10月17-21日の日程で、Chicago マコーミックプレイスにて開催された Neuroscience 2015に参加してきました。
これは、神経科学に関する最大級の国際学会でずっと参加したかったのですが、諸事情により参加できず、今回が初めての参加でした。
研究室からは下記の学生が発表しました。
すべてポスターです。
Examination of the effect of light environment on brain activity during visual search task by fNIRS.
H. TANAKA*; T. HIROYASU
Cross-modal processing in the auditory and visual cortex: FNIRS study with a double-flash
illusion.
S. SHIGARAKI; K. HACHISUKA; E. OKUNO; T. HIROYASU*.
Suggestion of the analysis method to extract the relationship between the brain activity and salivary metabolites during acute psychosocial stress.
T. OKAMURA*; T. HIROYASU.
Study of working memory capacity by cerebral blood flow changes : Study using reading span test.
K. TAKI*; T. HIROYASU.
参加者4000人くらいなんですかね。山のようにポスターが展示されます。
アブストしか提出しないため、参加のハードルは緩いのですが、その分 荒削りな研究発表も多数あります。
それでも、研究のトレンドを知るのには非常に有意義な学会です。
何度も言いますが、山のようにポスターがあります。
そのため、あらかじめ検索してから出かけていかないと、どのポスターを見るのかわかりません。
ぶらぶら歩きながらポスターを眺めるのは不可能ではないでしょうか。
逆に言えば、ちゃんと見てもらうようにするためには、検索してもらえるようにする必要が絶対にあります。
まずはタイトルですね。タイトルの中にキーワードをちゃんといれる必要があります。
これマスト。
working memoryって国際的にはそんなに盛り上がってないね。
僕はすきなんだけど。
auditory と visual の統合は人気でしたね。
へんなゲームもいろいろありました。
ネットワーク解析はこれから爆発的に増える予感。
グラフ理論も普通に使われていました。
時系列の相関を見るのは基本は、コヒーレンス解析なんだな。
精神科の先生のお話ですごく印象的だったのが、ここ30年、治療方法の進展がないということ。
基礎研究は進んでいるが、実際の患者への治療は変わってないとのこと。
何の機能が原因になっているのか、その無くしているもしくは低下している機能を向上させるための訓練方法はどのようなものがあるのか などを提示できるようなシステムが重要なのではと感じた。
そして、お前のところは何をやってんだと尋ねられれば
1) 医用データ(画像)処理と
2) 脳機能イメージングデータの工学的応用とその情報処理手法の開発
3) 医用システムの開発
かな
今回、シカゴではまったく観光したくならないくらい、学会が刺激的でしたね。
どうしてよいかわからなかったし。
来年は San Diegoで微妙なのですが、また来たいですね。
参加してもらった学生にも、参加できてよかった、来年も参加したいと思ってくれたりして欲しいが、まだまだ子供なので難しいね。
きちんと昨晩はごちそうさまでしたと次の日挨拶もできなければ、別のグループといっしょのときに盛り上げる術もしらないくらいだからな。
昔はちょっといかりモードだったこともあるが、最近はお父さん的な思考になる。子供の教育ができていないのは親の責任であるし、どうすれば良いのかさえ頭を抱える。
アメリカのご飯は胃にもたれるけれどもシカゴ おいしい。
熟成肉 うまかったな。
最近のハンバーガーもすごく進歩している感じだし。
最後にいった中華も本当においしくて安くてまた来たい。