学会参加報告書



報告者氏名 輪湖 純也
学会名 The Congress on Evolutionary Computation
研究会名 2003 The Congress on Evolutionary Computation (CEC2003)
会場 Rydges Lakeside Canberra
場所 Canberra (Australia)
日程 2003/12/8〜2003/12/12
発表日 2003/12/9
題目 Adaptive Temperature Schedule Determined by Genetic Algorithm for Parallel Simulated Annealing
著者 Mitsunori Miki, Tomoyuki Hiroyasu, ○Jun'ya Wako, Takeshi Yoshida
原稿 [ PDF ] [ PPT ]
収録 CEC2003 proceedings, 2003, Vol.1, p.459 - 466


■ 研究集会の詳細

今回参加した,CEC2003(2003 The Congress on Evolutionary Computation)は,IEEE Neural Network SocietyやEvolutionary Programming Societyなどによって共催され,進化計算に関わるあらゆるテーマを扱っている,この分野で代表的な国際学会のひとつです.

今回はRydges Lakeside, Canberra (Australia)で開催されました.今回我々が発表を行ったのは,「Combinatorial and Numerical Optimization」のセッションです.


■ 発表の概要

・セッションについて

私たちが講演発表を行ったセッションは,「Combinatorial and Numerical Optimization」のセッションです.他の講演発表として,

がありました.


・発表について

概要は以下の通りです.

シミュレーテッドアニーリング(SA)は,広範囲の組合せ最適化問題に有効な汎用近似解法です.しかしながら,膨大な計算コストと適切な温度スケジュールの決定が困難であるという問題点を有しています.しかしながら,これまでの組合せ最適化問題にSAを適用した研究において,特定範囲の温度(重要温度領域)でのアニーリングがSAの性能に大きく影響を与えることが分かっています.この重要温度領域は,対象問題依存であるのですが,これを適応的に決定することで,解探索能力を向上させることができると考えられます.

そこで本発表では,遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて,重要温度領域を自律的に探索するメカニズムを持つ並列シミュレーテッドアニーリング(PSA/AT(GA))を提案しました.提案手法であるPSA/AT(GA)は,評価値にエネルギー値ではなく,解の動きを評価した値を用い,選択・交叉・突然変異の遺伝的操作を行うことで,対象問題に適した重要温度領域を探索することが可能です.
ジョブショップスケジューリング問題(JSP),巡回セールスマン問題(TSP)を対象問題として,本手法を適用し,その有効性について論じました.

■ 質疑応答

本発表に対して,会場から1件の質問がありました.

1 Q PSA/AT(GA)の急激な変化のある温度スケジュールでは,SAのマルコフ連鎖が切れてしまうのではないか?
A 確かに,提案手法の温度スケジュールでは,SAのマルコフ連鎖は切れてしまう.
したがって,提案手法の収束性の数学的な証明は不可能である.
しかしながら,結果的に提案手法の方が良い性能を得られている.それで良いのではないでしょうか.

■ 感 想

開催都市であるCanberra(Australia)は,Sydneyから飛行機で約1時間のところにあり,完全な計画都市だけあって,近代的な建物と自然とが融合した非常にきれいな街でした.特に,Telstra Towerからの眺望は,Canberraが360度見渡せ,オーストラリアの大きさを少しだけ肌で感じることができました.

我々が発表を行ったセッションでは,私を含めて5組の発表が行われました.
発表前日にスライドの構成を大幅に変更したにもかかわらず,本番はさほど緊張することもなく,落ち着いて発表することができました.
しかし,質疑応答には自分で答えることができませんでした.
今回の発表では,研究の詰めの甘さや,英語力のなさなどいろいろ課題を残していますが,この経験でまた一つ成長することができたと思います.
これらの課題をクリアしつつ,またさらに研究活動を頑張っていきます.

 




<開催都市:Canberra -1->


<開催都市:Canberra -2->



<会場:Lydges Lakeside, Canberra>


<Banquetの様子>

<発表中の様子 -1->

<発表中の様子 -2->

 


■ 謝 辞

今回の学会参加に向けて多くの御指導そして御協力をいただいきました,三木先生,廣安先生に深く感謝いたします.
研究ミーティングや発表リハーサル,月例発表会などでの多くのご指導,ご協力をいただいた,SA班をはじめ知的システムデザイン研究室の方々に感謝します.
また,学会参加に際して,三木先生より補助を受けましたことを感謝します.