学会参加報告書


報告者氏名
勝崎 俊樹
学会名
情報処理学会
研究会名
第46回 MPS研究会
会場
広島県・広島市立大学
日程
2003/9/18 〜 2003/9/19
発表日
2003/9/19
題目
組み合わせ最適化問題へのリフレッシュ型分散遺伝的アルゴリズムの適用
著者
三木光範,廣安知之,○勝崎俊樹
原稿

■研究集会の詳細

今回参加したのは情報処理学会主催の第46回MPS研究会です.平成15年9月18日〜19日の2日間,広島県広島市立大学において開催されました.情報処理学会は,問題の数理的把握とモデル化及びその有効な解決手法の開発に関する研究交流の場として, 1995年に設立されました.なかでも,MPS研究会は情報処理学会論文誌「数理モデル化と応用」への投稿の場としても知られ,活発な議論が行われています.

■発表の概要

今回は「組み合わせ最適化問題へのリフレッシュ型分散遺伝的アルゴリズムの適用」と題して発表を行いました.遺伝的アルゴリズムの短所の1つとして早熟収束によって局所解に収束してしまう点が挙げられます.分散遺伝的アルゴリズム(DGA)を用いることでその影響を軽減できることは知られていますが,特定の問題では十分な解探索性能を得ることはできません.そこで,定期的に初期化する単一母集団遺伝的アルゴリズムとDGAの解探索メカニズムを組み合わせることで新たな解探索性能を得るリフレッシュ型分散遺伝的アルゴリズムを提案しました.このリフレッシュ型分散遺伝的アルゴリズムを代表的な組み合わせ最適化問題であるジョブショップスケジューリング問題に対し適用したところ,MGGなどの他の多様性を考慮した手法と比較しても同等以上の性能を示すことができました.

■質疑応答

本発表に対して,会場から以下の質問,意見がありました.

1
Q
MGGとは何か?
A
MGGとは多様性を考慮した世代交代モデルであり,母集団の中から2個体を選択し複数回の交叉を行うことで,多様性を維持しながら探索を進められる手法である.
2
Q
他の初期化を含んだアルゴリズムとの比較は行ったか?
A
現在のところ行っていないため,今後行っていきたいと思う.
3
Q
Leveled GAという手法があるので,それとの比較を行うと面白いと思う.
A
参考にさせていただきたい.

■感想

会場の広島市立大学は,市の中心からバスで30分ほどの位置にあり,自然に囲まれた大学でした.大学が設立されてから10年あまりということもあり,非常にきれいな建物で発表することができました.学会全体の雰囲気としては,学生の発表と教授の方々の発表が半々であり,非常に緊張感の漂った場所での発表はすごく勉強になりました.また,様々な教授,ドクターの方とお話ができ,非常に有意義でした.

私が発表を行った「遺伝的アルゴリズム」のセッション以外にも多くのセッションがあり,非常に興味深い発表を聴講することができました.米田君が発表した「たんぱく質構造解析」のセッションなどを聴講しましたが,非常に難しい内容にもかかわらず活発な議論が行われており,研究というものの凄みのようなものを感じることができました.

自らの発表では,2度目の学会参加ということで多少は緊張も少なめでしたが,専門家の方々の前で発表することができ,非常に有意義でした.この経験を今後に生かせるよう頑張っていきたいと思います.

広島市立大学
発表の様子

 

■謝辞

今回の学会参加に向け,ご指導いただいた三木教授,廣安助教授に深く感謝いたします.また,研究など様々な点でアドバイスをいただいた知的システムデザイン研究室の皆さんに深く感謝いたします.また,参加に際して三木教授より補助を受けましたことを感謝します.