第34回 日本機械学会 関西設計工学研究会が大阪大学 中之島センターで開催された.
宇宙航空研究開発機構の大山 聖さんから設計する際のモード解析・分析の話を聞いた.きわめて興味深い話であった.多目的最適化のパレート解をデータとし,そこから,基準となる形状の差分に対してモードを解析する話である.
僕はこれを” Design Mode Analysis”と名付けたい.また,設計の対象の基準がわりと決まっているものであれば,ここから設計のためのパラメータを抽出することが可能となる.
おもしろい.もう少し深く考えたいものだ.
二つ目のお話は,キャトルアイ・サイエンスの上島 豊さんから,設計・解析のデータをすべて保存するシステムのお話.これができたら,次の展開がいろいろできるよねということで盛り上がった.
現在は,いろいろな分野で解析ができるようになってきた.ただ,解析ができるだけでは,今まで人間がやってきた延長上にあるだけである.さらに予測してそれをデザインする必要があるのだ.
終了後は,設計,教育,事業の立ち上げなどこい話をして盛り上がった.
昔の学会だと,なんだが大人数を集めて講演会を開いたりするところに意義があったが,今はこういう本当に話ができる場を提供するのが学会の役割だったりするのではないかと感じる.