メモ
日本は中国の辺境にあり、中国はそのコスト面から統治に影響がない場合、放置しておくということ。
池田信夫blog
内田 樹著 日本辺境論
本書のコンテンツにはあまり(というかほとんど)新味がありません(「辺境人の性格論」は丸山眞男からの、「辺境人の時間論」は澤庵禅師(たくあんぜんじ)からの、「辺境人の言語論」は養老孟司先生からの受け売りです。この場を借りて、先賢に謝意を表しておきます)。
ウィットフォーゲル 行政収穫逓減の法則
問題は日本が中国の辺境でなくなりつつあることである。
日本は平和ぼけと言われるが、中国からの脅威ぼけというのもあるのではなかろうか。
秀吉の慶長の役の頃から徳川の時代にかけて、明が滅亡した。日本にかまっている余裕はまったくない。清になっても、中国とは貿易を行いきっと臣下の例をつくしていたのだから問題にならなかったのだろう。
そして、帝国主義が全世界を覆い尽くしたときには、ご案内のように中国は列強からよってたかってめったうちにされて、日本にさえ負けた。
第2次世界大戦の後、さあこれからというときに、一番重要なときに、文化大革命が起こって、中国全土がぼろぼろになってしまった。
もうしわけないけれども、自滅である。
それまで、400年以上、あまり中国からの脅威には日本はされされなかった。
そしてここにきて、中国が改革を行い、ICTが普及して中国が力をつけてきた。
最近の事件をみるからに、中国と日本の距離が縮まり、辺境だから無視という対応ではなくて、周辺だからひざまづけと言われているようである。
400年くらい脅威のなかった経験でこれから中国に対応できるのか非常に心配ではある。