勉強をせずに、基礎的な力をつけずして、自分は成功している、うまくやっていると思っている人が時々いらっしゃる。
確かに、うまくやっていると思っているのだから、本人はそれはそれで良いと思う。
しかしながら、だから、やろうと思えば可能だったり、経済的に余裕があるのに、「勉強しなくてもよい」「学校へ(大学)いく必要はない」「基礎力は必要ない」と自分以外に押しつけるのは、下記の2点の理由によってよろしくないと考えています。
1) 勉強してたり、基礎的な力をつけていればもっと大きな成功やもっとうまくやれる可能性がある。
自分で車輪の再発明をしなくてもよいかもしれないし、別の車輪を見つけることもあるだろうから。
車輪を見つけることができれば、もっとたくさんの荷物をもっと早く運ぶことができる。
勉強や基礎力は、スポーツのランニングといっしょで、見えないテコの力となる。
2)その人の特有のパスだったのかもしれない
うまくやれたのは、その人の特有の環境、パスだったのかもしれない。勉強必要なしと言っている相手が同じパスを通れるとは限らない。一方で、勉強や基礎力は、(再度)スポーツのランニングといっしょで、見えないテコの力となる。
日経の私の履歴書は安藤忠雄である。
どうしてこんなに一人で勉強できたのであろうか。文面からも鬼気迫るオーラがある。
40歳台の人事の方々は、自分の大学時代を振り返り、大学での勉強は必要なし、大学生は暇だ、セミナー来いと思っている節もあるのではないかと思う。
でも最近の学生君は、本当にグローバルな競争を強いられているんですよ。
大学のカリキュラムや説明や実行方法も僕らが学生の頃とは大きく変わりました。
学生の諸君も本当に忙しいし、まじめだし、よく授業に出ている。
そして、日本の学生が就活でセミナーに日参して精神的に参っている間に、アメリカの大学院ではきちんと授業が行われているんだよね。そして、そこを卒業したアジアの人たちと将来、競争しなければならないんだよね。