プロジェクト科目終了

同志社大学では,プロジェクト科目というのがあります.

同志社大学は、従来の教室での座学中心の授業形態とは異なった実践型・参加型の学習機会を重視したプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)を基本とする、授業科目―「プロジェクト科目」―を2006年度から設置しています。

廣安はこの半年間,NPO同志社大学産官学連携支援ネットワークが企画した「企業コンサルタント実習~社長!これが御社の課題です~」 という授業を担当しました.
このプロジェクト科目では,実際の企業の社長からミッションが与えられ,それに対して回答を行うという活動を行いました.我々のクライアントは,株式会社ケシオンという屋外広告を得意として全国であっと驚く広告を展開している広告代理店です.その社長の高山さんは,エネルギッシュで仕事に燃える,いわゆる青年実業家です.
私たちがいただいたお題は「スキー場での新しい広告」でした.現在どこのスキー場も軒並み苦境に立たされています.そのスキー場において,集客のできる,スキー場を活性化できる広告を考えるというのが命題です.企業が抱えるこのような問題に対して提言を行うのがコンサルタントの役目です.しかしながら,これを行うためには,クライアントであるケシオンの調査,スキー場の現状,アイディア出し,プレゼンを行う必要があります.単に,学生の単純なアイディアを出すだけでなく,財政的な裏付けや,特許技術などの調査も行う必要があります.そのため,会社やターゲットを財務的な視点からどのように調査すべきか,特許技術などはどのように調査すべきか,企業への提言はどのように行うべきかについて,弁理士,会計士,他の企業の社長をお招きして勉強しました.
2度にわたり,ケシオンに出向きヒアリング調査も行いました.逆に,高山社長から問い詰められ,半分泣きそうになりながらのヒアリングでした.これまでの大学生活ではここまで真剣に仕事に取り組んだことがなく,ヒアリングに向かう姿勢,用意すべき資料の不足など力不足を実感しました.
そして昨日,とうとう最終日,コンサルタントの結果発表会を高山社長を招いて行いました.
3チームの発表を行いました.
さあどうなることやらと心配もしましたが,学生らしい,楽しい内容となりました.心配には及びませんでしたね.
詳細はここでは書けませんが,最近のトレンドを反映させた内容や,これまでまったく知らなかったグッズを使った企画,本当にできたらなんだかすごそうな企画など多種多様でした.また,各班,特徴を活かした内容でした.
初めて,文系ばかりの学生と接して非常に勉強になりました.文系・理系問わず重要なことは何なのか,やはり文系の特有なカルチャーもあること,そしてプロジェクトに対して,コンサルタントに対して,広告に対して私自身がいろいろと考えさせられ,それが勉強にもなりました.
終了後,楽しく写真撮影を行い,有志で打ち上げに向かいました.
こちらも非常に楽しかったですね.
高山さんがこの日,何度か言われていた
○学生は友達といろいろとできるところがすばらしい
○仕事を笑顔でできるのがすばらしい
という言葉が印象的でしたね.
やはり仕事には笑顔が必要だよな.笑顔の効果を考える
それぞれが,それぞれの役割をきちんとこなして成長でき,良い結果を得ることができたと思います.
五島先生をはじめ講師の先生方,高山社長をはじめケシオンのみなさま,授業に積極的に参加してくれた学生の諸君,本当にありがとう.
またやりましょう.