EMO 09

Evolutionary Multiobjective Otpimization: EMO09という国際会議に行ってきました.進化計算という最適化手法でとく多目的最適化の会議です.2年に一度開催される国際会議で,採択率は50%くらい,2本に1本くらいが採択されます.そのうちの2/3がオーラルで,残りがポスターといったような感じでしょうか.今年はフランスのナントという街で開催されました.以下,メモを残しておきます.
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~「粒子法」と「GPGPU」はCAEに革命をもたらすのか?~

プロメティックという会社がおもしろいセミナーを開催する.
申し込みのページ
GPUは可能性が非常に高いが いまのところ
 メモリの問題
 プログラムが煩雑
という欠点がある.アルゴリズムを選んでしまうのだな.
粒子法はいまいろんなところで応用がひろがっている手法である.本学の日高先生も非常に意欲的に研究をされている.
GPUでも十分 利用性の高いアプリであろう.

関西設計工学研究会

日本機械学会の設計工学システム部門の中で関西設計工学研究会というのがありますが,そこの主査をしております.
主に機械設計の方法論や最適化手法などの議論をしている研究会です.
最近は
「現状行っている設計プロセスの見直し・過去の設計を次の設計に生かすにはどうすればよいか?」
というのをテーマにいろいろと議論をしているところです.
ホームページのこれまでの研究会の項目を多少 付け加えました.
次回は5月を予定しています.

YouTubve EDU

YouTube で授業が公開されている
YouTube EDU
授業をyouTubeで公開するというプロジェクトだ.
Internet Watch
Idea Idea
ちらっと見ただけなのだが,きっと玉石混合なのだろう.
でも,どんどんとコンテンツが増えていき,こういうところで慣れてくると,ただ単にエッセンスが欲しい人も,深い授業を受けたい人も,簡単な授業を受けたい人にも,難しい授業を受けたい人にも対応できるようになるであろう.
お前(廣安)の授業は公開できるのかというと非常に微妙だな.
あまりに現状に合わせた授業になっているからかもしれない.
そろそろ,きっちりとこういうソースに対応することを考えていかなければならないのだろう.
こういうメディアの中では,英語がとびきり強い.
日本語でのコンテンツの陶太を加速させる一方で,日本語でのコンテンツを売り出すチャンスなのかもしれない.
こういうコンテンツを公開するためのopen sourceもあるのだな
D Space
Wikipedia

DSpaceは、BSDライセンスで提供されているオープンソースのソフトウェアで、デジタル資産を管理するツールである。一般的に、学術機関リポジトリを構築するために使用される。

研究室の論文やら

文書(ISDL Report)

http://mikilab.doshisha.ac.jp/dia/research/report/2008/やらをどうやって管理しようか悩んでいるのでこちらも検討課題だな.

京都環境ナノクラスターBDFワークショップ

本日は 京都環境ナノクラスターBDFワークショップ というところに来ています.
BDFはバイオディーゼルフューエルの略でディーゼルエンジンの代替燃料の一つです.
wikipedia
同志社大学としては,同志社大学 微粒子科学技術センター ということろが受け皿になって,関連の研究をすすめています.
本学では,日高先生や稲葉先生が中心になって活動しています.
廣安は10分ですが,同志社としてどんな戦略でどんな体制でサポートするのかについて説明します.

情報処理学会 全国大会

昨日から草津の立命館大学で情報処理学会の全国大会が開催されています.
うちの研究室からも
同志社大学 1F-3 知的照明システムのためのFelicaを用いたユーザインタフェース
○鍋藤克敏,三木光範,廣安知之(同志社大)
同志社大学 3M-6 訪問者に応じたチャイム音生成支援システムの構築
○岡田典子,三木光範,廣安知之(同志社大)
同志社大学 3Y-4 Webブラウザを用いた照明制御ユーザインターフェース
○秋山寛敏,三木光範,廣安知之(同志社大)
同志社大学 4ZA-2 XBRLを用いた財務諸表解析支援ツールの構築
○清遠友貴,廣安知之,三木光範,横内久猛(同志社大)
同志社大学 5M-3 SAPによるプログラムの自動編成‐ロボットアームを用いた荷物運搬問題への適用‐
○田辺竜也,三木光範,廣安知之(同志社大)
同志社大学 5M-6 WorldTSPにおけるMapReduceの適用
○山下尊也,廣安知之,三木光範,横内久猛(同志社大)
の発表があります.
また,田中美里の前回の発表に対する表彰も行われます.
同志社からも佐藤先生のグループ,下原先生,金田先生,鈴木先生,大久保先生,波田野先生らのグループの発表があります.

PostBox

今 PostBoxというメーラーのベータ版を利用しています.
今更 目新しい機能があるのかということですが,それがあるのだからおもしろい.
検索がおもしろいとか新しいという意見もありますが,(たとえばここ),私が気に入っているのが
Thunderbirdのカーネルをつかっているので,Thunderbirdのフォルダをそのまま利用できる.何もしなくてもそのままThunderbirdに戻ることも可能.
スレッドがすごい.
他のメーラーだったら普通なのか?メイルをあるフォルダに移してもずっと追ってくれる.これにより良いのが
– 一つのメイルにあるタグをつけると,そのスレッドすべてに同じタグがつく.便利
– メイルの最後に関連スレッドのリンクがついていて,どのフォルダにあっても呼び出すことができる
– これがあると スレッドを切らないで~ という気持ちになる
twitterやfacebookに直接投稿できる.楽しい.
という3点.
どんなものにも進化ってあるんですね.ますますPostBoxに注目.
あとなんとか検索が超高速になるとよいですね.

鯉渕先生の受賞

いくつかの共同研究を行っているNIIの鯉渕先生が船井情報科学奨励賞を受賞 された
NIIのニュース
どれだけこちらが力になれているかわからないがおめでとうございます。
鯉渕先生は,非常にエネルギッシュで気持ちの良い先生なのでこれからももっともっと活躍していただきたいです.

船井情報科学奨励賞:国内の大学あるいは公的研究機関に所属している若手研究者(民間
企業に在籍している人は除く)で、35 才以下に優先的配慮をする。
各大学及び公的研究機関に於いて複数の応募が可能。

第22回 関西 Debian 勉強会

第22回 関西 Debian 勉強会が同志社にて開催されることになりました.
くわしくはここ
準備してくれているのは,うちの学生山下くんと中尾くんです.
興味のある方は是非.
DebianはLinuxのディストリビューションの一つで,正式名称はDebian GNU/Linux.
最近はやっているUbuntuもDebian GNU/Linuxをベースにしています.
「オープンソースの定義」は実は,Debianというディストリビューションはどうあるべきなのかという議論から生まれてきたものです.
日本でも多くのボランティアがDebina GNU/Linuxを支えています.
私は学生時代にDebina GNU/Linuxに出会い,それ以来,メインのサーバーOSとして使ってきました.

石井浩介先生 ご逝去

信じられないことだが,スタンフォード大学の石井浩介先生が亡くなられた.
スタンフォードで設計の研究をされており,多くの研究者や開発者を輩出した.やはり,設計の研究は,スタンフォードのようなところでこんな風にやらねばならないのだということを教えていただいた先生だ.
また,日本人が米国にやってきていかにがんばってきてスタンフォードまでやってきたかのお話も今では非常に心に残っているお話だ.
Flickrにて石井先生の写真を集めている.
アカウント情報はこちらのblogにて.
ご冥福をお祈りいたします.

講習会 Windows HPC コンソーシアム

今週の金曜日に東京にてWindows Clusterの講習会を開催します.
クラスタの作り方から,プログラムの作り方まで,実機をつかっての1日の講習会です.
多数の応募をいただきました.
また4月,5月にも開催する予定です.

入試

現在,同志社大学の入試が京都会場を始めとして各地で始まっています.
受験者のみなさんは,是非,実力を発揮して頑張ってもらえればと思っています.
雪や交通の事故なく入試が終わればなあと,準備しているほうとしては思います.
僕が学生の頃ですと,やはり大学の偏差値が非常に気になりました.
最近では,それだけでなく,大学のキャンパスの雰囲気や学生時代に学べるスピリットも重要ではないかと思っています.
同志社ですと,京都の雰囲気や,美しい大学のキャンパスが自慢です.
また,キリスト教主義にのっとった大学のスピリットは,人にやさしくできる心が養われます.これは実はどこの大学でも養われるものではありません.実績を重視するところ,他人より先にでるところを評価するところもあります.
ヤクルトの宮本慎也や,サッカーの宮本恒靖,みなさんの周りの同志社出身の社長さんらの性格やリーダーシップを参考にしてもらうと,同志社スピリットがよくわかると思います.
京都・今出川,京田辺でお待ちしています.

センター試験始まる

京都新聞
いよいよ受験シーズンが開始.
昨年とまったく同じコメント
大学にとっても受験生にとっても非常に重要なイベントの一つ.
大学側も非常に慎重に力をいれて準備して実行しているつもり.受験生のみなさんも十分実力を発揮して是非,同志社にて大学生活を送ってもらうことを期待しています.
できれば生命医科学部の医情報学科で.
2008/01/19

第49回超並列計算研究会

 年末のしかも仕事納めの12月26日に京都大学にて第49回超並列計算研究会が開催された.今年の冬はそれほど寒くなかった関西地域であったが,この日から急に寒くなり,雪が舞い散る寒い一日であった.仕事納めということ,この寒さの障害で果たしてみなさんに参加していただけるのか非常に心配であった.出足は悪かったものの,13:00過ぎになると50名を越える方に参加していただいた.ありがたい限りである.また,会場と企画に参加していただいた岩下先生を始めとする京大のグループにも本当に感謝したい.
 研究会は,13:00過ぎから開始した.
 最初に京大の岩下先生から,京大に設置された新しいスパコンシステムについて説明があった.スパコンの仕様を決める流れであるとか,現在の計算の需要,これからの課題などわかりやすく説明していただいた.
 次に,これらの計算システムの利用の一例として,京大の小山田耕二先生から大規模非構造格子データの可視化のお話を伺った.可視化を行う際に考えなければならない基礎知識からきちんと説明していただいて本当に研究会の質を高めていただいた.タイルド表示装置を用いた大規模非構造格子データの可視化についても最後に触れていただき,多くの興味深い課題があることが明らかとなった.
そして,今年,京都にもどってきた「はてな」から伊藤 直也さんにきていただき,サービス提供の実際の話を伺った.ハードウエア,アルゴリズム,並列&分散処理と多岐にわたる課題に対応しなければならないことがよくわかった.
 最後は,廣安が同志社大学での計算科学の研究がどのようなものが行われているのかの説明を行った.もう少し自分の話をしたかったが,伊藤さんらの話が盛り上がってしまい,廣安の担当時間でどうしても調整せねばならなくなり,中途半端な説明になってしまった.しょうがない.
研究会を終了後はT2Kのシステムを見学させていただいた.皆,熱心に写真を撮ったり,調査していたりして,非常に有意義であった.
 このように第49回の研究会も無事終了し,次回はいよいよ50回を迎えるのであった.
今までの研究会は三木と廣安の企画・運営で行ってきたが,今年から,IBMの辰岡さんを始めとするメンバーで運営することとなり,非常に運営がスムーズにいくようになった.この場を借りて運営委員のみなさんにも感謝したい.

Automotive Engine Calibration with Experiment-Based Evolutionary Multi-objective Optimization

ヤマハ発動機 梶 洋隆さんから,表記の博士論文のコピーをいただいた.
献本御礼.
多目的最適化の研究は数多くあるが,ほとんどがシミュレーションベースによるもので,実験と連動させている研究は非常に少ない.これから,実験を行っている人でも,パラメータの調整などで最適化,そして多目的最適化を行いたいモチベーションがあると考えられるが,その時に非常に参考になる博士論文である.

進化計算シンポジウム2008

進化計算シンポジウム2008が北海道・登別温泉で12/20(土),21(日)の日程で開催された.これまで日本において,進化計算関連の研究者は非常に多いものの,日本ではあまり統一的に活動されておらず,情報交換も十分には行われてこなかった.この問題を解決するために設立されたのが,進化計算研究会である.この研究会は,学会を越えた活動を行うことを目的として,東工大の小林先生を代表に昨年設立された.この進化計算研究会の大きな活動の一つが,年に1度開催される進化計算シンポジウムであり,昨年,洞爺湖で開催されたのに続いて,第2回目である.
 今年も,基本的には同じ体制で,実行委員長が室蘭工業大学の渡邉先生,プログラム委員長が岡山大学の半田先生で,その他,北海道大学の棟朝先生,廣安と関西大学の花田先生が実行委員であった.
 議論を深めるために,シングルセッションとし,その他,特別講演,口頭発表,ポスター発表,パネルセッションという内容で2日間まるまる使ってのシンポジウムである.なんといっても,ほぼすべての進化計算に関連する研究者が一同に会するのがこのシンポジウムの醍醐味である.特に,少々隔離された場所での開催により,懇親会やその後の打ち上げの席でも議論を尽くすことができるのである.廣安は残念ながら,学務により1日目の参加ができず2日目の参加のみとなってしまった.
 50名以上の参加者があり,成功裏にシンポジウムを終了することができたものと考えている.来年は,名嘉村先生のお世話によって,沖縄で開催される.来年は,フル参加したいものである.最後に,実行委員のみなさん,どたばたしてご迷惑をおかけした幹事のみなさん,参加していただいた参加者のみなさんに感謝したい.