NU-Brainシンポジウム

2016年2月27日に島津製作所 東京支社にて開催されました第6回 NU-Brain シンポジウムに参加致しました.本研究室からは廣安先生,木下(B4),尾花(B4)の3名が参加致しました.発表形式はショットガンセッション及び,ポスター発表であり,発表題目は以下のものでした.
「クロスパワースペクトルを用いた個人特性を考慮したSSVEP-BMIシステムによる外部機器操作」
木下知奈美,日和悟, 廣安知之
「非公開」
尾花遼汰,蜂須賀啓介,奥野英一,廣安知之
本シンポジウムは脳機能イメージング装置であるNIRS装置や,EEG装置を利用する研究者を対象に,これらの機器を用いた研究の活性化を目的として開催され,主催である日本大学,島津製作所の方々を始めとし,多くの企業や大学の方々が参加されておりました.
本研究室でもNIRS装置を用いて錯覚研究や,環境による影響,課題難易度による賦活部位の特定など多くの研究に取り組んでおりますが,
自動運転やヨガの呼吸法,朝食や飲料水による影響など,本当に幅広い分野でNIRS装置が利用されており,改めて多くの可能性を秘めている機器であることを肌で感じることができました.
NIRS装置の歴史は浅いこともあり,学術的蓄積は十分とは言えず,解析手法など十分に確立されておりません.本シンポジウムを通じて,所属先を問わず多くの研究者間でライブラリの共有などを始め,NIRS装置を用いた研究を発展させていこうとする目的を感じることができ,非常に有意義な時間となりました.
初の学会ということもあり,緊張から十分に伝えることも出来なかった点もありましたが,多くの方に興味を持って頂き一研究者として成長することが出来たと思います.また,発表を通じて実際の映像や機器を見せるなど,拝聴者へインパクトを与えることが重要であると実感しました.テスラモーターズ創業者であるElon Musk氏はとある公演で”プレゼン資料には美辞麗句を並べることができる.パワーポイント上であればどんな計画も実現可能である.しかし,デモンストレーションできる試作品があればそれに勝るものはない.仮に未完成な状態であっても現物の試作品を用意することは,紙の資料の何倍も効果がある.”とかつて述べたことがありますが,実機を用いて発表を行っていた本研究室の木下を始め,iPadなどを用いていた方々の周りには多くの人が集まっており,発表の仕方の重要性も再確認することが出来ました.
私自身卒業間近に控えた立場ではあるものの,学生生活の最後にこのような場に参加出来たことは,貴重な経験となったと同時に,研究に関して頂いた多くの意見を,自分の手で最後までやり遂げられない点に悔いが残るものとなりました.
最後になりますが,1年間ご指導して頂きました廣安先生,日和先生,コーチである信楽さんを始めリハーサルに参加して頂いた研究室の方々には大変お世話になりました.この場を借りてお礼申し上げます.今回の学会発表で得られた経験やアドバイス,反省点を今後に活かしていきたいと思います.
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【文責:B4 尾花】