第51回 日本生体工学会大会


第51回 日本生体工学会大会が博多の国際センターで開催された。
研究室からは、
01-09-4 音環境が数字記憶課題の成績と脳血流変化に及ぼす影響の検討 M1 星野
01-09-5 ストループテストによる脳血流変化の被験者分類の検討 M2 福原
01-09-7 PVTとGO/NOGO Taskにおける視覚刺激と聴覚刺激に対する脳血流変化の違いの検討 M1 福島
01-10-4 NIRSとによる情動刺激に対する効果の検討 M1 林
が発表した。
今年で2年目の参加。うちの研究室も今年は志望してくれる学生が多くいて、がぜんやる気がでてきたよ。
また、研究室の方向性も見えてきた。
今年の発見は再生医療。
この分野は情報処理がとりわけ効果的に効く分野ではないかと思った。たくさん、共同研究できるとよいのになあ。
また、構造を作るところでは、いろんな技術がでてきているようで、機械工学出身としては萌える。
博多ということで、ラーメンたくさん食べましたが、吞みはちょっと準備がたりず甘かったな。
来年は大阪。
たくさん学生つれて参加します。

児童に突っ込む車

これもひどい。
あまりにひどい。無免許とは。
亀岡登校事故 小2女児と妊婦死亡

亀岡市篠町で23日朝、集団登校中だった安詳小1~5年生の児童ら10人の列に軽乗用車が突っ込んだ事故で、京都府警は重体だった2年の小谷真緒さん(7)と重傷だった妊婦の松村幸姫さん(26)が死亡したと発表した。児童2人が意識不明の重体、6人が重軽傷を負った。府警は同日、運転手の無職少年(18)が無免許と知りながら運転させたとして道交法違反(無免許運転)ほう助容疑で、同乗していた南丹市の私立大学1年の男子学生(18)と亀岡市の男子専門学校生(18)を新たに逮捕した。

京都新聞
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人に突っ込む車

これはひどい。
ひどすぎる。
「祇園で車暴走、歩行者7人死亡11人重軽傷」

12日午後1時10分ごろ、京都市東山区大和大路四条交差点に、赤信号を無視した軽ワゴン車が進入し、横断歩道や交差点北の大和大路通を歩いていた 男女計18人を次々にはね、逃走した。京都府警によると、40~77歳の計7人(男性2人、女性5人)が死亡し、ほかの男女11人が骨折などの重軽傷を 負った。軽ワゴン車は近くの電柱に衝突し、運転していた男は搬送されたが死亡した。

軽ワゴン車が歩行者をはね、救助活動で騒然とする現場(12日午後1時51分、京都市東山区大和大路四条交差点)
軽ワゴン車が歩行者をはね、救助活動で騒然とする現場(12日午後1時51分、京都市東山区大和大路四条交差点)

京都新聞
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googleには我々のもとに帰って来て欲しい

もう自分自身も研究室も関連している学会も大きくgoogleに依存している。
だけれども一方で、Google Waveやらgoogle +やらで大きく迷走しているようにも見える。APIの使い勝手も昔ほどではなくて、やたら課金されてひどいことになっている。
1998年にgoogleの検索が出てきたときは、確かにぼくらのためのツールであった。
埋もれたウェブの情報の中から的確にページを選択してくれて非常に驚いた。
gmailがなければ、iPhoneの成功やsmart phone の普及もなったかと強く信じている。
でもなんだか今のgoogleはfacebookに戦いを挑んで僕らとは離れていっているように思えるのである。
実は誰もが知っている「AppleがSonyになれた本当の理由」
404 Blog Not Found
ここに各サービスを提供している会社は、それぞれ誰を相手にしているのかという話しが書いてある。
googleは最初は、我々個人を相手にしていた。だから、”don’t be evil“という標語を我々も信じることができたが、今はその相手が、広告主になってしまっている。
だから、広告主に対してはevilではなくても、我々個人に対してはevilになることもあるだろう。
そんなにソーシャルが重要なのだろうか。個人に向き合った結果、得られる収入では満足できないものなのであろうか。
今、我々 個人に向き合うシステムやらツールは不十分で、まだまだ、googleの出番は多いと思う。
だけれども、そのためには、広告主を意識して会社の運営をするのではなくて、再度、我々の個人をまず意識した運営をしてもらう必要があるのだと思う。
Google、クラウドストレージを4月に発表か
IT Media
こういうのは大歓迎だ。
他のシステムの後追いだけでなくて、googleだからこそできる個人向けのイノベーションってまだまだあるんだと思う。
そして、個人向けの”don’t be evil”を思い出してほしい。
そうでなければ、いつgoogleから抜け出すのか考え始めなければならないから。

メモ:ベクレル シーベルト

ベクレル(becquerel, 記号: Bq)とは、放射能の量を表す単位で、SI組立単位の1つである。単位記号は、[Bq]である。1 s(秒)間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量が1 Bqである。例えば、毎秒370 個の原子核が崩壊して放射線を発している場合、370 Bqとなる。

Wikipedia

シーベルトは、生体の被曝による生物学的影響の大きさ(線量当量)の単位。
線量当量とは、吸収線量(放射線から受けるエネルギー)に、法令で定められた係数(放射線の種類ごとに定められた人体の障害の受けやすさ)を掛けたものである。

Wikipedia
– 人体は世界平均にして年間およそ 2.4 mSvの自然放射線にさらされている。Wikipedia
– 2 Svの放射線を全身に浴びると5%の人が死亡し、4 Svで50%、7 Svで99%の人が死亡すると言われている。一方で、0.2 Sv (= 200 mSv)以下の被曝では、急性の臨床的症状は認められないとされる Wikipedia
– 「100ミリシーベルト(mSv)以下では、被ばくと発がんとの因果関係の証拠が得られない」 東京大学医学部附属病院 放射線科准教授 緩和ケア診療部長 中川 恵一
– バナナ一本を食べると、バナナに含まれるカリウム40で0.0001ミリシーベルトの内部被曝をします。つまり、バナナを毎日1.2本食べると、一年間で約0.043ミリシーベルトの内部被曝になります。ちなみに煙草を毎日一箱吸うと、煙草に含まれるポロニウム210で年間0.2ミリシーベルト被曝します。 河野太郎
– 人間の身体も体内に取り込んだカリウムのせいで4000ベクレル程度の放射能をもっています。体重が60kgとすると、67ベクレル/kgになります。それと比べても100ベクレル/kgの物質を放射性物質ではないと定義してもかまわない 河野太郎
– 日本-NY 往復で 0.2-0.3mSv Yahoo

2012国際医用画像総合展

横浜のパシフィコ横浜で開催される 2012国際医用画像総合展 に、医情報学科の学生を引き連れてバス2台で参加することを計画しています。
ちょっと強行軍ですが、下手な工場見学よりもずっと刺激的で将来の仕事が実感できるし、未来が広がるものであることを実感してもらえると思います。
新3年生と新M1を募集中。

日本のものづくりの国際競争力の衰退は激しいのか?

たとえば こんなブログ にあるように日本のものづくりは国際的な競争力の中、衰退期になるのではないかと思っていた。
しかしながら、この2週間の間に、3度、その考えは間違いであるとの議論になった。
日本のものづくりの国際競争力は維持されているという見方である。
衰退していると考えている自分がだめだめだなと思わせるほど、ものづくりにたずさわる、教育されている多くの人が国際競争力は維持されているおっしゃる。
GDPとかがさがっているのは円高などの要因だからだとか、デフレーションになっているのは市場にお金がゆきわたっていないからだという意見も多い。米国の企業が好調を維持するはずがないし、日本の企業はちゃんと考えているのでかならず復活するはずであるとセットでおっしゃる。
日本の赤字の企業は、実は見せかけだけで実態は黒字だし、これまでの蓄積でうまくいくようになっているのだという意見も多かったな。
だからそれほど、appleとかIBMとかgoogleとかfacebookとかを作る必要がないと感じているのであろうな。
そうかもしれない。
だけど僕は日本のものづくりの国際的な競争力は衰退期にあるためにこのようなことになっているのではないかと感じているし、仮に企業の赤字が見せかけだとしても、本当に赤字になってしまうのではないかと思う。
すなわち、僕は「日本のものづくりの国際競争力は平均的には維持されていない」という考えを持っていて、何故、平均的に維持されないかと言えば、作らないといけない「もの」のターゲットが違うからだと思っていた。
だのに、このアイディアはおおよそコンセンサスがとれているものではないことに大いに驚く。
だから、日本でもappleみたいな会社必要だよねとか、なんでsonyってappleみたいにならなかったんだろうというところからの議論にならない。お前何いってんの?日本にapple必要ないじゃん。というところから始まって えー ということになる。
これまた訴求しない例えなのだが、日本刀を作る技術は非常に高い物が必要で、技術を得るのに非常に高いコストが必要であろうし、国際的には高い競争力を持っているであろう。でも、日本の国際競争力を平均的に維持するためには、日本刀じゃあだめだと思うんだけどなあ。
だから、作る「もの(サービス)」を離散的に変える必要があるのだと思う。
医療分野というのはその一つかもしれないし、一部の企業や本学でもチャレンジしているところなのかもしれない。
池田信夫野口悠紀雄に感化されすぎてるかしら。
とりとめのないメモということで。
ただ、「日本のものづくりの国際競争力を平均的に維持すべきであるかどうか」という問題は、また別の議論であると思っている。

なぜAppleはSonyになれたのか?

404 Blog Not Found
これは良い問いかけだなあ。
また、サービスの相手が誰なのかについていつも考えなければならないというのは良いポイントだ。
「誰を主たる顧客とするか」というのがぶれると、別の言葉で言えば、同じ会社に複数の顧客の種類がいると、資源をどちらにふりわけるのかでトレードオフがでてしまう。
同志社大学のうちの学部、学科も同様だな。
誰のためのサービスなのか。
はっきりとした意識が必要だな。
「地の塩」となる人材育成のために、そこはぶれるところではない。

1年 立ちました。

うちの地域では、休み中だが、この日だけは臨時に登校が毎年義務づけられていた。
毎年、体験された方が身近にいたらお話を聞いてくることという宿題がでた。
一方で、祖父は体験しているのだが、その生涯中、僕がどんな質問をしてもまったく何も教えてくれなかった。それだけの体験である。
もっとも怖いのは体験が風化することである。
幼子をかかえ、守るようにして死んでいった母親の姿が多数
愛すべき人が目の前で死んでしまい普通に生活できなくなる人多数。そういう人はプレハブのような一人部屋で暮らすことが難しい。
時間がたつと行政は見た目を気にするようになって、そこで過ごす人のことよりも強制的な町作りに力を入れるようになる
修学旅行で中高生がやってくる。善意でプレゼントを持ってくるのだが、日常的に使えないので、もらった方も、行政もその対処に苦慮する上に、存在することによって問題が発生する。
修学旅行で中高生がやってくる。真剣なものも多数だが、当然、全く感心の無いものも多数。体験談を話す人、準備する人の間で亀裂が生じる。
などなど。
これが何かと言えば、広島の原爆の経験だ。
歴史は繰り返す。何にも進歩していないと無力感を感じる。
大人になってから子供の時よりも力がないこともあるんだなと感じる。
提言や方向付けを行わないテレビや新聞に正面から目を向けられない。
「過ちは繰り返しませんから」と100万回言ってきたけど、過ちは繰り返す。

失敗と成功

NHKラジオの渋谷スポーツカフェの3月6日(火)分を試聴する。
ゲストは登山家の野口健。
エベレストとか上る人はすごいな。何故上るのか、何故 冒険にチャレンジするのか、もはや意味不明。
いろいろな示唆に富むインタビューであった。
死に直面したときの感覚。脳の処理なのだろうが、生と死とのリンクしているところがあって、かつ、それが他の人とも同じ感覚であることがおもしろい。
登山において登頂することが成功だと考えられる。
後 数百メートルで山頂というところで、引き返すべきなのかを

バブル崩壊の思い出

空は雨降り直前である。
でも、雨が降ってくるのか、何が降ってくるのか、いつ、降るのかまったくわからない。
また、雨が降ったからといって、どんな傘を用意すればよいのかさえわからない。
これまで日本の土地バブルや、米国から発した不動産バブルを思い出してのメモ:
1)バブルがはじける前には、皆がいつバブルがはじけるのかそのタイミングを図っているので、すごい緊張感がある。
2)バブル崩壊を知るのには時間差がある。僕のような末端が知るのは本当に崩壊してから最悪になってから。1年くらいあと。
3)バブル崩壊を早く知ったからといって、すんなり手を引くことは難しい。
4)大体は自分だけは大丈夫という気になって、最悪なところまで進んでいく。危機感がないとかという甘いものではない。危機以上のところまで進むのだ。
5)危機感をあおる人はいるけど、その後、どのようになるのかについては正確ではない。

教科書革命

Satoshi NakajimaさんのLife is beautifulで「ぜひとも起こしたい「教科書革命」」という記事があがっている。

すべてデジタル化し、子供たちはタブレット一枚を持って、もしくは手ぶらで(タブレットは家と学校に一枚づつ持っておき、ネット経由で同期すれば可能)学校に通うという時代を実現すべき。(途中略)同時に私が実現したいのは、義務教育機関中の教科書すべてのパブリック・ドメイン化

という内容である。
小中学生が対象の意見であるが、大学生に対してもテキスト革命を望みたい。
「革命」という単語にはちょっと大げさ感がつきまとうが、

先日の「今、日本のメーカーに一番必要なもの」というエントリーで、その答えは「人々のライフスタイルを変える」という明確なビジョンだと指摘した。

の部分の「スタイルを変える」というところが非常に重要で、それが「革命」であり、常にICTを導入した「革命」を意識しないといけないと思っている。
日本の大学生の何のスタイルを変えたいかと言えば、授業内で目にするテキストの量を少なくとも10倍、100倍にすることである。
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空・雨・傘の理論

勝間和代さんの出世作の『効率が10倍アップする新・知的生産術ー自分をグーグル化する方法ー』で、マッキンゼーで習った理論であると紹介されているもの。
情報には、「空、雨、傘」の3段階があり、傘までたどりつかないといけないということ。
「空」は、事実。
「雨」は、事実からの将来の解釈。
「傘」は、その解釈に対する行動。
事実だけの理解では不十分で、将来の予測を行い、それに対して行動するところまでたどりつかいないと意味がない。
今の自分は、解釈さえできない。

モデル化と規格化とメタ化

メモ:
いずれも情報をうまくとりあつかうためのキーワード。
シミュレーションを行い物事の理解を進めるためにはモデル化の技術が必要であるが、この技術を取得するためにどのような訓練をすればよいのか?
規格化の技術を取得するためには、データベースの技術の取得を行えばばよいと思う。
メタ化するためには、オブジェクト指向的な訓練をすればよいと思う。

本の裁断問題

少し前に本の裁断問題がおこった。
まずは、オークションで裁断本が広く流通!作家7人がスキャン代行業者を提訴した
大好きな作家が含まれているのですごく残念なのだが、早くに電子書籍を普及させた方がもうかると思うんですがね。
古いやり方でお金をもうけるのではなくて、新しいやりかたで収入を稼がないといけないと思う。
本は確実に衰退する。
だって便利でないもの。本は大切だとかいうけど、大概、ぼくより本読んでないし、本もってないと思う。
でも、新しい技術を使うと、もっともっと読めるし、もっともっと書けるよ。
高校のころにCDが出始めた。
レコードはなくなりCDになるといくら叫んでもLPはなくならない。CDははやらないと皆に言われた。
まったく同じ感じのことがこれまで何度繰り返されてきただろう。
その教訓は、昔のメディア好きはそのまま好きで何も問題なし、ただ大半はあたらしいメディアになる。
ほら、LPの頃よりみんな音楽もっと聞いてるだろ?歌ってるだろ?こんなんじゃなかったんだよな。
やらなければならないのは、新しいメディアになったときのスタイルに対応しておくことなんだよな。
それをしないと、早く自身がスタイルを変えておかなければ。
音楽業界はCDやダウンロードの売り上げが落ちている。
でも、野外フェスやらライブやらは逆に盛り上がっている。みんな良い音楽を求めている。そしてライブな音楽を求めている。
作家もどんどん読んでもらい、集金については別の方法を考える時期になっているのではなかろうか。
その後、話しがわけわからん方向へいっているのであるが、まずは漫画家の佐藤さんがどんどん読んでもらえればいいじゃんとまっとうな意見をいうと作家の岩崎夏海さんが反論してわけのわからん展開をしている。
買った本を裁断は良い?悪い? “自炊”問題受け「ブラよろ」「もしドラ」作者同士が論戦
この意見をみて、岩崎夏海さんに覚えた感想が2点。
その1。作家って最初のモチベーションが自身の作品をできるだけ多くの人に読んでもらって感じてもらうというのがあると思うのだが、まったく感じられない。作家っぽくない。
その2。言っていることがドラッカーっぽくない。知識の時代に逆行してないかい?
もしも「もしドラ」の作家がもうすこしドラッカーを読んでいたら
このブログに賛成。