献本御礼: イスラーム世界と平和

同志社大学の中西先生から、新刊をいただいた。
イスラーム世界と平和

普段生きていると イスラームを理解する時間があまり避けない。
構成がすばらしい。

何と戦っているのか?
核の問題
ジェンダー
中東の民主化
経済発展
新しい戦争の時代を生きる

戦争とイスラームというキーワードを抜き取ると現在の問題を正面から取り扱っていることに気付かされる。
特に最後の章でとりあつかっている
 武力行使とはなにか?
 ハイブリッド戦争
というのは、私の専門にも関連するので勉強せねばならない。

それにしてもこの「戦争学入門」シリーズ すごいシリーズだな。
読まなきゃ。

月の王 馳 星周

ぐろいヤクザ小説を書くひとだと思っていたら、ワンちゃんやらお馬さんやら軽井沢をネタに縦横無尽に人の営みを書く人になっていてびっくりしている今日この頃なのだが、新しいシリーズが始まってまたまたびっくり。

非常にコミック的でなんの意味もないけど、ただただ楽しい。
日本のマーベリックとなるであろう。敵も味方もすごく魅力的。これからどんどんいろんなキャラ出てきそうだし。

永井豪的な要素とか、幻魔大戦的な要素とかもありーの、すべてをパクってもらってじゃんじゃん出しちゃってもらいたい。

映画か期待される。
だれが主役かなあ。

ローラの炎

ローラの炎 ローラの炎
長野 慶太

日本経済新聞出版社 2014-02-18
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献本御礼
タイトルが地味な感じだが、サスペンス&読書好きな人であれば引き込まれて一気に読める作品間違いなしだ。
 最初にネガティブなことを記そう。2点記す。この本を手にしたときに、大作過ぎて分厚い。本を読むことに慣れていない人だと読んでやろうというモチベーションが少し高く必要な分厚さだ。それから、話がディープで深い。ネイティブアメリカンのお話から、人の血とは何か、故郷が人生に与える影響までの話を含んでいるだけでなくて、アメリカにおける裁判のフィクションとしても深い。本作品でも二転三転するストーリー展開だが、シンプルな展開でないために、単純なストーリーを好む読者には難しいであろう。
 一方で、本作品は、著者の特性が色濃く出ている。この作品はこの著者にしか書けない。絶対にだ。ネイティブアメリカンの話だけならばアメリカ人にもアメリカに住んでいる人であれば書けるであろう。しかしながら、それが日本とつながることで難しくなる。さらに、裁判の詳細な手続き、そこに基づく反転プロット。そこまでくるとこの著者にしかできない。さらに、この著者はロマンチストなので、そこも本作品におもしろい色づけをしている。最後のシーンなんて、本当に著者のロマンチシズムが満載されている。
 いずれにしてもこの作品は、本好きには読み応えのある一冊ではなかろうか。途中からどきどきすること間違いなしだ。本作品で、著者は一つ別のステージにたどり着いたのではないかと感じる作品である。

プロの交渉術。

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プロの交渉術。どんな場面でも絶対負けない28の最強ノウハウ 長野 慶太大和書房 2010-10-17
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いつも書いているのだが、もうでちゃったの、もう出ちゃったんですかという感想だ。
読者が読んで理解して実行するより、著者の新しい本がでるほうが早かったりして。 “プロの交渉術。” の続きを読む