報告者氏名 | 上浦 二郎 |
学会名 | 情報処理学会 (IPSJ) |
研究会名 | 第42回 数理モデル化と問題解決(MPS)研究会 |
会場 | 電気通信大学 |
場所 | 東京都調布市 |
日程 | 2002/11/28〜2002/11/29 |
発表日 | 2002/11/28 |
題目 | 適応的重みを有する多目的最適化のための分散遺伝的アルゴリズム |
著者 | 廣安知之,○上浦二郎,三木光範,渡邉真也 |
収録 | 情報処理学会 数理モデル化と問題解決 研究報告, Vol.2002, No.42, ISSN 0919-6072, pp.9-12 |
今回参加したのは情報処理学会(IPSJ)の第42回 数理モデル化と問題解決(MPS)研究会です. 平成14年11月28日〜29日の2日間,電気通信大学(東京都調布市)において開催されました.
数理モデル化と問題解決(MPS)研究会は,情報処理学会(IPSJ)の数理モデル化と問題解決研究会(MPS)の企画であり,問題の数理的把握とモデル化及びその有効な解決手法の開発などが主なテーマとなっています.
私が講演発表を行ったセッションは,「進化的計算」のセッションです. 他の講演発表として,本研究室の奥田環さんも,「多目的最適化のための分散協力型スキーム」について,本セッションにて発表を行いました.
概要は以下の通りです.
分散遺伝的アルゴリズム(DGA)は単目的最適化において,個体集団を分割しないGAと 比較して高い解探索能力を持つ一方で,多目的最適化においては,個体集団を分割しないGAと比較して劣っている. 分散GAにおいて各分割母集団毎に異なるパラメータを与える モデルを環境分散GAという. 本発表では,重みパラメータを分割母集団毎に変化させることによって 多目的最適化を行う新しいDGAを提案する. 提案手法を複数の多目的最適化問題に適用した結果, 広範囲かつ高精度のパレートフロントが得られることが分かった.
本発表に対して,会場から2件の質問がありました.
1 | Q | 重み変化のアルゴリズムがよくわからなかったのですけれども? |
A |
探索が疎の部分に重みが集まるようにします. |
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2 | Q | 従来手法と計算時間を比較するとどうなのか? |
A | 従来手法よりも計算には長い時間がかかる.しかしながら,本手法は各分割母集団を並列処理できるので問題はないかと. |
本発表は発表と連動して投稿論文の査読が行われました. 本研究の査読結果は「採録」となりました. 研究成果に対して思いがけず高い評価を得ることができ,非常に満足しています.
今回の学会参加に向けて指導していただいた,三木・廣安両先生に感謝します. ご助言を頂いた本研究室の学生に感謝します. また,参加に際しては三木先生より補助を受けましたことを感謝します.