IEEE TV

IEEEはアメリカの電気・電子学会だが,そこで,
IEEE.tvというのが始まった.
やはりビデオの時代だが先取りしているところがすごい.
どの程度,コストがかかっているのであろうか.
また,こうなってくるとますます英語での情報へとかたよっていく.
英語がききとれないわれわれはつらいところだ.

movieの時代

うちの研究室ではISDLレポートなるものを公開しているが,博士課程の中尾くんが作成したレポート(ここ)の中の結果は,探索にしたがって結果が動く 動画になっている.
ウェブ上のレポートなんだし,こういうのもありだな.
もっともっといろんな形のレポートがあるのかもしれない.

IBM HPCフォーラム 2008

IBMの主催するHPCフォーラムに参加してきました.
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●開催日時 2008年9月11日(木曜日) 13時15分開会(受付開始:12時45分)
●会場 日本アイ・ビー・エム株式会社 箱崎事業所 201大教室
〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町19-21
地図: http://www.ibm.com/jp/ibm/map/hakozaki.html
●参加対象 大学、研究機関、企業においてHPCをご担当もしくはHPCにご関心のある方
●定員 80名 (定員に達ししだい締め切らせていただきます)
●参加費 フォーラム、立食懇親会ともに無料
講演名と講演者
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■ 【基調講演】HPCを国力増強の基礎に—計算科学の人材育成への東京大学の試み
東京大学副学長 平尾公彦氏
■ HPCにおけるクラウド・コンピューティングの最新状況とIBMの戦略
IBM ソフトウェアグループ,Tivoli Common UI&RID, Director デニス・クアン
■ 計算化学における大規模シミュレーション事例
IBM アルマデン研究所 ジェド・ピテラ
■ 低炭素社会実現のためのマルチコア・テクノロジーと利用技術への挑戦
早稲田大学理工学術院基幹理工学部教授 笠原博徳氏
■【特別講演】科学技術のためのペタスケール・コンピューティング: Blue Watersの課題とチャンス
Blue Waters Petascale Computing Project Deputy Director and
co-Principal Investigatorおよび NCSA’s Deputy Director, イリノイ大学
ロバート・ペニントン博士
■ システムズ・バイオロジーのモデリングとBlue Geneによるシミュレーション
IBM T.J. ワトソン・リサーチ・センター グスタボ・ストロビッツキー
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まずの感想はIBMは懐が深い.深すぎるということです.
マシンやソフトを作っているだけでなくて,その上のサービス,研究も平行してやっています.
次の時代も見据えているし.
あと,アメリカのNSFやらなんやらは,次の5年,10年のプランがしっかりしていてびっくりします.日本もそろそろそういう部門をきちんとしなければならいのではないかと強く感じました.
また,NSFの予算の5%位は かならず教育につぎこまないといけないのだそうです.
HPCの教育をどうするのか,ここがしっかりしていなければどうにもならないですね.

イノベーション創出のためのシステム・情報技術

計測自動制御学会では特集号が企画されているようだ.そのタイトルが

-イノベーション創出のためのシステム・情報技術-

なかなか刺激的.
サブテーマとして
● 大規模・複雑システムのためのシステム技術
● 学習・適応・進化などシステムの高度知能化技術
● 生体を理解し、医療を支える技術、ライフサイエンス技術
● 分散性に基づいたシステムの知能化技術とその応用
● ニューラルネットワークの理論と応用および計算知能
● 離散事象システムのモデル化・解析・制御・検証
● ヒューマンマシンシステムの複雑性とその克服
● 身体・脳・環境の相互作用に基づく知能発現の解明とその応用
● 次世代のシステム知を拓く革新的計算技術
などがあげられている.
革新的計算技術とか分散性に基づいたシステムの知能化っておもしろそう.

計算のパラダイム

これからCPUのコアがどんどん増えていくかと思うが,それだけではなくて,コアの種類が複数に,すなわちヘテロな環境になっていくものと考えられる.
ある処理をするだけのコアってのものでてくるだろう.
コア軍団を管理するコアってのもめずらしくなくなるだろう.
そうなるといままでやってたような計算だけではなくて,並列やら分散処理をもっとうまくやってくれる計算の方法が必要となる.
これまではMPIと呼ばれるメッセージパッシングやらスレッドでの処理が並列処理のやり方がでは一般的だったんだが,それよりももっとうまくやる必要があるだろう.
まあ そうはいってもそれは開発者側の話であって,ユーザーは使えればよいということになる.
ユーザーにもっとも関係するところはOSなわけで,このドラスティックなハードウエアの環境の変化に対応できるOSが必要だし,あればユーザーは非常に便利だろう.
それができるのがマイクロソフトではなかろうか.
体力にものをいわせて,マルチ・メニー・ヘテロな環境に適したXPの開発とかおもしろくなかろうか.
そして,金を一般ユーザーからとるのもやめて,広告かサービスからとるのはどうだろうか.
いろいろなAPIを用意しておいて,そのAPIをプログラム開発の会社やらサービスを提供している会社やらに有償で公開するのはどうであろう.
そうすれば,ユーザーはOSは無料で利用できて,マイクロソフトはグーグルなどからもお金を徴収することができる.
注意すべきことは,server系のOSはいままで通りの料金体系でよいということと,できればマイクロソフトがOSとアプリケーションとを分離した会社にできればというこであろう.

第48回超並列計算研究会

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もう何度も告知させていただきましたが,第48回 超並列計算研究会を開催しました.
予想以上に多くの方に参加していただきました.部屋が狭くてすみません.
しかしながら非常に多くのことが学べるよい研究会となりました.
一見,ばらばらな内容な企画でしたが,実は統一感がある発表となり,企画させていただいた方もちょっとびっくりしています.
ずばりHPCも新たな時代に突入しています.
ハードウエアは明らかにヘテロな環境です.いろいろな役割をするいろいろなCPU,コアがこれからますますでてくることでしょう.さらに,それらをうまく利用する環境がもう必須です.
今年ペタを超えたロードランナーは3つのアーキテクチャからなっていて,3つのコンパイラを駆使しなければ性能が出ません.ちょっと異常ですよね.ユーザー側からは自由度が増したという説明でしたが,めんどくさがりなユーザーは使うのが不可能ですね.それをどうやってサポートしていくかが今後の鍵でしょう.今回の発表にもあった,一つのことしかできないCPUやコアを用意するというのも一つの解決方法かもしれません.
 後,鯉渕先生に非常に楽しい,VLAN技術を使ったルータの説明をしてもらいました.共同研究をしていますが,そうだったのねと初めてわかるところもありました.
講演者のみなさま,ご参加いただいたみなさまありがとうございました.

第48回 超並列計算研究会

先日 お知らせしたように明日 東京田町にて第48回 超並列計算研究会を開催します.
お話も楽しみですが,久しぶりにお会いできる参加者もいらしてなかなか楽しみです.
心配なのは部屋に入りきるか?ということなんですけど.
あと,18:00ごろは田町でグダグダしているはずです.
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13:00 – 13:05 タイトル:オープニング発表者:廣安 知之(同志社大学)
13:05 – 13:55 タイトル:Roadrunner – ペタ・スケール・コンピューティングへの道
発表者: 佐貫 俊幸 (日本アイ・ビー・エム株式会社 大和研究所)
13:55 – 14:25 タイトル:CELL搭載BLADEサーバ QS22 発表者: 松尾 直樹(日本IBM)
14:40 – 15:05 タイトル:Tensol Processor のインプリメント  発表者:福井義成(統計数理研究所客員教授)
15:05 – 15:35 タイトル:Ethernetを用いたPCクラスタにおけるVLANを用いた最短経路構築法 発表者:鯉渕 道紘 (国立情報学研究所)
15:35 -15:55 タイトル:Windows HPC Serverの最新情報 発表者:吉田圭二 (マイクロソフト)
15:55 – 16:00 タイトル:クロージング

google Chrome 2nd impression

gearsに対応したサイトって何があるんだろうか?
とりあえず自分で使っているのは remeber the milk
やっと理解できてきたかも.
これMozillaのPrismのぱくりですね.
ブラウザーをエンジンとしてアプリケーションができちゃうってやつですね.
Prismの場合は,ネットにつながってないと役に立たなかったのですが,今回は,gearがあるので,ネットにつながってなくてもシームレスにつなげられるわけだな.
ちょっとRTMの認証のところがうまくいかなかったけど,これは使える.
RTMはこれからはchromeオンリでの利用決定.
gmailがgearに対応したらやばいことになりそうだな.
あと 個人的にはMTとevernoteがgearに対応することを切に希望!

これはすごいかもしれない

最初にグリッドに出会ったときに,その頃いわれていたグリッド計算よりもサービス連携についての未来に漠然と将来を感じた.
昨年度 卒業した下坂くんはそんなサービス連携のテーマを博士論文にしてもらった.
残念ながら,情報処理学会のACSでは,論文が落とされまくりようやくMPSでのシステム論文として日の目を見ることとなった.
そして,Ubiquity
このページがなんだか未来を予感させますね.すごい.
どうして気がつかなかったんだろう.
これからますますサービスが増え,サービスを探してマッシュアップできまくる世の中になるような気がする.計算もデータも僕たちが考えられないくらいのものを使えるようになる.
今はまだマッシュアップのところをスクリプトで書いてやらないといけないのだが,サービスを探してブロックのようにつなげるだけで新しい 驚くべきサービスができるはずだ.
その向こう側のサービスが,こちら側のアプリケーションに影響を与えて変化して,もう何がなんだかわからなくなる.
あー すごすぎる.

第48回 超並列計算研究会

9月4日 に東京田町にて第48回 超並列計算研究会を開催します.
世界のスパコンのランキングで1位になって とうとう1ペタフロップスを超えたroadrunnerの話を始めとして,おもろい話が満載です.
参加者 集まるかなあと不安でしたが,60名の部屋に80名以上のお申し込みがあり,なくなくお断りしています.申し込んでもらったのに,お断りしてしまった方々すみません.
12月に京都でもやる予定なので,そちらもよろしくお願いいたします.

教員父母連絡

生命医科学部の教員父母連絡会が発足しました.
教員と学生の父母との交流会・講演会などを行いました.

Lenny is frozen

廣安は学生時代からdebianを利用させてもらっているが,時期のバージョンがもうすぐでてくるらしい.
debianちゅうのはオープンソースなOSの一つのLinuxの種類.
代々,Toy Storyのキャラクターの名前がついている.
今度のバージョンは

http://bytecoders.homelinux.com/files/ts_lenny.jpg
Lennyだそうだ.
それから,debianでは,次期バージョンがだいたいできあがるとこれ以上 開発しちゃだめということで,frozenというアナウンスがでる.
開発はその次のバージョンで行って行く.
ということでLenny frozen
Lenny こおっちゃいました.
http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2008/07/msg00007.html

iPhoneを手にして変わったこと

iPhoneを手にして変わったこと2つ.常時接続というインパクトについて考えている.3G+WIFIというシームレス環境でできることというのがすばらしいことにどうして気づかなかったのかな.だから,WIFIさえあれば十分という意見は間違いだと思う.真のキラーサービスをまだ考えついていないけれども,真の常時接続っちゅう世界はもっともっと広がる.さらに,そういう意味ではソフトバンクだめ.常時接続できないんだもの.この大学だとWIFIがつながらないとこだと,ソフトバンクもつながらないというお粗末な状況になったりする.がんばれ,ソフトバンク.あと,常時接続環境を得るために,持ち運ぶwifiターミナルというのはありだな.早く手にしたい.
 それから,ずいぶんと使い方が変わったのは,iPod Touch. いままでは,iPodからTouchへ移行してきたので,十分使えなかったのだが,iPhoneがでてきて,アプリも急に増えて,iPhoneからみたiPod Touchの使い方というのを感じている.そういう意味では,iPod Touchさえあればいいじゃんという人がいるかもしれないが,一度,iPhoneを手にしてみないと,iPhone的な使い方にならないんではなかろうか.
 携帯さえあればPCいらない人 ほとんどだと思うが,iPhone的なグッズがあれば,さらにPCいらない人増えると思う.NEC,東芝,SONYますますやばい.iPhone的というのは,もちろんハードだけでなくて,アプリとかサービスとかも含んでいるところがやばやばである.

WS-Notificationを基盤とするグリッド上のアプリケーション連携システム

ずいぶん時間がたってしまったがようやく下坂が行っていたシステムの論文が発刊される.
あともうすぐ.
PDF
この論文を作っていたころは,まだまだ計算指向のグリッドだったが,サービス連携がだいぶ広がってきた.最近では,クラウドコンピューティングというのもはやっている.
システムが使えるか使えないかはおいておいて,基本的な思想は間違っていないと思うし,未だにおもしろい内容だと思う.
それにしても,査読者には是非論文にすべきだとコメントもらっていたのに,担当編集委員の一言で不採録になったり,紆余曲折の論文であったが,あきらめずにがんばって,発刊されて本当によかった.

CSTソリューションコンペティション2008

電子情報通信学会が
CSTソリューションコンペティション2008参加学生チームを募集している
http://www.ieice.org/~cst/compe08/
課題は「マルチカーエレベータの群管理アルゴリズム」
で,これは昨年度と同様のものである.
以下説明

マルチカーエレベータは一つのシャフト内に複数のかごを設けた
エレベータです.その群管理アルゴリズムを開発し性能を比較し
ます。アルゴリズムの評価用ビジュアルシミュレータも無償公開
していますので、修士論文、卒業論文、アルゴリズム実習の課題
として活用できます。

最適化屋としては本当におもしろい問題だと思う.
【スケジュール】
2008年7月31日 参加エントリ締切(まずはお気軽にエントリください)
2008年9月頃 発表審査会参加申込締切
2008年10月頃 群管理アルゴリズム(Javaプログラム)提出
2008年11月頃 発表審査会 CST11月研究会(大阪大)

情報専門学科におけるカリキュラム標準J07

情報処理学会から情報専門学科におけるカリキュラム標準J07の中間報告が発表された.

情報専門学科におけるカリキュラム標準J07(中間報告)について

このような標準化の作業は,学会の重要な仕事だ.携われている先生方は大変だったろうが,本当に感謝したい.これらの標準を基礎として,各大学でオリジナリティあふれたカリキュラムを用意しなければならない.
 医情報学科では,情報処理工学,電気・電子工学,医学の複合領域を学ぶ場であるので,どのようなバランスで行うのかを今後も引き続き検討していく必要がある.