Web2.0と自然言語処理

平成18年度情報処理学会関西支部講演会『Web2.0と自然言語処理』という学会が開催されるそうだ.
おもしろそう.

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平成18年度情報処理学会関西支部講演会
『Web2.0と自然言語処理』のご案内
情報処理学会 関西支部 支部長 萩原兼一
これまで以上の大変革をもたらすと予想されているWeb2.0について,その
実現を自然言語処理の立場から真っ向から挑んでいる日本を代表する3人の著名な方に
 講演してしていただきます.

1.講演会名平成18年度情報処理学会関西支部講演会『Web2.0と自然言語処理』
2.日時: 2006年11月24日(金曜日)13:15-16:45
3.場所:大阪市大文化交流センターホール
     大阪市北区梅田1-2-2-600(大阪駅前第2ビル6階)
4.プログラム:
12:45 受付開始
13:15-13:20 主催者挨拶
情報処理学会 関西支部 支部長 萩原兼一
13:20-14:20 「構造的言語処理による情報検索基盤技術」
京都大学大学院情報学研究科 黒橋禎夫教授
 情報検索の本来の目的は,表面的なテキストではなく,その中の情報・知識を
得ることであり,そのためには計算機によるテキストの理解,言語の理解が本
質的に必要となる.構造的言語処理によって,語を単位とするのではなく述語
項構造を単位とし,言語表現の多様性を吸収し,クラスタリング・対話に基づ
く鳥瞰図的把握を提供する,次世代情報検索の基盤技術の展望を紹介する.
14:30-15:30 「Web2.0を目指すテキスト処理としてのブログマイニング」
東京工業大学精密工学研究所 奥村 学助教授
 
インターネットの普及に伴い,一般の多くの人々からの情報発信が盛んにな
り,その発信されている大量の情報を有効に活用したいという要求も高まっている.
こうした状況を背景に,現在注目されている情報源の一つがblogであり,この
blogを大量に収集し, 収集したblog集合をさまざまな手法で分析することで,
一般の人々の「生の声」をうまく抽出することに現在関心が集まっている.
「マス」としてのblog集合からは, 社会の中の「みんなの意見」が取り出せる
可能性があるからである. 本稿では, そのようないくつかのblogマイニング手
法について概説するとともに, そのようなblogマイニングシステムの1つの事
例として, 我々が現在開発中のblogWatcherについて紹介する.
15:45-16:45 「次世代検索エンジンのための自然言語処理」  
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 永田昌明主幹研究員
従来の言語処理は、新聞記事や書籍のような「プロが書いたフォーマルな文
章」を処理対象としていたが、近年では、インターネットの普及により、ブログや
掲示板など「消費者生成メディア(CGM)」と総称される「素人が書いたカジュア
ルな文章」が言語処理の新たな処理対象となった。本講演では、gooラボにおい
て2004年2月から2005年9月まで一般公開された日本語自然文検索サービス(Web
Answers)の質問文ログの分析からユーザの検索ニーズの一端を明らかにし、評
判情報や地理情報など目的別・ジャンル別の次世代検索エンジンを実現するの
に必要な自然言語処理技術について概観する。
 
5.定員: 100名
6.参加費: 情報処理学会員は無料,非会員は会費1000円をいただきます.
7.問い合わせ先: 情報処理学会関西支部事務局
 TEL (06) 6346-2541 FAX (06) 6346-2443
  E-mail ipsj-kansai@deliver.kiis.or.jp
8.申込方法: (1)所属機関,(2)部課役職名,(3)氏名,(4)連絡先(住所,
電話・FAX番号,E-mailアドレス),(5)情報処理学会,会員,非会員の別,を明記の
上,FAXまたはE-mailにて上記問い合わせ先まで,お申し込みください.
「Subject:」に「支部講演会参加申し込み」とご記入ください.