ヒューマンインフォマティクス研究室 (Human Informatics and Systems Laboratory) は、ヒトのwell-being(WHOの定義によれば身体的、心理的、社会的に良好な状態)を促進することをミッションとして、
(1)脳機能計測と情報処理に基づくヒトの認知機能のメカニズムの解明(脳情報学)
(2)脳活動をはじめとする生体情報に基づいたヒトにやさしいシステムの開発(神経人間工学)
(3)医用画像診断や創薬のための人工知能・機械学習技術の開発(生体・医用情報処理)
(4)進化計算および機械学習による創薬を意識した分子構造の設計
(5)進化計算を始めとする最適化アルゴリズムの開発
(6)メタボロームデータに対する回帰分析
(7)人体の計算シミュレーションの開発
に取り組んでいます。

我々の強みは、
(1)長年情報処理の領域で培ってきた進化的計算を始めとする最適化と機械学習アルゴリズム開発に関するノウハウ
(2)PCクラスタや並列処理などの情報処理の基盤技術
(3)fMRI(機能的磁気共鳴画像法)やfNIRS(機能的近赤外分光法)などの非侵襲脳機能計測装置を使った脳機能イメージング技術
(4)その他
にあります。国内の医療機関や、自動車部品メーカーとの共同研究の実績もあり、社会実装も見据えた研究開発を行っています。

専門分野
・認知神経科学、脳情報学、神経人間工学
・生体情報処理
・機械学習
キーワード
・脳ネットワーク解析
・非侵襲脳機能イメージング(fMRI/fNIRS)
・計算知能、進化的計算


われわれはこれまでに,PCクラスタを始めとする並列処理の研究,遺伝的アルゴリズムなどの最適化アルゴリズムの研究を進めてきました.これらに関しては,世界的な成果を発表することができました.

  • 大規模PCクラスタの構築・HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)の普及に貢献
    •  2003年度 世界のランキングにおいて93位
    • 超並列計算研究会の運営
    • マイクロソフトを始めとする各先進企業とコンソーシアム運営
  • 並列処理と多目的に対応した遺伝的アルゴリズムを始めとする進化計算アルゴリズムの構築
    • 進化計算学会の立ち上げ
    • 各種アルゴリズムの開発

今後はこれらの技術を利用して,上記のテーマで研究を遂行します.