ごく簡単ではありますが,ここ2ヶ月のご報告をいたします.
ぼやぼやしているうちに,こちらへ来てから2ヶ月が過ぎようとしています.ようやく生活が軌道に乗り始め,同時に,思い通りにならないこともありあせり始めている今日この頃です.
私がこちらへ来て2週間もたたないうちに,テネシー大学は夏学期に突入しました.普通の人は夏休みなので,キャンパスにもあまり人はいません.
研究室も夏季休暇をとる人が多く,わりとのんびりした感じがあります.
研究室にはおおまかにわけて,Jack Dongarra,秘書,Research Associate,Graduate Student,Visiting Scholorがいます.Graduate Studentといっても皆給料をもらって働いています.
ここの研究室にはいろいろなプロジェクトがありますが,そのトップはDongarraですが,事実上はResearch Associateのようです.まだ実態がよくつかめてないのですが,Graduate Studentは働いていますが,Research Associateはそれほど働いていないように思えます.Graduate Studentも働いていますがうちの学生の方がいそがしいでしょう.
特筆すべきは,ネットワーク管理者,web デザイナー,申請書書類を専門に担当とする人がそれぞれいることです.片手間でなくてそれ専門でやっています.これらにコストをかけているので,かなりのフラストレーションが緩和されていると思います.
研究室の有している計算機はたいしたことがありません.うちの計算機の方が立派です.これは建物にもいえることで,香知館の方がはるかに先進的で立派です.ようするにコストの大半はいろいろな人にかかっています.
アメリカの生活の開始は早いと聞いていましたが,人それぞれでよくわかりません.やはり学生は夜型の人が多いようです.しかも,家でも大学でもそれほど変わらない環境で研究ができるわけですから,なおさらです.
私は子供にあわせて,朝,保育園につれてから大学へ行くと9時前になります.昼ごはんを食べて,5時ごろ帰宅,それ以後自宅で作業という時間割です.朝,7時ころに起きると日本は夜の8時くらいなのでメイルがどっさりたまっています.これを処理するのがそろそろうんざりしています.夜は8時がそちらの朝9時なので,それからまたメイルがやってきます.
私のいる部屋は現在 3人の部屋で韓国人の博士課程とインド人のM1がいます.その他の人とは部屋ごとに隔離されていてあまり会う機会もありません.皆 忙しいそうに作業しているので,もちろん話をする機会が極めて少ないです.これは非常におおきな問題となっています.この調子だと英語の上達は厳しいものになります.
研究グループはとりあえずNetSolveチームに入りました.2週間に1度ほどのペースでミーティングはあり,これまでに3度ほどありました.だいたいの中心人物やどのような感じかはわかりました.早く,私もNetSolveを触って何かしなければいけないのですが,まだ何もしていません.
金曜日の昼にはお昼を食べながらの全体ゼミのようなミーティングがあります.お昼の後,通常,だれかのプレゼンテーションがあります.私も1度,自己紹介的なプレゼンテーションを行いました.
この2ヶ月では主に日本の仕事をしていました.
などを行いました.特に.ペーパーの作成に関しては
を行ったのでこれで精一杯でした.
早く研究をしなければならないのですが,
がこの2,3週間のうちにせまってきているので,まだまだ研究は開始できそうにありません.この件に関しては非常にストレスフルです.
7月からは学会参加も始まります.まずはNew YorkでのGeccoです.
8月にはUniversity Illinoisへ行き,HPC関連の研究者,Goldbergに会うことにしています.またその際に,Globusの開発者にも会うようにするつもりです.
9月はできればIBMのWatson研究所に行こうかとおもっています.
10月はSan Diego付近のHPC研究者に会えればと思っています.
このような調子です.なんともお恥ずかしい次第でもっとがんばらねばならないのですが,こちらに来てからしばらしくして,胃の調子が非常に悪くなり,無理がきかなくなっています.
できるだけ早く雑用を片付け,こちらに来た意義がわかるような成果を出したいと考えているのですが,もう少し時間がかかります.
以上 よろしくお願いします.