第77回MPS研究会

第77回MPS研究会 が伊豆高原  ルネッサ赤沢 で開催された.
MPS研究会は,数理モデル化と問題解決という情報処理学会の研究会の一つである.いろいろな特徴があるわけだが,
特徴その1: きわめて間口が広い.これからのイノベーションは,何を使うかから何に使うかになっていくのかと思うが,その場合には,目的がぼんやりしていたり,ターゲットが多岐にわたっている必要がある.この研究会は イノベーションをもたらす研究としてはすごくぴったりした研究会である.
特徴その2:とはいえ,基礎もしっかりしている.最適化,クラスタリング,ネットワークなどなど 数理的な知識と基礎が必要であり,専門家がそろっている.
特徴その3:研究会と連動したトランザクションがある.申し込みを行い,研究会発表3週間前に,論文原稿を投稿する.そうすると研究会で発表し,質疑応答が反映されて編集会議で評価され,その場で,論文の取り扱いが宣告される.
特徴その4:とはいえ,落とすための論文審査ではなくて,質のよい論文を育てて発表していこうという仕組みになっていて,例え不採録になったとしても,査読結果を考慮して次につなげていけばよい.
このような研究会なのであるが,今回の研究会もいろいろな研究が発表され,刺激をうけた.
識別手法やらGPGPUやらはそれらの研究だけでなく,利用も急速に広まっていると感じた.