パテントロールについて考えてみる

同志社大学でよかったなあと思うのは,開祖 新島がよい人であったということだ.自責の杖とか,脱藩の話とか,帰国前の募金集めのお話とか,どこまで本当かどうかはわからないが,現在の同志社の精神的な柱になっている.
学生を集めるとか,学外資金を集めるとか,大学には教育をただ行うだけでなくていろいろなことを考える必要があるわけだ.だが,むやみやたらにお金を集めたり,学生を集めたりするのはだめで,新島の精神を受け継いだ中での行動が,教員,職員,学生に求められる.
これは非常に明快で,気持ちがよい.
これは同志社のよいところの一つだと思っている.他の大学では,ここまで明確に行動を統一することはできないのではないだろうか.
知的財産も同様である.同志社からりっぱな知財が生まれることは望ましいが,それが意図しない形で利用されるのは困る.
パテントロールという言葉がある.
大学で生まれる知財が,特許権侵害訴訟により金儲けをするために使われるのは困る.
大きく新島の精神にははずれるであろう.
これまでも心してやっているつもりであるし,これからも心して行動しなければならない.