日本バイオインフォマティクス学会主催の試験
こういうのはすばらしい学会の活動だ.
しかし,労力が大きく準備される方の苦労の上になりたっているな.
GECCO2009
GECCOは進化計算系のもっとも重要な会議の一つなのであるが,今年は来週開催.
廣安はいけないのだが,来年のGecco 2009はmontrealであるらしい.
戦略をたててはりきらなければならない.
文部科学省 産学官連携戦略展開事業
ちょっと前になってしまうのだが文部科学省の産学官連携戦略展開事業の実施についての発表が行われた.
ここ.
このプログラムでは
# 国際的な産学官連携活動の推進(原則5年間)
# 特色ある優れた産学官連携活動の推進(原則5年間)
# 知的財産活動基盤の強化(2~3年間)
の三つがあるのだが,本学は 知的財産活動基盤の強化 に応募し,採択された.
うちのプロジェクトは文系の産学連携をもりあげていくというもの.
足が地についた活動で,着実に前進したいものである.
京都 Google TechTalk
「Google 技術講演会 in 京都」が京都のハイアット リージェンシーで開催された.
2件の東京チームからの進捗報告と,はてなの伊藤さんの話,そしてGoogle 研究の音声認識のグループからのお話.
全体的には,柔らかい話で目新しい話はなかったように思う.
けれども,googleのやる気が垣間見ることのできたプログラムであった.
まず,このセッションのためにデザインを作ってきていた.アンケートに答えるとTシャツがもらえたのだが,このTシャツにも同様なデザインが使われていた.
次にマイク シュスターという日本で勉強されてきた方を連れてきて説明していたのは好感が持てた.通常,英語で行われるスピーチが日本語で行われて多くの人が楽しめた.
しっかし,アメリカで人気のサービスがATRやNTTの技術だというのは,ちょいとショックだな.しかも,それらの技術を主導していたチーフが同志社にいる.
それにしても,多くの人が期待と興味を持って集まってきていた.
今のgoogleには大きな磁力がある.
今日集まった場所には,関連技術の研究者,開発者そして,意欲のある学生たちが集まっていたわけだから本当に大きな磁力だし,勢いがある.
学会でいつも会う人,久しぶりに会う人,あいたかった人,メイルでやりとりして実際にあうのは初めての人,いつもあってる学生,などなど多くの人と話ができた.
慌ただしい中での出席だったが非常に実りのある会であった.
是非とも京都になんらかのセンターを作ってもらって,京都にgoogleの磁力をわけてもらいたいものである.
次世代スパコンとソリューション
第26回関西CAE懇話会で行われる次世代スパコンとソリューション
非常におもしろそう.
しかもプログラムがとっても丁寧な感じがする.たぶん,世話人のかたのおもてなし力なんだろう.
みならわねばな.
一般的なCAE業界のかたってHPCに興味があるのかな.
パテントロールについて考えてみる
同志社大学でよかったなあと思うのは,開祖 新島がよい人であったということだ.自責の杖とか,脱藩の話とか,帰国前の募金集めのお話とか,どこまで本当かどうかはわからないが,現在の同志社の精神的な柱になっている.
学生を集めるとか,学外資金を集めるとか,大学には教育をただ行うだけでなくていろいろなことを考える必要があるわけだ.だが,むやみやたらにお金を集めたり,学生を集めたりするのはだめで,新島の精神を受け継いだ中での行動が,教員,職員,学生に求められる.
これは非常に明快で,気持ちがよい.
これは同志社のよいところの一つだと思っている.他の大学では,ここまで明確に行動を統一することはできないのではないだろうか.
知的財産も同様である.同志社からりっぱな知財が生まれることは望ましいが,それが意図しない形で利用されるのは困る.
パテントロールという言葉がある.
大学で生まれる知財が,特許権侵害訴訟により金儲けをするために使われるのは困る.
大きく新島の精神にははずれるであろう.
これまでも心してやっているつもりであるし,これからも心して行動しなければならない.
Green500
もう猫も杓子もCO2削減なわけですが,スパコンも大規模に電力を消費するので避けてはとうれません.
Green500というリストが更新されました.
Green 500とは、Green500.orgによって主催されている、世界のスーパーコンピュータの電力効率の良さを競うランキングのことである。
IT 用語辞典
ずらっとIBMがならんでいますね.早くからCPUの開発とかやってたからな.
ところで電力ってどうやって計測するんだろうか?なにげに 空調の電力ってのがばかにならないと思うのだが.電力を消費しなければOKなのか?
チャレンジしたい分野だけどtop500に入るのがもはや夢のまた夢のレベルになってしまったなあ.
あとそれからMSの林さんが
さて昨日世界のスーパーコンピュータの性能ランキングである Top500 をエネルギー効率のいい順番に並べた Green 500 が発表されました。今回のランキングによれば、Windows HPC Server 2008 を利用したスウェーデンの Umea 大学のシステムが x86 系 PC クラスタでは最高の効率で17位に入っています。6月19日のこのブログにも書きましたが、地球にやさしいのは Windows Server です。Linux じゃありません。もう High Performance Computing の担当ではないですけど、これだけは言っておきますウインク。
と吠えている. ここ.
日本ソフトウェア科学会 ソフトウェア論文
日本ソフトウェア科学会 ソフトウェア論文
やや これはおもしろい.
Q: ソフトウェア論文の説明 中の「ソフトウェアの進化」とは何ですか?
バグ取り,機能の拡張,使い勝手の改良,移植,文書の整備,など ソフトウェアを本当に使えるようにするための様々な保守作業のことです. 大学や研究機関が開発したソフトウェアは,アイデアとしては新しくて 新規性があっても,ソフトウェア工学的な品質(性能,機能,使い勝手, 保守性,移植性,読解性,信頼性など)が悪いことが往々にしてあります. ソフトウェア進化の実践・経験はソフトウェア論文でのセールスポイントに なります.
バグ取りが論文になるのか.
考えてみよう.
DELL ENterprise Showcase 2008 Osaka
DELL ENterprise Showcase 2008 Osakaというのに誘われた.
残念ながら,授業があるので参加できない.
ところで世の中は仮想化,グリーンITがはやっている.
知識としては追いついているつもりだが,実行としてはなかなかうまくいかない.
次世代スーパーコンピューティングシンポジウム2008
表記のシンポジウムが開催されます.
9月のこの時期は,他の学会と重なっています.
残念.
スパコンの議論になると何に使えるのかとかの議論になりますが,次世代は計算シミュレーションがますます重要になるであろうに,しょぼい計算機の話だけでは,アルゴリズムが心配です.
日本はこの分野でひっぱってく力も能力もありますが,環境がなくなるとそれも望めなくなります.
問題は,スパコンの話に限らない他の分野でも同様のことがいえると思いますが,いつも同じプレーヤーで順番を回すというところだと思います.
常に,新しい何かを導入する仕組みが必要だと思います.
Diversity Maintenance Mechanism for Multi-Objective Genetic Algorithms using Clustering and Network Inversion
PPSN 2008という学会が9月にドイツであります.
進化計算系の学会の一つで,私の中では重要な会議の一つです.
GECCOなどよりも採択されるのが難しいと思っているので,内容はともかく連続して参加できることが重要ではないかと思っています.今の生活では,これが限度かな.
今回は
Diversity Maintenance Mechanism for Multi-Objective Genetic Algorithms using Clustering and Network Inversion
という論文を採択していただきました.
多目的最適化で,探索点数を少なくした場合でも多様性が維持できながら探索ができるようにするアルゴリズムの提案です.
日本からは,東工大の小林・小野先生のグループから,府大の石渕先生×2,筑波の先生の5件が採択されています.
C#本
泳社さんにC#関連のテキストを献本いただいた.
C#の絵本 | |
(株)アンク
翔泳社 2008-02-05 |
こちらはこれでもかというほどの入門書.
絵が多いが,クラス関係 全部 網羅しているので,たぶん,初心者だとわからないと思う.
初心者には,説明だけでなくて,丁寧なワークブックが必須であると思うのだが,なかなかそんな本はない.
独習C# 第2版 | |
NRIラーニングネットワーク株式会社 矢嶋 聡 株式会社テック・インデックス
翔泳社 2007-04-20 おすすめ平均 |
こちらは一見,辞書的に見えるが,初心者を対象とした内容になっているので,文字と厚さで毛嫌いしなければよいテキストだと思われる.
主にプログラミングでは
– プログラミングの基礎
– 数値計算
– データ構造
– オブジェクト指向のさわり
– GUIの作成さわり
などをやりたいと思っている.
数値計算などは,逐次処理が多く,先にオブジェクトなんかをやるととまどうことがあるのだがどうしたものだろうか.
後,古い人の中には,プログラミングといえば,ポインタ的なことを言われる人がいるが,おおざっぱなプログラミング概論で,メモリを意識した授業をやる必要があるかどうか.
これも考えどころだな.
e-learningシステム
最近,e-learningシステムについて考えている.そのメモ.
外国勢: 圧倒的に Blackboard Learning System というのと WebCT というのが有名だが,両者が合併してますますBlackboard Learning Systemが広まっているのか?
日本勢:WebClassというのがある.上記のBLSよりは実績はないのだろうが,軽い&安そう.
オープンソースだとmoodleが有名.
サポートしてくれるところが問題となるだろうな.
TOP500におけるWindows クラスタ
TOP 500 Supercomputer SitesはLinpackベンチマークによる世界の計算機の上位500位を選出するプロジェクトで,年に2回,そのリストが更新される.
先日,そのリストの新しいものが発表され,ついに1位のRoadrunnerは初めて1P(Peta)FLOP/sを超えた.
MYCOMによると
他の注目点としては、Windows HPC Server 2008を搭載したNational Center for Supercomputing Applications (NCSA)の「Abe」が69TFLOP/sで23位にランクイン。MicrosoftのTOP500初登場となった。
とのことであるが,これは間違い.
Windows HPC Server 2008は初登場であるが,Windowsのクラスタは前回のリストでも6台のCCSを利用したマシンのエントリがあった.しかしその最上位は116位であった.
このたびのリストでは,エントリ数としは5台となったが,23位,39位,100位と100位以内に3台のエントリがあった.ずいぶんとWindows HPC Serverの性能があがったことが伺いしれる.
Linpack自体はどの程度 チューンされたのであろうか.
23位のマシンはNCSAのマシンなのだが,NCSAの最大のクラスタがWindowsクラスタというのもすごい.
場合によっては,10位以内もエントリ可能であるように思える.
ただ,その場合,問題となるのはライセンスであろうか.
プログラミング関連入門本
翔泳社さんにプログラミングの入門書を献本いただいた.
10日でおぼえるC言語入門教室 | |
坂下 夕里
翔泳社 2004-02-07 おすすめ平均 |
Javaの絵本 増補改訂版 | |
(株)アンク
翔泳社 2005-02-16 おすすめ平均 |
これならわかるC 入門の入門 | |
坂下 夕里
翔泳社 2005-05-19 おすすめ平均 |
テキスト選びは難しいですね.それこそマッシュアップに対応してもらえないでしょうか.
このページからこのページまでを何冊お願いというわけにはいかないものでしょうか.
あと,テキストも必要なのですが,練習帳というかワークブックみたいなのがたくさんあると助かります.
説明よりも問題つくるところで頭をなやますことが多いので.
いただいた本は☆が多いですね.
PETAフロップス時代
1秒間に1回の浮動小数点数演算を1flopsと呼ぶが,世界で最速のスパコンがとうとう,1PFlopsを越えました.1秒間に1000兆回計算できます.
例えばMYCOM
1PFlopsを達成したのはロスアラモスの研究所に作られたIBMのRoadrunnerというマシン.
世界のスパコンの性能は,6月と11月に公開されるTOP500というランキングのリストで見つけることができます.
地球シミュレータからBlueGene/Lへ,そして今度のRoadrunnerと時代が移っていくのでしょうか.ヘテロな環境,消費電力量を十分考慮しないと達成できない時代です.
また前回のTOP500の200位が今回のTOP500のリストの500位ということで,世代交代早すぎです.
アプリケーションもこれに併せて劇的に変わっていく可能性があります.1Gflopsが1986年,1Tflopsが1997年,そして1Pflopsが今年だそうです.学生にもよく言っているのですが,どんなものが出てくるかわからないこの業界ですが,計算機の性能だけはある程度予測がつきます.それに合わせたアプリケーションをできるだけ早く考えることができることが次の成功につながります.
中国福建省第6回プロジェクト成果交易会
前述した通り,中国福建省第6回プロジェクト成果交易会というのに行ってきました.同志社大学のシーズを展示しました.
びっくりすることだらけでしたが,まずは,省をあげての大きなイベントで本当にびっくりしました.まさに中国的なやり方です.日本ではここまでできません.日本からの誘致も積極的で,日本語を話すスタッフが多く,これにもびっくりしました.また,細かいところまで対応してもらい,予想外でした.
想像以上の歓待を受けました.
福州大学,福州師範大学の日本語を学ぶ3年生にボランティアをお願いしましたが,どの学生も非常に日本語の学習能力が高く,しかも,まじめでしっかりしていて本当に感動しました.
どうしても日本の平均的な学生と比べてしまいます.
日本人が持っていないもしくは忘れてしまった何かをもっていてかんがえさせられました.次の世代の対決は本当にシビヤですね.
来場者も非常に積極的でした.
もう売れるものはすべて売りたいというような感じでした.技術的なところはまだまだという感じですが,やはり気合いが違うように思えます.
台湾からもブースがでていたり,ここまで親密に関係がなされていることにもびっくりしました.
ビルが福州でもこれでもかというほど新築されていました.
横ではふるーい建物もたくさんでしたが.
いろいろとお世話していただいたおかげで非常に勉強になりました.
これから我々がどうするのかをはっきりと見定めて方向を決めなければなりません.
ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 勝間和代
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践 | |
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-06-15 おすすめ平均 |
この本は日本のビジネスマンに理解してもらえるのであろうか.どうしてそんなことを問うのか言えば,ビジネスというとどうも文系っぽい響きがあるのだが,この本はまさに理系指向の本だと感じたからだ.
フレームワーク力が必要ですよとのっけから著者は説明するのだが,これは,クラスとかパターンの話であるな.一般の人ってオブジェクト指向的な考えにすんなりなじめるのでしょうか.
続いて,論理思考力,水平思考力,視覚化力,数字力,言語力,知的体力,偶然力が必要であると説明があるのだが,理系,特に工学系では,論理,視覚化,数学・物理は徹底的にやられなければならない.また,最近では言語力が特に重要視されている.いろいろな面からの検討が必要だという水平思考,知的体力や偶然力っちゅうのは一般的に必ず必要なわけなので,勝間さんが言っている力というのは実は工学系では必須となる力であると言ってもよい.となると,よい工学者はすばらしいビジネス頭を持っているはずだろうな.知識>理解>応用>分析>統合>評価 これの流れなんて,あと仮説とかを入れていけば,研究のスパイラルだ.卒論でまなばなければならないスパイラルの一つである.
私は最適化という分野の研究をしていて,つねづねそれに関連したライフハックの文章が書きたいなあと思っている.論理思考のところでMECEやらピラミッドストラクチャーの話がでてくるのだが,これなんて,どうやって設計変数を選ぶのか,設計変数は直交関係になければならない,if-thenルールやクラスタリングとまったく同じ話である.
統計なんてまさに,われわれの分野だし,ビジネススクールの授業もできるのかもしれんな.筆者の言うようにビジネス思考力を鍛えるためにはこれらのことを行わなければならないんだとしたら,理工学部で勉強するのも悪くない.
すでに我々の分野ではこれらを鍛える訓練をしているはずなのに,直接,ビジネス思考力にはつながっていないような気がするのだが,そこが問題であろうな.
第7回 産学官連携推進会議
毎年 この時期に京都国際会議場で行われる産学官連携推進会議も7回目を迎えた.日本での産学官連携も確実に新しい時代を迎えている.
各大学ともにオリジナリティのある活動が望まれる.
今年のテーマは
科学技術による地域イノベーション
~産学官連携のローカル&グローバル展開~
である.
同志社大学からは以下の出展を行っている.
・ 辻内伸好 (理工学部 教授)
・ リエゾンオフィス
中国福建省第6回プロジェクト成果交易会
福州市金山展覧城 (中国福建省)で開催される 中国海峡プロジェクト成果交易会 というのに明日から参加して,同志社大学のシーズの紹介を行います.
◎シーズ発表
・「モバイル通信のための小型スマートアンテナ技術」 程 俊 (理工学部 准教授)
◎パネル展示
・「RGB蛍光灯を用いた雰囲気制御」 三木光範 (理工学部 教授)
・「モバイル通信のための小型スマートアンテナ技術」 程 俊 (理工学部 准教授)
・「粉末茶の製造法」 吉門進三 (理工学部 教授)
・「放置竹林の竹を用いた竹繊維強化グリーン複合材料の開発」 藤井 透 (理工学部 教授)