内発表されるOpteron Processorの基本コンセプト,64ビット コンピューティングの必要性,AMD64,TCOの削減,AMDのサーバおよびHPCにおける活 動,x86−32の64ビット化への戦略および展望,CPUロードマップについて概 説しました.

    3)講演2 13:40-14:50

  • AMD Cluster Server Solution
  • 米国AMD Boston Design Center Application Engineering Manager  Patrick Egan
  • Opteron CPU アーキテクチャ、チップセットを含むSystem アーキテクチャ,マザーボード上のチップを高速にリンクするHypertransportなどハードウエアの構成 要素の各技術について解説する.またCPUにインテグレートされたMemoryコント ローラによる性能向上,SUMO(Sufficiently Uniformed Memory Organization) とNUMA,SMAとの相違点,Opteronの特徴であるGlueless Multi-Processorアーキテ クチャにも言及する.さらに,ソフトウエア戦略,開発状況をアップデート.64 ビット化のBenefit,コードサイズ,性能について例を掲げ,締めくくりにハードウ エアシステムソリューションを紹介しました.

    4)講演3 15:00-15:30

  • Opteron搭載サーバの紹介
  • (株)ベストシステムズ セールス・マーケティング事業部 プロダクト・マーケティング部長 後藤 成志
  • Opteronを搭載した1Uクラスタ用ノードTitan64やBlade Serverを紹介しました.また 64ビット環境における弊社の取り組み,さらに今後予定しているトータルシステムソリューションについて も説明しました.

    5)講演5 クラスタにおける事例紹介 その1 15:50-16:20

  • 並列遺伝的アルゴリズムによるNMR蛋白質立体構造解析の自動化の試み
  • 徳島大学 小野 功
  • 蛋白質立体構造解析は,ポストシーケンスにおける最重要課題の一つである.NMRを用いた立体構造解析は有望な手法の一つであるが,観測されたデータを解析して立体構造を求めるために専門家の膨大な試行錯誤が必要であり,専門家でも一つの立体構造を求めるのに数ヶ月の時間を要することが問題となっている.我々のグループでは,この問題を解決するために,並列遺伝的アルゴリズムによる立体構造解析過程の自動化を試みている.本報告では,提案手法,および,120個のAthlon MP 2000+から構成されるPCクラスタ上で動作させたときの性能評価の結果について紹介する.

    6)講演4 クラスタにおける事例紹介 その2 16:20-16:50

  • PCクラスタ―とADVENTURE技術 ― 大規模固有値解析と破壊解析事例 ―
  • 東京大学 吉村 忍
  • 800万自由度級メッシュを用いた固有値解析及び80万自由度級メッシュを用いた天然ガスパイプラインの高速き裂進展解析を通して、PCクラスター環境における並列CAEシステムADVENTURE及びADVENTUREclusterの実行性能について紹介する。

    7)講演6 クラスタにおける事例紹介 その3 16:50-17:20

  • PCクラスタによる並列最適化
  • 同志社大学 三木 光範
  • 超並列PCクラスタを用いて進化的最適化を行う際の種々の並列化計算モデルについて述べる。進化的最適化手法としては遺伝的アルゴリズムとシミュレーテッドアニーリングを考え、高い並列性と解探索能力を持つ計算モデルを紹介する。重要なポイントは、解くべき最適化問題とPCクラスタの性質に適合した計算モデルの採用である。しかしながら、ここで得られた高性能の並列分散計算モデルは単一プロセッサによる逐次計算においても解の高性能化にも有効である。

    8)クロージング 17:20-17:30

  • 同志社大学 三木 光範

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