進化計算シンポジウム2017

2017年12月9日から10日にかけて北海道茅部郡森町にて開催されました進化計算シンポジウム2017に参加いたしました.進化計算シンポジウムは,進化計算学会によって主催された国内学会で,進化計算分野の活性化を図るために議論・ショートプレゼン・ポスターセッションを行い,今後の進化計算分野の大きな発展を目的に開催されています.75件のポスター発表があり,これは昨年と変わらず多く件数が発表されました.本研究室からは廣安先生と原田(M2),藤井(光)(B4)の3名が参加しました.発表日時は原田(M2)が9日,廣安先生と藤井(光)は10日で,2分間のフラッシュトーク及び1時間のポスターによる研究発表を行いました.発表題目は以下の通りです.

  • 「動的な重みベクトル割り当てを行うMOEA/D」 原田 圭,日和 悟,廣安 知之
  • 「Evolutionary Feature Selection for Fuctional Brain Imaging」 廣安 知之,郡 悠希,石原 知憲,日和 悟
  • 「多目的GAを用いた転写因子Nrf3が機能する細胞の抽出」 藤井 光央,和久 剛,小林 聡,日和 悟,廣安 知之.


脳機能やがんの遺伝子に関する実問題に進化計算を適用した研究発表を行った私たちのポスターには,多くの方に足を運んで頂き,様々な議論を交わすことができました.また,原田さんの発表がIEEE CIS Japan Chapter Young Researcher Awardを受賞しました.
本学会は私にとって初めての学会参加であり,発表準備の段階からつまずいてばかりで,不安でいっぱいでした.参加期間中も慣れないことばかりで緊張の連続でした.一方で,他大学の研究発表を聴講することも初めてであり,多くの学びがあったと感じます.今回のポスター発表では,自分の研究内容が細胞や遺伝子の研究であるため,分子生物学になじみの無い他大学の聴講者に対して研究目的,背景,おもしろさをうまく伝えることを第一に取り組みました.その経験を通して,研究内容を端的に聞き手に伝えられるよう,自分の中でダイジェストできたと感じました.
今回学会に参加して強く感じたことは進化計算に関する知識の不足です.来年,再来年と,再び進化計算シンポジウムに参加する機会があれば様々な知識を蓄えて,先生方や学生たちと議論できるようになりたいと感じました.
最後に進化計算シンポジウムは合宿形式で行われ,他大学の学生と同じ部屋に泊まったり,お風呂に入ったりと,研究や今後について語り合うことができる場面が豊富に用意されており,様々な刺激を受けることのできる学会だと感じました.他大学の四年生とも知り合うこともできたので,今後の進化計算の学会で再び出会えることを楽しみにしています.

 
【文責:B4 藤井(光)】