| 報告者氏名 | 伏見 俊彦 |
| 学会名 | 人工知能学会全国大会(第17回) |
| 場所 | 朱鷺メッセ(新潟市万代島6-1) |
| 日程 | 2003/06/25〜2003/06/27 |
| 発表日 | 2003/06/27 |
| 発表論文 | 遺伝的アルゴリズムを用いた適応的近傍市ミュレーテッドアニーリング |
| 著者 | 三木光範,廣安知之,伏見俊彦 |
| 原稿 | PDF(452KB) Power point(3.24MB) |
■研究集会の詳細
今回参加したのは人工知能学会の第17回全国大会です.平成15年6月25日〜27日の3日間,新潟市の朱鷺メッセにおいて開催されました.人工知能学会は1986年7月に設立された主に人工知能の分野を中心とした学会であり,人工知能は人の知能に倣って人に役立つ装置やシステムを創る学問分野であります.その中で全国大会は,言語処理や認知,ロボットや学習などの人工知能分野を始め,進化計算の応用や,並列処理,近未来チャレンジなど幅広い分野の発表があります.
■発表の概要
今回は「遺伝的アルゴリズムを用いた適応的近傍並列シミュレーテッドアニーリング」について発表を行いました.講演論文をこちらで公開しています. 連続最適化問題にシミュレーテッドアニーリングの適用を考える場合,次状態の生成に関するパラメータとして近傍が重要です.しかし,対象問題によって最適な近傍は異なり,把握することは困難です.そこで,近傍を並列化し複数のプロセスが異なる近傍で探索を行うことで近傍幅の調節を自動化することが可能です.更に,近傍調節に遺伝的アルゴリズムを適用することで,探索過程や問題に応じた最適な近傍を自律的に決定するメカニズムを組み込んだアルゴリズムを提案ました.
■発表セッション
私は大会3日目の遺伝的アルゴリズムのセッションでの発表でした.このセッションでは様々な問題に遺伝的アルゴリズム(GA)を
適用した発表でした.このセッションでは以下の6件が発表されました.
| 表題 | 著者 | 所属 |
| リフレッシュ型分散遺伝的アルゴリズム | 三木光範,廣安知之,勝崎俊樹 | 同志社大学,同志社大学大学院 |
| 遺伝的アルゴリズムを用いた適応的近傍並列シミュレーテッドアニーリング | 三木光範,廣安知之,伏見俊彦 | 同志社大学,同志社大学大学院 |
| 遺伝的プログラミングにおける進化計算の高速化 | 荒関仁志 | 日本大学 |
| 遺伝的アルゴリズムによるルール変化型一次元セルオートマトンの進化 | 烏云,狩野均 | 筑波大学電子情報工学 |
| 免疫系の抗体遺伝子組換え機構を取り入れた遺伝的アルゴリズムによる学習の性質 | 園田隆志 | 富士ゼロックス(株)) |
| 遺伝的アルゴリズムによる自律移動ロボット用プログラムの進化 | 蜷川繁 | 金沢工業大学 |
■質疑応答
本発表に対して,会場から3件の質問がありました.
| 1 |
Q |
GAを用いてパラメータを決定するというGAをメタ的に使用するのが面白いが,GAを用いるコストを考えると,適切な近傍幅というものは単峰的に現れている気がするので単純な近似法を用いる方がよいのではないか? |
|
A |
単峰的に最適な近傍幅が得ることができればよいが,問題の次元数に応じて多峰的に変化することが実験より分かっています. このような場合,近似法などではよい結果を得ることはできません.よってGAを用いることが有効であると考えられます. また,探索の進行状況でも最適な近傍幅は異なるため,GAを用いて動的に調節することが重要であると考えています. | |
| 2 |
Q |
GAを適用する場合の適合度はどのようにしているのか? |
|
A |
一定周期SAを行うことで得られたエネルギー値を用いています.対象問題が最小化問題であるため,より低い値を得ているプロセスの近傍幅が大きな評価値を持つようにFitness=1/Energyとしています. | |
3 |
Q |
新たに生成された近傍幅の評価をいつ行うのか? |
|
A |
新たに生成された近傍幅は次周期のSA処理に適用され,次の同期時に評価されます. |
■感想
この学会では,様々な分野の研究発表を見ることができました.特にイベント空間支援というセッションでは情報化社会に向けた様々な取り組みがなされていることを知り,また興味も抱くことができました.また,本大会では個人の位置ナビゲーションシステムや,パネルに向かうと中の発表の音声が聞けるなど,これから実現されるユビキタスコンピューティングの一歩を体験することができ非常に有意義な時間を過ごすことができました.
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発表会場前 |
発表風景 |
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人工知能学会会場(朱鷺メッセ) |
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■謝辞
今回の学会参加に向けて指導していただいた,三木先生を始め,学会リハーサルでは良きアドバイスをしていただいた知的システムデザイン研究室のみなさまに感謝します.