国連のICTに関する報告

2011年9月に発表された国連の報告書は、2011年11月にも引き続き関連性が高い内容を含んでおり、グローバルなICTの動向を詳細に示しています。

Information technology use rises as price of communications services drops – UN

この報告書によると:
ICTサービスの価格が2008年から2010年の間に18%低下し、固定ブロードバンドの価格は52%も下落しました。
ICT開発指数(IDI)は152カ国をランク付けし、アクセス、利用、技能の観点から評価しました。トップは韓国で、スウェーデン、アイスランド、デンマーク、フィンランドが続きます。
地域リーダーとしては、中東ではUAE、南アメリカではウルグアイが挙げられました。
2008年から2010年の間にIDIスコアが大きく改善した国として、サウジアラビア、モロッコ、ベトナム、ロシアが挙げられました。
モバイルサブスクリプションは発展途上国で前年比20%増加し、開発国では100%を超え、発展途上国では70%に達しました。
3Gネットワークは2010年末までに154カ国で導入され、無線ブロードバンドは発展途上国で2009年から2010年にかけて160%成長しました。
ダイヤルアップインターネットは2007年以来急速に減少。
インターネット利用率は、発展途上国で21%、開発国で約70%でした。
報告書は、「モバイルミラクル」とブロードバンド拡大の課題を強調し、オーストラリア、日本、ニュージーランド、韓国などの国々で政策がICTの普及を加速させることができると指摘しました。

IEEE/ACM SuperComputing 2011を振り返る

SCは世界最大でHPCの分野で最も重要な会議の一つ。
詳しくは Oyanagi Report を参照のこと。(小柳先生のレポートは、参加している人よりもよく会議の理解できるすばらしいレポート)
京速コンピュータが本当に京(10peta)になり、世界一位を堅持。
いろんな商

僕は祈り続ける

僕は神を信じるものではない
そして僕は祈り続ける
いくつもの命があれよあれよという間に消えていった
準備していたもの、突然だったもの、あったことのないもの
だめくそと言われるだろうけど、合格点はもらえると思っている
しらずしらずのうちに相談したくなるのに、もうそれもできなくなっていることに気がつくのに少し時間がかかっている
はよせー と言われるだろうけど、はよ やるよ
うまくつなげられていますか
もしその命があったなら何を語るだろうか
僕ははずかしくない人生を送っているだろうか
早すぎる別れもある
どう理由をつけても、どう思いをたどっても説明にはならない
何もできることがない
ただ祈るばかりである
自分には自信はないけれど
どのようにつなげていけばよいのかわからないけれど
少しでも魂がおだやかでありますように
僕は祈る

短期大学化する大学、大学化する大学院

2012年度の就職活動が始まった。やれやれである。
今日も3年生が企業説明会があるので、授業を休ませてほしいという。
そのエクスキューズには、休むけれども点数は下げないでほしいといっているのである。やれやれである。
この学生が悪いのではない。3年の秋から就職活動が始まるのである。
もはや大学は2年間とちょっとしか勉強しないところになってしまった。昨日も図書館にいったが、何人も就職活動用の参考書を読んでいた。やれやれである。
大学院では、M1が就職活動である。ようするに大学院にいっても4年とちょっとしか時間がない。
大学は短期大学になり、大学院は大学になりさがっている。
文科省がどんなに質保証をとのたわまわっても、企業がそのように対応しているのだから、どうしようもない。
何故、企業では卒業後の空白があると採用の検討さえしてもらえなくなるのであろうか。
君がちゃんと実力をつけて能力を高めてからでも社会人になるのは遅くはないんだよと正面から言えない。
中身がなくても、それらしく明るく元気に振る舞えるほうが採用される要件としては高そうなのだから。
アメリカでもヨーロッパでも日本みたいなシステムになっていない。そして、学生の失業率は高い。
実はこのガラパゴス的な就職システムはすごく良いのかもしれない。
ただそれならば、大学は3年春でおわりにして卒業、大学院はM1で終了にしてもよいのかというと、それはいずれ日本が痛い目にあうんではないかいなと自分の中の何かが言っていて、どうしても抗いたいし、そうではないと言ってしまうのである。

Appleの商品ラインアップ

中島さんのLife is beautifulに「AppleとSonyの一番の違い」という興味深いブログが掲載されている。
AppleとSonyの一番の違い
最近外部で私が行っているアップルやUSのIT関係の利益率の話しなどはほとんど中島さんの受け売りである。この内容もその受け売りなのだが、いつも中島さんが書かれていることで忘れていることがあるようなのだが重要だと思うので、メモとして書いておこう。
アップルのウェブへ行くと商品が明確に提示されている。
これだ。

商品点数が少なくて明確であることは特筆すべきである。しかし、確かに商品の点数が少ないことも驚くべきことだが、ハードウエアだけでなくて、
ストアとiTuneとサポート
も商品ですよと告知しているところがすごい。
一方でmSonyのページを見てみよう。

明確にサポートとストアは商品ではないといっている。
日本ではまだまだ偏った「ものづくり」信仰が強くてハードウエアへの傾倒が強く、ソフトウエアの価値もままならない中で、アップルは、人とのコミュニケーションをとることができるストアとおもてなしの源泉となるサポートも売り物にし、さらにコンテンツを商品とすることのできるiTuneをiPhoneやiPadと同レベルで陳列している。
これらの、コミュニケーション、おもてなし、コンテンツ。これらは中島さんが絶えず主張してきた重要アイテムである。
学生はiTuneから音楽やpdfを転送して、問題がおこっても最悪、Genius Barにマックを持ち込んでいる。
一方、Xeperiaユーザの僕は、いまだにスムーズに音楽転送が僕のAndroidにできないし、携帯の容量がいっぱいですと言われてもどうすることもできない。
Sony, Panasonic, Toyotaがハードウエアだけでなく、おもてなし&コンテンツ をも売り物にできない限り利益率を20%以上にすることなどできないであろうし、今のアップルのようにはなれないのではないかと思う。
いわんや日本の大学においてをやであるのだが。
AppleとSonyの一番の違い part II
には、例としてラーメン、ラーメン大、おにぎりの3点の例がでているが、ラーメンを食べたときにおこる幸せ感やら行列しているときに他のお客と発生するコミュニケーションやら、(よくない例えだが)ラーメンを頼んでから用意に可能な替え玉やトッピングを行える機能やらを同時に商品にできているところがアップルはすごいのである。