テレビを救うにはどうすればよいのか?

良い番組をつくっているのだけれど視聴率という評価が得られない人を、視聴者側から支えるにはどうすればよいのだろうか。

原発問題がおこり電力がたりない。管首相がふがいないということで新しい首相を捜している。
そしてテレビがテレビ番組は現在、危機もしくは転換期にある。
電力が足りない、だから節電が必要だとテレビが言っている。
最適化やっている人間から言わせれば節電は必要ないとは思っているけど、節電が必要なんだったら、テレビを壊せよ、テレビを。テレビを見なくなればいいんじゃない?
節電できるよ。
でもテレビはテレビを消せとは言わない。
スポンサーがいて、スポンサーはどれだけ見られているかを気にするわけだから視聴率が重要だ。
このシステムがテレビをテレビ番組の首をしめている。
世の中が多様化してグローバル化しているから、よい番組を作ると一部の人しか理解できなくて視聴率があがらず、視聴率を上げるためには万民に理解できることが必要でそうすると薄っぺらい番組になっちゃう。
紅白歌合戦の視聴率を上げるためには、アイドルも韓国も演歌も必要だ。でも、最近はとんがったロックフェスの方が盛り上がっているよね。
AppleはPC市場で伸びているといってもたかだが10%程度。視聴率で言えば3%くらいだろう。
スポーツはもりあがるよね。対立軸がはっきりしているから。
それまで興味がなくて、だめだといっても、決勝まで行くとすぐに手のひらを返してたたえ始める。
管首相の後継あらそい、そんなにみんな興味を本当にもっているかな?それよりも地震やら原発やら年金やら外交問題やらのほうをどうするのかについて注目しているのではなかろうか。
でもこれでは対立にならず番組的には視聴率が稼げないだろう。
だから、知らず知らずのうちにどうでも良いことがさも注目されているように報道されているような気がする。
僕はテレビが好きだ。テレビ番組が好きだ。
みながきらいなどうしようもないくだらんのも好きだし、ドラマも好きだし、ドキュメンタリーも好きだ。
よい番組、おもしろい番組が見たい。
最近好きなのは NHKのディープピープルだ。
ターゲットになっているテーマに関する専門家が3名がよばれて司会者なしであーでもないこーでもないとしゃべるだけの番組だ。
この番組、セットがちょー地味だ。かざってないスタジオに椅子しかないときもある。
でも中身がすごい。
前回は、声優特集でドラゴンボールの孫悟空が、星飛雄馬が、ジャックバウワーが、アムロが、星野鉄郎が、ERのロスが出てくる。それだけでも必見だけれども、その舞台裏がどうだったのか、どんな努力があったのかがわかる本当におもしろい番組だった。時々うざくかんじる関根勤もよい感じで物まねを入れていた。
テレビ好きなら必見番組だろう。アーカイブにおいておけばこれから10年の単位で非常に積分値の高い番組になること間違いなしだ。
これを企画した人、準備した人に対して「良い仕事しているなあ」と感じる仕事だし、仕事の分野は違うけれども仕事の内容に対して嫉妬心さえ起こってしまう出来具合である。
そんな番組だけれども視聴率が低いらしい。
打ち切り目前らしい。
もう一度書くけれども僕はテレビ、テレビ番組好きだ。
おもしろい、良い番組が見たい。
でも、それは視聴率という評価関数とは別物だ。スポンサーに評価されるというものとは別物だと思う。
どうすれば、視聴者側が、このような良い番組を企画し作っている人を鼓舞してサポートできるのか。
心がくじけないようにしなければ、良い番組がどんどんなくなっていくような、そんな現状にいまきているのだと思う。