SC09

来週から いよいよSC09
ポートランドで開催です.
私たちのグループもブースを出します.是非 よろしく.

講演 けいはんな情報通信研究フェア

11月6日(金)にけいはんな情報通信研究フェアにて発表することになりました.
タイトル:対話型遺伝的アルゴリズによる嗜好抽出
発表者:廣安知之、松村冬子、田中美里、佐々木康成、三木光範、横内久猛
概要:対話型遺伝的アルゴリズでは,システムとユーザーがインタラクティブに情報交換を行うことでユーザーの嗜好や感性を考慮した最適化を行うことが可能である.本発表では,ウェブ上での商品推薦システムへ対話型遺伝的アルゴリズを適用する際の問題点とその解決方法について述べる.
という内容の予定です.

HPCプログラミング

HPCプログラミング (IT Text)
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献本御礼
HPC関連のプログラムに関する日本語のテキストがあまりないので助かる.
特に,概要の部分や行列計算のところは授業でも使いやすい内容だ.
ただ,最近の情報系の学生は数学ぎらいだし,fortranもあまり触ったことがないと思うのでそこは敷居が高いかも.

NHKのイチローのドキュメンタリー

月曜日に家に帰ったら ちょうど下記のようなドキュメンタリーをやっていた.

「スポーツ大陸」
毎週月曜 夜10:45-11:30 NHK総合
毎週日曜 夜7:10-8:55 BS1
※イチロー選手の回は、NHK総合で9月14日(月)夜10:45-11:30
BS1で9月20日(日)夜7:10-7:55に放送

MSN テレビ番組

番組は、長期にわたるイチロー選手へのインタビューを中心に、今季の取材も交えて構成。100年以上、誰も成し得なかった大記録を達成したイチロー選手の“心・技・体”に迫る。

先シーズンからの苦しみの話,WBCで切り開いた境地などなど,もう感動的な番組であった.
内田先生は下記のようにお嘆きであるが

先日、9年連続200本安打の記録を立てた偉大なベースボールプレイヤーであるが、記録に言及されることをあまり喜ばないのはどういうわけか。
それは彼の卓越したパフォーマンスを数値的にしか表示しようとしない日本のスポーツメディアの能力の低さにうんざりしているからではないかという話をする。
アスリートのパフォーマンスを数値でしか語れないというのは、現代日本を覆い尽くしている「幼児化」の端的な徴候である。
スポーツメディアが書くのは「数字」と「どろどろ人間模様」だけである。

そうでもない良い番組であった.

名古屋大学 理学部 広報誌 「理 philosophia」

昨日 名古屋大学の岡本先生のところにおじゃました.
タンパク質の立体構造予測の共同研究の件でミーティングを行わせていただいたのだが,岡本先生にお仕事されている学部の広報誌 「理 philosophia」を紹介してもらった.
さすが名古屋大学 最近 ノーベル賞受賞者がたくさんいらっしゃるだけあって,非常に中身の濃い内容になっている.
すばらしい.
この広報誌にどれだけの力と資源がかかっているのだろうかと圧倒される.
ただ,ウェブ上ではあまり利用されていないのが残念ではある.

情報処理学会 第75回MPS研究会

情報処理学会 第75回MPS研究会 に参加するために北海道に移動中です.
北海道大学で開催されます.
学生が4名 発表します.この学会は,投稿論文の審査も連動しているのでなかなか緊張します.
また人生初の試みもあります.
北海道はすでに寒そうですよね.

あの人のノートが見たい

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 9/17号 [雑誌]
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このナンバーはいつもに増してすごい.
中村俊輔がこんなに丁寧に継続してノートをつけていたとは驚きである.
きっと頭がよいのであろう.
そして,サッカーに対する真摯な思い,向上心が本当に伝わってくる.
学生が大学に入ってきてまず教えたいのが,ノートの取り方である.
ただ黒板を写すだけでなく,自分が必要とすることを向上することを記すための,そして後で役に立つためのノートである.
けれどもモチベーションや向上心がなければまったく役にたちはしない.
技術だけでなくて,精神論に関する記事もはりつけてある.すごい.
今,学生に 自分を信じろとか未来に投資しろとか授業で言ってもしらけるだけだろう.
沖縄尚学のノート
「覇気がなければ甲子園には行けない」
脳はアウトプットしたときに信号が流れるわけなので,考えて,手を動かして,また 考えることで学習が強化されていく.
スポーツ選手がノートをとることと成功することは無縁ではない.

プロの残業術。

プロの残業術。 一流のビジネスマンは、時間外にいったい何をしているのか?
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おすすめ平均 star
star無残業論で窮屈になった頭を解放してくれる
star非常によくまとまっています
star残業を肥やしにしたい方にお勧めの1冊。

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献本御礼.
この本を誰が読むのかというところから考えてみたい.
最近の日本の風潮では,「残業はいかん」とか,「残業するやつは能力がないやつだ」とか言った具合に,悪いイメージになっている.学生も健康に気をくばりはやばやと帰途につく.
そんな風潮はいかがなものかとか,実際に残業で成果をあげている人とか,もっと時間をうまく使って成果をあげたいと思っている人もたくさんいるだろう.そんな人にはぴったりの一冊だ.
いろいろなノウハウやティップスが詰め込まれている.
一方,ただ言われるがままにだらだら時間をついやしている人,自己改善にまったく興味がない人はどうだろう.残念ながら本書はまったく役にたたない.やる気とか,モチベーションがあることが前提で書かれているので,ない場合には逆の効果しかうまれないのではないかと思われる.
以前に,フランスから帰っている飛行機で,フランス人の営業マンにあったのだが,ばりばり仕事していた.奥さんが「日本は残業しすぎ」みたいなことを言うので,お前のだんなは休んでいるのかと聞くと,休みはまったくないという.なんだよ,結局 働いているやつはどこでも働いているのじゃないかと思ったものだ.それからアメリカでもヨーロッパでも大学院生とか死ぬほど勉強してんだよなあと思うことがよくある.
最後に,日本は休みが多いというのは激しく同意.
お盆も休みだし,今月はまた連休がある.予定がたたんでござるよ.
どうでもよいが,無駄なお酒で大切な時間をつぶしてはいけないと筆者が説いているのに,はやばやと昨日は飲み会に参戦し,今日はダウンしているのだ.
だめだなあ.
そして,最後に.筆者はつねにゴールからの逆算することの重要性を解いているのだが,それを逆に考えると,後書きで書きたかったことが先にあって,それでこの本ができあがったのかもしれないなあと思う.

クラウド

クラウドという単語が急速に一般的なものになってきている.
たとえば 5分でわかるクラウド・コンピューティング@IT
いくつか面白い記事があった.
データベースも1つのインフラとしてとらえなければならない IT Media エンタープライズ
ハードウエア,ソフトウエア,そして今はなによりもデータベースの中身がなによりもサービスの根源となる.だからgoogleはおそろしい.ハードウエア,ソフトウエアをいくらそろえても有力な技術になりえない.
みんなのきょうの料理 こんなコンテンツが地道に大量にそろえることが必要なのではなかろうか.
プライベートクラウドを構築する IT Media エンタープライズ
そして,プライベート用にもクラウドを用意しておく必要がある.
柔軟なレポジトリ,超短期で使うアプリやサービス用として.
ベストシステムズ くらうど独り言

クラウドで儲かっている会社は聞いたことがありません。AmazonだってGoogleだって、元々自分たちでかなりのリソースを持っていて、その余剰能力を他の人に売っています。すると基本的に原価がゼロに近いわけですから、事業として成り立っているのです。もしクラウド単独での事業を考えたら、確実に採算割れしているはずです。

この点は非常に重要なのではなかろうか.ここが大きな胆だ.別のサービスをたてておかなければクラウド事業がなりたたず,クラウドはこれからも重要なキーになっていく.そのためには,クラウドの資源だけを見つめても商売にならない.HPCも同様だろう.

同志社のリトリートセンター

同志社には,琵琶湖の湖畔からちょっとあがったところに,リトリートセンターというセミナースペースがあります.
今日と明日はこちらにきています.

ひらめき☆ときめきサイエンス


ひらめき☆ときめきサイエンスは日本学術振興会が行っている 大学の研究を中学生や高校生に理解してもらおうというプロジェクト.
われわれのグループは「コンピュータが開く未来社会」というタイトルで,シミュレーションの楽しさを知ってもらおうという企画を行った.
“ひらめき☆ときめきサイエンス” の続きを読む

Microsoft Robotics Developer Studio

Microsoft Robotics Developer Studio ってのがあるのですね.

Microsoft Robotics Studio は、さまざまなハードウェア向けのロボット アプリケーション開発を支援する、学術機関、ホビイスト、開発企業向けの Windows ベース環境です。

また,言語も独自に用意されているようです.
Visual Programming Language(VPL)

Microsoft Visual Programming Language (VPL) は、従来のプログラミングで一般的に行われるフロー制御ではなく、グラフィカルなデータフロー ベースのプログラミングモデルを使用する、アプリケーション開発環境です。データフロープログラムは、一連のコマンドを順に実行するという方法は採りません。その処理方法は、組み立てラインに並んだ作業員が、流れてくる資材に対して自分に割り当てられた作業を行う方法に似ています。このため、VPL は並列処理または分散処理シナリオのプログラミングに適しています。

ここに書いてあるように,並列や分散処理の勉強もできるとなると面白いところであります.
Visual Simulation Environment (VSE)という物理エンジンが用意されているらしく,物理法則のことをよく知らなくても,物理法則に従ったシミュレーションができるようになるらしいですね.
さらに

Visual Programming Language で書いたコードを、シミュレーション環境だけではなく実際のハードウェアに移植できます。Microsoft Robotics Studio 互換のロボットは、すべて同じ方法で制御可能です

とあってLego Mindstromが使えるような図が入っているので,Legoでも動かせるのかもしれません.
子供も大人も夏休みがいくらあってもたりない感じになっていますよね.

なぜガラパゴス携帯ができてしまったのか

Life is beautifulでも池田信夫blogでもTBSのドラマの官僚達の夏を引き合いに出して,現在がそのような時代ではないことや,なぜ日本に危機感があるのかを説明しているのが面白い.良いドラマだったということだろう.
Life is beautifulでは7つの

なぜ高度成長期の自動車産業やテレビ産業の海外進出がうまく言ったのに、最近のパソコンやケータイ産業になるとさんざんなのか、という大きな疑問への答え

が提示されているのだが,それに加えて
8)持続的イノベーションと破壊的(もしくは新規の)イノベーションの創出方法の違い
9)情報系分野の持つ機械や電気・電子系分野の特殊性やカルチャーの理解の困難さ
があるのではないかと思う.
私が知っている官僚はテレビでイメージで作られつつあるような高飛車な感じや税金を搾取しているような感じはまったくない.それとは逆である.みなさん一生懸命,お国のために奉仕しているという感じだ.
それでも,中央集権的なやり方は持続的イノベーションは生み出すが,新規のイノベーションは創出できないのではないだろうか.新規のイノベーションを創出するためには,多様性の維持が必要になってくるからだ.僕は池田先生の言うような「戦艦大和的なスパコンは無駄」とは思わないが,同先生が言う「突然変異を生む制度設計が必要」だと強く思う.今のままでは,地方の大学や私立大学がこのようなプロジェクトに参加できる余地がない.
また,グーグルの強みが,検索の仕組みにあるとついつい思ってしまうのではなかろうか.最初のスタートアップはそうだろうが,現在のグーグルは違うだろう.iPhoneやiPodは日本の携帯やwalkmanの延長にあるものととらえてはいないだろうか.DVDの次のメディアに何がくるかを議論することが重要だとは思っていないだろうか.こういうところは,情報系分野の持つこれまでの分野との特異な点が理解できないために生じることなのではないだろうか.
一方で,自分自身,これらに対してカリキュラムの対応などが出来ていない.
よく考えて対応する必要がある.

平成21年度 教育改革FD/I T理事長・学長等会議

今日は私情協のお仕事で四谷へ出向く.
平成21年度 教育改革FD/I T理事長・学長等会議
昨年 7月1日閣議決定された教育振興基本計画にはいろいろな重要なことが記されている.

今後5年間に総合的かつ計画的に取り組むべき施策
基本的方向1:社会全体で教育の向上に取り組む
基本的方向2:個性を尊重しつつ能力を伸ばし、個人として、社会の一員として生きる基盤を育てる
基本的方向3:教養と専門性を備えた知性豊かな人間を養成し、社会の発展を支える
基本的方向4:子どもたちの安全・安心を確保するとともに、質の高い教育環境を整備する

基本的方向3 では
学士課程で身に付ける学習成果(「学士力」)の達成等を目指し、各大学等において教育内容・方法を改善するとともに、卒業認定も含めた厳格な成績評価システムが導入されるよう支援します
2020年の実現を目途とした「留学生30万人計画」を関係府省が連携して計画的に推進します

である.
この方向で粛々といろいろなことが進んでいくのに違いない.
ますます やらなければならないことが増える.
今回の会議では先生も企業に出向して勉強しなおせというアイディアが出された.
教員も学生も質が問われ,評価されるのであろう.しかしながら,各大学には各大学の事情というものがある.
一方で
私大の46.5%定員割れ 短大は過去最高の69.1% Asahi.com
ということもある.
どのように進めていけばよいのか難しいところである.