学会参加報告書


報告者氏名 渡邉 真也
国際会議名 4th Asia-Pacific Conference on Simulated Evolution And Learning(SEAL'02)
会場 Orchid Country Club
場所 Singapore
日程 2002/11/18〜2002/11/22
発表日 2002/11/20
題目 Neighborhood Cultivation Genetic Algorithm for Multi-Objective Optimization Problems
著者 ○Shinya Watanabe, Tomoyuki Hiroyasu, Mitsunori Miki
収録 Proceedings of the 4th Asia-Pacific Conference on Simulated Evolution And Learning (SEAL-2002), pp.198-202, 2002

研究集会の詳細

今回参加したのは 4th Asia-Pacific Conference on Simulated Evolution And Learning (SEAL'02)です. 平成14年11月18日〜22日の5日間,Orchid Country Club(Singapore)において開催されました.

SEAL'02 は,遺伝的アルゴリズム(GA)などの進化計算の研究会で,学習,理論,実問題への適用などがテーマとなっています.ニューロ関係の 9th International Conference on Neural Information Processing(ICONIP'02)と ファジー関係の1st International Conference on Fuzzy Systems and Knowledge Discovery(FSKD'02)との合同企画として開催されました.ちなみに,参加者が最も多いのが日本.基本的には,韓国,インド,シンガポール,といったアジアの国からの参加が多かったものの,ドイツ,イタリア,イギリス,ノルウェー,スウェーデンなどのEUからの参加者も目立っていました.

発表の概要


アブスト

本発表では,多目的における新たなアルゴリズム,近傍培養型GA(Neighbor Cultivation GA:NCGA)の提案と,他手法との数値実験比較を通じた有効性の検証を行った.
提案するNCGAは,これまでに提案されたモデルにおける探索に有効と思われるポイントに近傍交叉を加えた手法であり,従来手法よりもさらに探索効率,探索能力を高めた手法となっている.本提案モデルの有効性を検証するため2つの連続テスト問題と1つの離散テスト問題を用いてSPEA2,NSGA-II,それに近傍交叉を行わない場合のNCGAの3つの手法との比較を行った.実験の結果,NCGAはどの手法よりも優位な結果が得ることができ,提案モデルの有効性を示すことができた.

セッションについて

私が講演発表を行ったセッションは,「Multiobjective Evolutionary Algorithms II」です. 座長は,University of Reading(UK)の David Corne 先生と,Nanyang Technological University(Singapore)のKang Tai先生でした.David Corne 先生は,多目的でも中堅どころで,我々の用いているサンプリング線を用いる比較手法などを提案した人です.他の発表者としては,あのDeb先生もいらっしゃいました.そのおかげか,狭い部屋でしたがそれなりに人が集まっていました(Deb先生の発表の時間帯は・・).私は,3番目の発表だったのですが(ちなみにDeb先生1番目の発表),それなりに聴講者のいる中で発表することができました.

質疑応答

本発表に対して,会場から2件の質問がありました. ただし,返答は上手くできませんでした.これは,質問が聞き取れなかった上に,うまく説明が行えなかったからです.特に,質問者の英語にくせがあると全く聞き取ることができませんでした.

1 Q 近傍交叉を行う母集団はどうやって選択しているの?
A (最初,まったく聞き取ることができなかったが必死に説明)SPEA2と同じ仕組みを用いて,母集団の選択を行っている.
2 Q 3目的,4目的での距離はどのようにしていくつもりなのか?
A 今回の実験では2目的のみを用いた.3目的,4目的にも対応することができるが,距離の定義を考える必要がある.

感 想

SEALでは,参加者の出身国が非序にバラエティーに富んでおり,英語のネイティブ以外からの参加が非常に多いため,全体的に英語が聞き取りにくく,また通じにくかったです.しかし,参加者は基本的にモチベーションが高く,質疑応答なども比較的,活発に行われていたように思います.
僕の発表自体は,70点程度だったのですが,質疑応答に十分に答えられなかった点が非常に悔やまれます.特に,同室にはあのDeb先生もいらっしゃり,見てくださったのに十分な発表ができなかったことが残念でなりません.本学会では,ティーブレイクやバンケットなど他の研究者と交流する機会も多数あり,若い諸外国の研究者と触れあえたことが良かったと思います.

謝 辞

今回の学会参加に向けて指導していただいた,三木・廣安両先生に感謝します.渡航中,いろいろと助けてくれた堀井さんと佐野君に感謝します.ありがとう.また,参加に際しては三木先生より補助を受けましたことを感謝します.