ビジネスマンのための「頭」の整理術 ストレスで散らかった頭を整理してラクになる30の方法 | |
長野慶太
草思社 2011-01-25 |
献本御礼
他の整理術といろいろと違う切り口でその術を提案している本。
たとえば、対象の仕事やタスクに順序がつけられないような場合も想定してある。特に私のような大学の仕事では、順序がつきづらい仕事がいつも発生する。
たとえば、紙をうまく使えという提案。紙は自分からはなくならないけど、デジタルな情報は自分からなくなっていくなどなど。
一方、読み終わって不満というか感じたところ2点。
著者は以前に「TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則」という本を出している。時間とコストを一つの指標にしてやり方を考えていくという、きわめて理系特に工学系の人には親和性が高い考え方だ。
今回の整理術もすべての場面でこのTIME×YEN 指標で解説して種々の手法を提案してもらったらおもしろかったのではなかろうか。自作に期待ですね。
次に、アメリカと日本ってやっぱり状況が異なっていてその状況によって情報の整理は違うんだろうなと感じること。
日本だと、どうしても携帯の利用が必須だ。だから携帯の利用の話しがもっと必要でなかろうか。
もう一つ、今の日本では場所の問題もあって、自炊(本をカットしてスキャンしてPDF化すること)が熱いし、多くの人がやっている。こんな面倒なことやってんの日本人だけではなかろうか。