【授業】赤ちゃん学 概論

 この春学期に、赤ちゃん学概論という複合領域科目を始めました。
同志社大学では、小西先生を中心に「赤ちゃん学」というプロジェクトを始めています。
ご存じのとおり、胎児は産婦人科の担当ですが、生まれた後は小児科の担当です。でも、赤ちゃんのことを知るためには、連続したことを知らないといけません。また、赤ちゃんのことを知るということは、自分のことを知る機会になるということです。さらに、それを知るためには、発達整理学、心理学、医学、工学、理学、教育学、倫理学、哲学などなど幅広い知識の総動員が必要です。まさに、理系の新しい教養となるべきものです。授業では、二人の先生がまず30分話をされ、その後、30分ディスカッションする形式をとっています。また、二人のうち、お一人は次の回もお話をされることにしていて継続性があるようにしています。非常に楽しい授業にはなっていると思いますが、学生が赤ちゃんの存在とは極めて遠く、戸惑っているのがおもしろいですね。先生方がどうしてこの分野に興味を持っているのか、学生はこれからどんなことを学ばなければならないのか、研究者はどれほど対象となる教育に熱意があるのかが伝わると良いですね。