進化適応型自動車運転システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」 第9回シンポジウム

2018年9月28日に同志社大学京田辺キャンパスにて開催されました進化適応型自動車運転システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」第9回シンポジウムに参加いたしました.このシンポジウムは,特に高齢者を想定したドライバとなるヒト及び車両周辺環境の情報を統合させ,ヒトとクルマの共存に向けた進化適応型の自動車運転システムを目的として開催されており,4つのグループによって構成されています.

本研究室は第3グループ(ヒト生体情報多次元解析技術)に属しており,日和先生,中村(清)(M2),藤原(M2),吉岡(M1),青木(B4),星野(B4),松岡(B4)の7名が参加しました.研究成果グループ報告セッションにて,日和先生が代表で口頭発表を,具体的研究内容の口頭発表セッションにて,藤原(M2)が以下の題目で口頭発表を行いました.

  • 「マインドフル・ドライビング:fNIRSを用いた自動車運転中の注意状態の分析」
     藤原  侑亮,日和 悟,廣安 知之



質疑応答の際に多くの質問が上がりました.現在生体情報への着目が世間から強い関心を集めており,今後も広く展開されるのではないかという印象を受けました.また本シンポジウムでは,他大学の方や企業の方に講演をしていただく招待講演セッションもありました.これらの講演を通して現在自動運転車に対し多くの切り口から研究が進められており,目指しているところも異なることがあるという風に感じられました.
本シンポジウムに参加したことで,自動車の開発という大きな流れの中で,私達の研究がどのような位置づけにあり,何を目指すべきなのかを改めて考えさせられる大変良い機会となりました.この経験を活かし,自己の研究の背景等を更に深められるよう精進したいと思います.

【文責:M1 吉岡】

日本心理学会第82回大会

2018年9月25日(火)~25日(木)にかけて,仙台で日本心理学会第82回大会が開催されました.本研究室からは日和が講演しました.
参加したセッションは公募シンポジウム「Well-being Computingに向けて」で,当研究室でもおなじみ,NTT CS研の渡邊 淳司さんらの企画です.
心理学会の大会は初参加だったのでシステムを知らなかったのですが,この学会では公募シンポジウムが数多く並列運営されており,登壇者は企画者が指名・招待して,いわば「ミニシンポジウム」を行うというものでした.もちろん一般講演もありますが,これはポスターセッションで行われ,学生の講演が多かったように思いました.
公募シンポジウム「Well-being Computingに向けて」では,well-beingとテクノロジーに関わるトピックについて実験やケーススタディを共有し,ウェルビーイングの科学的研究を進める上で考慮すべき事項について参加者で議論することを目的としていました.
日和はこのシンポジウムで,事例紹介として,以下の発表題目で講演しました.
 

  • 「マインドフルネスを見える化する〜脳機能情報に基づく瞑想状態のモニタリング〜」

    日和 悟,廣安 知之


セッションでは4名の講演の後,企画者と講演者,聴講者全体でディスカッションすることになりました.聴講者は少なかったように思いますが,関係者中心に密度の高い議論ができたように思います.
会場から出た質問から類推するに,Computingというと基礎研究というよりは応用に近いイメージなのだろうなと感じます.
瞑想状態がモニタリングできたらどのようにwell-beingをpromoteできるのか,どういった形で世の中に普及していくのか,そろそろ出口を考えねばならないと思いつつも,もうしばらく基礎固めに時間がかかりそうです.
さて,「研究者は自分にないものを求める」というような話を耳にしたことがありますが,このセッションの参加者はwell-beingを研究しつつ,研究している人もwell-beingな印象を受けました(もちろん私も).まずはそれが大事でしょう.ほんとに.みな温かい,良い人たちです.
実は,今学会の前に東京でラファエル・カルボ教授の来日講演に聴講参加し,翌日早朝 仙台に移動,さらに仙台で講演が終わったら帰阪して次の日は講義と学内シンポジウム,というハードスケジュールでしたが,仙台ではセッションでの議論に加えて,牛タンとずんだ餅,日高見(ひたかみ.愛すべき辛口の地酒)も味わい,さらにwell-beingを高めて仙台を後にしたのでありました.


【文責:日和 悟】

【速報】第46回磁気共鳴医学会大会

2018/09/07~2018/09/09の日程で、 第46回日本磁気共鳴医学会大会
がホテル日航金沢にて開催されました。
研究室からは下記の学生が発表しました。

  • データ駆動型クラスタリングに基づく性差が脳構造ネットワークに及ぼす影響の検討 奥村康平(M1)
  • Finding characteristic functional connectivity structure of Kanizsa illusory contour perception 杉野梨緒(M1)

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第82回月例発表会

2018年9月14日に第82回月例発表会が開催されました.
この月例発表会では第81回月例発表会で発表しなかったB4の5名が発表しました.

例年より9月月例の時期が早く設定されており,遅くまで研究室に残って準備をしている人がたくさんいました.そのおかげか,それぞれが半年間にやってきた研究内容が分かりやすくまとめられていました.質疑応答や先生方からの指摘で見つかった課題を検討し,卒論に向けて自分の研究を磨いていきたいと思います.

【文責:B4 尾高】

第46回日本磁気共鳴医学会大会

2018年9月7日から9日にかけてホテル日航金沢にて開催されました第46回日本磁気共鳴医学会大会に参加いたしました.本研究室からは日和先生,杉野(M1),奥村(康)(M1)の3名が参加しました.杉野,奥村(康)の2名が発表し,発表形式は杉野は口述発表,奥村(康)はポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「データ駆動型クラスタリングに基づく性差が脳構造ネットワークに及ぼす影響の検討」
     奥村 康平,日和 悟,廣安 知之
  • 「Kanizsa錯視における特徴的な機能的ネットワーク構造の抽出」
     杉野 梨緒,日和 悟,廣安 知之



私にとって日本磁気共鳴医学会大会への参加は2度目の学会参加であり,初めての国内学会への参加でした.去年までは日本磁気共鳴医学会大会の発表はのポスター発表が主でしたが,今年は初めて口述発表も行いました.私は脳機能のセッションで口述発表を行いました.日本磁気共鳴医学会大会はMRIを使用した研究が多く,脳機能に関する研究について発表は非常に少なかったため,他の研究分野の方にも研究内容が伝わるように工夫して発表しました.脳機能のセッションは学会の主軸から離れているからか質問も少なく,あまり盛り上がっていない雰囲気でした.しかし,私の発表では座長の先生以外にも発表を聞いてくださった方から質問をいただくことができました.聴講に関しては,fMRIや解析を主に勉強したため,MRIの原理など異なる方向から自分の研究と向き合うことができました。本学会で学んだことや気づいたことを次の学会に向けて改善し,研究室内にも広めていきたいと思います.

【文責:M1 杉野】