将来へのくさびをうつ

どんなに考えてもわからないことがある。経験したことがないこと、起こったことがないことにはどうしても、どう考えてもわからない。それでは、対処法がないかと言えば、2つの方法がある。その一つは、結果や将来がわからなくとも直感でよい選択をする能力を高めることである。そんな能力あるのかと言えばあるのである。将棋の羽生さんなんかこの能力が優れているから強いのである。この能力をセレンディピティというのである。もう一つは、その先々でうまく対応してよりよい状況を作るのである。これができればどこだって幸せになれる。自分で幸せにするからである。さてはて、できるだけ知識を詰め込ませても、目先の善し悪しをうまく選んでもこれらの能力がなければうまくくぐり抜けていけないし、幸せにもならない。就職先もそうである。どんな会社なのか小手先の調査ではわからない。将来どんな会社になるのかわからない。結婚もそうだ。どんなにいろんなことを考えたとしても、困難や試練が訪れるであろうし、子供が生まれたらどんなことになるのか、老後はどうなるのかなんて、そのステージになってみなければ決してわからないのである。しかるに、我々は知識をつけさせることも必要であるが、長きにわたって幸せな人を輩出したいのであれば、それだけではなくて、直感力であったり、そのステージに行ってから自力でその場をよりよくする力を身につけてもらったりしたいのである。