全ゼミ,大掃除,忘年会

12月26日(火)に大掃除,2017年最終全ゼミ,忘年会が開催されました.大掃除ではfNIRS装置周辺の清掃,備品管理を担当しました.普段行わない場所の掃除や,備品の確認を通して,快適に研究を行うためには必要不可欠であることを再認識しました.大掃除終了後の最終全体ゼミでは,卒業論文第1稿提出後にあたり,先生方からのお言葉を頂きました.お言葉を通して,2017年を無事に締めくくれたことを実感するとともに,2018年を有意義にしようと意識を高めることができました.

全体ゼミ終了後は,待ちに待った忘年会が開催されました.
卒業論文作成の緊張感から解放されたこともあり,終始和やかな雰囲気で楽しむことができました.また,卒業論文作成にあたり,関わって下さった方々への感謝も同時に伝えることができたので非常に有意義なひと時を過ごすことができました.
全体を通して,2017年を締めくくるにふさわしく,非常に思い出に残る一日を過ごせたと思います.

【文責:B4 山野】

第5回イブニングセミナー

12月21日(木)にNTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司さんによるイブニングセミナーが開催されました.講演は2部構成で,渡邊さんによるウェルビーイングとは何かというお話と,学生による自分がウェルビーイングになるための要因を議論し合いました.コンピュータが誕生した当初は生産性と効率性が求められてきたが,このような価値観は徐々になくなりつつあり,現在ではテクノロジーが個人のウェルビーイングとともに,社会全体の利益に貢献することが重要だそうです.欧米では脳科学や心理学の分野でウェルビーイング研究が進められています.ウェルビーイング研究は本研究室でも行われており,改めて今話題の研究を自分たちが行っていることを実感しました.

ウェルビーイングには,大きく分けて医学的,快楽主義的,持続的の3つの側面があり,現在では持続的ウェルビーイングの定義が話題になっているそうです.心身の潜在能力を発揮し,意義を感じている「いきいきとした状態」を指すもので,フローリシング(flourishing)=開花という言葉で表現されます.この持続的ウェルビーイングを感じる要因をグループワークによって探りました.4人一組のグループとなって個人が感じるウェルビーイングについて考え,1人1人が一コマずつ書き次の人に回して,一つの4コマ漫画を作りました.そしてグループで一番ウェルビーイングを感じることができたものを発表し合いました.それぞれのグループが現実に捉われず夢の話なども取り入れられおり,とても有意義な時間を過ごしました.ウェルビーイングを感じる要因を自分で探すことが重要であるというのが印象に残りました.自分にとってのウェルビーイングとは何なのか,またそれを構成している要因が何かを,今回のイブニングセミナーを通して考えるきかっけになりました.

【文責:B4 大塚】

第74回月例発表会

2017年12月19日に第74回月例発表会が開催されました.本月例発表会では,B4 15人(清水,大塚,古家,外山,谷口,吉岡,藤井(光),曽根,奥村(康),奥村(駿),大澤,斎藤,山本,杉野,山野)が発表しました.

あっという間に年末になり,卒業論文の提出の現実味が増していたころの発表会でした.そのため今回の月例発表会は卒業論文の大枠となる内容の発表でした.卒業論文に向けて,これまで行ってきた処理を見つめなおす良い機会になったのではないかと思います.研究室のメンバーや先生方からコメントや助言をもらい,これから卒業論文の提出に向けてどのように進めていくかを議論していた生徒も多かったです.終わって一段落,といった様子もありましたが,1週間後の卒業論文第1稿の提出も控えていたこともあり,心から休める人は少なかったですが,発表会後はひとまず休んで,明日からまた頑張ろうという意気込みも感じました.
発表人数が多かったことから,朝早くから夜までの長い時間の発表でしたが,1年間の成果発表に向けて,良い発表会になったのではないかと思います.



【文責:B4 杉野】

第4回イブニングセミナー

 12月13日(水)にIS3期生の吉田純一さん(野村総合研究所)によるイブニングセミナーが開催されました.講演内容は,吉田さんの現在行っている仕事と将来のキャリアの描き方についてのお話でした.
 吉田さんは,現在,野村総合研究所でシステムコンサルタントとしてご活躍されています.講演の前半では,会社でどのような仕事をしていて,仕事にどのように向き合っているのかをお話していただく中で,IT業界の活動領域が変わり,ビジネスにもコンサルティングにも変化が表れていることを知ることができました.
 後半の将来のキャリアの描き方についてのお話は,これから就職活動を控える私たちM1にとって,非常にためになるお話でした.就職活動で大切なことは,就職をゴールに考えるのではなく,就職してからどうなりたいのかをゴールとして考えること,さらに,キャリアを描くうえで重要なポイントは「未来を予測し,自分と社会を知ること」だそうです.現在は「人生100年時代」と呼ばれるように,人生の60年近く勤労する可能性があります.その中で,社会も自らの仕事も何度も変化を迎えると考えられ,生き残るためには,常に学び,変わり続けることが求められます.そのためにも,未来を予測する力が必要で,人口動態や技術動向からこれからの日本,世界がどう変わるのかを読み取ることができるということを教えていただきました.
 今回のお話の中で,最も印象に残った言葉は「自分のWillを明確に」です.ここでの「Will」は「やりたいこと」で,就職先を決めるにも,自分の「Willと会社がマッチするかが重要です.「Will」が明確でない間は,どの会社が自分にあっているのかも分からず,就職活動に不安を感じたり,就職しても満足のいかない結果になるかもしれません.「Will」を明確にするためにも,多くの経験が必要で,いろいろな人と関わりを持ったり,本をたくさん読んだりして,自分の視野を広げていくことが大切だと学びました.
 これから,就職活動が本格化するタイミングで今回のお話を聞けたこと,大変うれしく思います.将来の自分と社会の姿をしっかりと見据えて,悔いの残らない社会人生活を迎えられるよう,M1一同頑張っていきたいと思います.
 
【文責:M1 三好】

【速報】進化計算シンポジウム2017

進化計算シンポジウム2017 が、2017年12月9日(土)-10日(日) の日程で、グリーンピア大沼 (北海道茅部郡森町)で開催されました。
研究室から、下記の3件の発表を行いました。
P2-02
動的な重みベクトル割当てを行うMOEA/D
○原田圭,日和悟,廣安知之 (同志社大学)
* IEEE YRA賞 いただきました。!*
P3-15
Evolutionary Feature Selection for Functional Brain Imaging
○廣安知之,郡悠希,石原知憲,日和悟 (同志社大学)
P4-13
多目的GAを用いた転写因子Nrf3が機能する細胞の抽出
○藤井光央,和久剛,小林聡,日和悟,廣安知之 (同志社大学)\
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【速報】 第15回日本ワーキングメモリ学会大会

第15回日本ワーキングメモリ学会大会 が京都大学 文学部校舎にて開催されました。
研究室からは下記の学生が発表しました。
[9] 暗算課題中の脳機能ネットワークに対する機能的結合度分布に基づく分類法の提案
萩原里奈(同志社大学大学院生命医科学研究科)
日和悟(同志社大学生命医科学部)
廣安知之(同志社大学生命医科学部)
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第15回日本ワーキングメモリ学会大会

2017年12月9日に京都大学にて開催されました第15回日本ワーキングメモリ学会大会に参加いたしました.この大会は,日本ワーキングメモリ学会によって主催された大会で,ワーキングメモリに関わる広義の記憶・注意・発達などの諸領域に関して議論し,研究の進捗を報告することを目的に開催されています.本研究室からは日和先生,萩原(M2)の2名が参加しました.発表形式は萩原(M2)が口頭発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「暗算課題中の脳機能ネットワークに対する機能的結合度分布に基づく分類法の提案」 萩原 里奈,日和 悟,廣安 知之


私が初めて参加した学会がワーキングメモリ学会であり,2年前と比べて自分の成長を実感することができた学会でした.発表内容はより難しい内容となり,スライド構成はより流れがわかるものになったと思います.また,発表後の質問では決められた時間を過ぎるほど多くの質問をしていただきました. 2年前よりも結果に対する質問を受け,興味を持っていただけたことを実感しました.日本でワーキングメモリにおいて有名な研究者の方とお話でき,結果について考える機会ができたと思います.一方で,発表の結果がギリギリであったこともあり,質問をいただく中で,自分の結果に対する考察が薄いことも感じ,まだまだ考えられることがあると思いました.研究室での残り少ない生活の中で,今回不足していると感じた部分をより深めたいと思いました.



【文責:M2 萩原】
続報:上記の発表が第15回日本ワーキングメモリ学会大会優秀発表賞を受賞しました.

進化計算シンポジウム2017

2017年12月9日から10日にかけて北海道茅部郡森町にて開催されました進化計算シンポジウム2017に参加いたしました.進化計算シンポジウムは,進化計算学会によって主催された国内学会で,進化計算分野の活性化を図るために議論・ショートプレゼン・ポスターセッションを行い,今後の進化計算分野の大きな発展を目的に開催されています.75件のポスター発表があり,これは昨年と変わらず多く件数が発表されました.本研究室からは廣安先生と原田(M2),藤井(光)(B4)の3名が参加しました.発表日時は原田(M2)が9日,廣安先生と藤井(光)は10日で,2分間のフラッシュトーク及び1時間のポスターによる研究発表を行いました.発表題目は以下の通りです.

  • 「動的な重みベクトル割り当てを行うMOEA/D」 原田 圭,日和 悟,廣安 知之
  • 「Evolutionary Feature Selection for Fuctional Brain Imaging」 廣安 知之,郡 悠希,石原 知憲,日和 悟
  • 「多目的GAを用いた転写因子Nrf3が機能する細胞の抽出」 藤井 光央,和久 剛,小林 聡,日和 悟,廣安 知之.


脳機能やがんの遺伝子に関する実問題に進化計算を適用した研究発表を行った私たちのポスターには,多くの方に足を運んで頂き,様々な議論を交わすことができました.また,原田さんの発表がIEEE CIS Japan Chapter Young Researcher Awardを受賞しました.
本学会は私にとって初めての学会参加であり,発表準備の段階からつまずいてばかりで,不安でいっぱいでした.参加期間中も慣れないことばかりで緊張の連続でした.一方で,他大学の研究発表を聴講することも初めてであり,多くの学びがあったと感じます.今回のポスター発表では,自分の研究内容が細胞や遺伝子の研究であるため,分子生物学になじみの無い他大学の聴講者に対して研究目的,背景,おもしろさをうまく伝えることを第一に取り組みました.その経験を通して,研究内容を端的に聞き手に伝えられるよう,自分の中でダイジェストできたと感じました.
今回学会に参加して強く感じたことは進化計算に関する知識の不足です.来年,再来年と,再び進化計算シンポジウムに参加する機会があれば様々な知識を蓄えて,先生方や学生たちと議論できるようになりたいと感じました.
最後に進化計算シンポジウムは合宿形式で行われ,他大学の学生と同じ部屋に泊まったり,お風呂に入ったりと,研究や今後について語り合うことができる場面が豊富に用意されており,様々な刺激を受けることのできる学会だと感じました.他大学の四年生とも知り合うこともできたので,今後の進化計算の学会で再び出会えることを楽しみにしています.

 
【文責:B4 藤井(光)】