第35回 超並列計算研究会

第35回の超並列計算研究会が下記の通り開催されました.

  • 日時: 2004年03月23日(火)午後1時30分から5時まで
  • 場所:日本IBM大阪事業所 会議室
    http://www-6.ibm.com/jp/ibm/map/osaka.html
    • 住所 〒550-0004 大阪市西区靭本町 1-10-10
    • 電話番号 06-6441-6111 (番号案内)
    • 最寄駅 地下鉄 四ツ橋線/本町駅 28番出口よりすぐ

特集:IBMのHPC戦略とBlueGene/Lへの取り組み

概要

 今回の研究会の前半では,IBMのHPC戦略をご紹介いただきました.ご存知の通り,Globusプロジェクトを強力に支援していたり,オートノミックコンピューティングという概念を提唱したりと,IBMはHPC分野に力を入れています.今回はまず,これらのHPC分野でのIBMの戦略の紹介をしていただきました.次に,現在開発を進めている次世代スーパーコンピュータシステム「ASCI Purple」および「Blue Gene/L」などの話題を提供していただきました.

 研究会の後半では,HPC関連の先端研究をご紹介いただきました.それに続いて,「超入門シリーズ」と題しまして,HPC分野に入りたての大学院生の方を対象に,同じ大学院生が簡単なチュートリアルを行いました.今回のテーマはOpen PBSです.

プログラム

  • 13:30 Opening
    • 三木 光範(同志社大学)
  • 13:30-15:30 特集:IBMのHPC戦略とBlueGene/Lへの取り組み
    • 13:30 - 14:30
      • BlueGene/Lのハードウェア概要
      • 発表者 中野 宏毅(日本IBM,STSM-生産技術開発) 
      • 概要:BlueGene/Lは、ピーク性能360TFlopsを設計目標として、IBMワトソン研究所が中心となって開発中のスーパーコンピュータである。 2003年11月現在、19インチラック半分のサイズの試作機により、LINPACK性能1.4Tflopsを達成し、Top500のランキングで73位に登録された。 2005年前半には、13万プロセッサ構成のシステムをローレンス・リバモア国立研究所に納入完了し、Linpack性能200TFlopsを達成する予定である。 BlueGene/Lのアーキテクチャは、今後登場するであろうペタフロップス級スパコンの1つの方向性を示していると考えられる。今回は、BlueGene/Lのハードウェア・アーキテクチャを解説し、今後の超並列型スパコンのアーキテクチャについてディスカッションの場を持ちたい。 
    • 14:30 - 15:30
      • BlueGene/Lのソフトウェア概要およびアプリケーション
      • 寒川 光(日本IBM,TRL. オートノミック&グリッドコンピューティング)
      • 概要:BlueGene/Lのシステムソフトウェアは,I/OノードにはLinuxカーネルが稼動するが,計算ノードには最小のPOSIXインターフェースをサポートするカスタムカーネル(BLRTS: BlueGene/Light Run Time Supervisor)が搭載される.BLRTSは256または512MBの固定サイズのアドレス空間をページングなしで使用し,アドレス空間はカーネルとアプリケーションで共有される.システム管理ソフトウェアは,マシンの初期化,システムモニタリング,ジョブの起動と停止,ファイル入出力などの機能を提供する.通信ソフトウェアは,上位にMPIレイヤー,下位にネットワークをアクセスするパケットレイヤーを備え,両者を最短で繋ぐことで短レイテンシを実現するために,中間には1層のメッセージレイヤーを持つだけである.このような超高並列度を実現するためのシステムなので,BlueGene/Lに適したアプリケーションは,高い並列度まで性能が伸びるアルゴリズムであることが重要である.
  • 15:45 - 16:15 HPC関連先端研究紹介:
    • Queryball:可視化システムのための対話的な問合せツール
      • 渡辺 知恵美(奈良女子大学)
      • 概要:本発表では、可視化結果に対する対話的な分析を支援するための問合せツールをについて述べる。3次元空間に半透明な球体を用意し、球体の内部だけに問合せを適用することによって、部分的な問合せを直感的に指定したり変更することができる。また半透明な物体を利用したウォークスルーの方法や重ねあわせによる問合せ条件
        の結合などを行うことによって、単純な条件文を持った球体の単純な操作で様々なインタラクションを3次元空間中で行うことが出来る。
  • 16:15-16:45 超入門シリーズ:
    • PBS超入門
    • 輪湖 純也 (同志社大学 大学院生)
    • 概要:クラスタのユーザーが多くなると,ジョブを割り当てるジョブスケジューラが必要となります.90年代前半に米国NASAで開発されたOpenPBSは,バッチキューイングソフトウエアであり,フリーの製品として代表的名ものです.本講演では,初心者の立場から簡単なインストールの方法と利用方法を説明します.
  • 16:45-17:00 ワークショップ報告:
    • Globus World 2004 参加報告
    • 谷村 勇輔(同志社大学 大学院生)
  • 17:00 Closing
  • 三木 光範(同志社大学)


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