第18回ITSシンポジウム2020

2020年12月10日から2020年12月11日にかけて,第18回ITSシンポジウム2020に参加いたしました.この学会はITSの要素技術に関わる土木・機械・電気・情報といった工学領域にとどまらず,人間工学や医学,法学,経済学などの社会科学分野をも融合した分野横断的な情報交換の場として2002年より毎年開催,産学官の最先端のITS技術開発を紹介するとともに,若手研究者・技術者や学生の人材育成を目的とし,快適で安全・安心なモビリティに貢献するITSについて議論する国内学会です.本来は高知県・松山市での開催予定でしたが,コロナウイルスの流行を踏まえ,リモート開催に変更になりました.

本研究室からは日和先生,瓦谷(M1),荻原(M1)の3名が参加しました.10日は聴講,11日に発表を行いました.発表題目は以下の通りです。

    • 「脳機能ネットワークに基づくドライバの漫然運転推定: 実車による検討」
      荻原 岳彦,日和 悟,廣安 知之
    • 「脳機能ネットワークに基づくドライバの漫然運転推定: ドライビングシュミレータによる検討」
      瓦谷 優太,日和 悟,廣安 知之

11日発表はポスター発表と公開討論から構成されました.ポスター発表では,ブレイクアウトルームにて自由に発表・質疑応答を30分間行いました.その後,聴講者と発表者が同じルームに集まり,30分間の公開討論を行いました.

正直なところ,リモート開催に変更となり,現地発表の緊張感と松山名物の鯛めしを味わえなかったことは,すごく悲しいことでした.しかし,参加者全員が画面上に揃い,討論が行われるといったオンライン独特の緊張感を味わうことができました.

そして,発表動画やポスター資料の作成など,普段の研究室の生活では経験できない事が多くあり,他の発表を聞き,説明の仕方やスライドの見せ方など学ぶことが多い学会発表となりました.本気で作成したポスターの賞をとることができなかった悔しさはあるものの,学外で発表することを通して,自身の成長に繋がったこと,自身の研究を少しでも知っていただけたことはとても喜ばしいことでした.新たな経験値となりました.

【文責:M1 瓦谷】

The 26th Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping

2020年6月23日〜7月3日,および2020年7月15日〜7月17日に,OHBM2020が開催されました.今年は,モントリオールでの開催が予定されていましたが,COVID-19の流行により,オンライン形式での開催に変更となりました.この学会は,ヒトの脳組織および脳機能のマッピングに関する研究に携わる様々な背景を持つ研究者を集め,これらの科学者のコミュニケーションおよび教育を促進することを目的に開催されています.

本研究室からは日和先生,D1の山本が参加しました.4日間,各日1時間のポスター発表を行いました.発表題目は以下のとおりです.

 

  • ”Is interoceptive attention during breath-counting meditation reflected in functional connectivity?”
     山本渉子,廣安知之,日和悟

今年は,私にとってOHBMの参加は2度目となりました.今年から博士後期課程に進学し,初めての学会参加だったこともあり,昨年のabstract提出から力を注ぎ,参加を楽しみにしていました.モントリオールでの開催予定がオンラインでの開催となり,最初は残念に思っていましたが,オンライン会議という大きな変化を体験できて良かったと思っています.今回の反省点としては,この大きな変化にもかかわらず,私の考え方は従来から変えられていないことにまず気づくことができなかったことです.また,計画の立て方の甘さなども改めて実感しました.しかしこの経験により,自分が分かっていなかったこと,気を付けるべき点を知ることができて良かったと思います.また,この学会参加で驚いたのが,学会開催中にシステムがどんどん改良されたことです.SNSでも世界中の人から情報が発信され,それがシステムに組み込まれていきました.そのようなことも踏まえ,もっと世の中の動きに注目し,自分から情報を得て動くようにしようと思います.さらに,発表に際して,チャレンジすることを明確にして今後望んでいきたいと思います.

【文責:D1山本】

AROB 25th 2020

2020年1月22日〜24日にかけて大分県別府市にて開催されましたISAROB2020に参加致しました.本研究室からは廣安先生,清水さん(M2),藤井さん(M2),吉岡さん(M2),辻本(M1)の4名が参加致しました.発表形式は学生全員が英語による口頭発表でした.また,廣安先生は学生が発表するセッションの座長を担当されてました.学生4名の発表題目は以下の通りになります.

  • “Mindful driving: Relationship between driving operation and biological information during mind wandering”
    K.YOSHIOKA; Y.KAWARATANI; H.FURUTANI; T.HIROYASU; S.HIWA.
  • “Brain functional response to different categories of image stimulation using fNIRS”
    R.SHIMIZU; H.FURUTANI; S.HIWA; T.HIROYASU.
  • “Effects of two-dimensional crossover in genetic algorithms”
    A.FUJII; H.FURUTANI; S.HIWA; T.HIROYASU.
  • “Molecular graph discovery using machine learning approach”
    Y.TSUJIMOTO; Y.OE; H.FURUTANI; S.HIWA; T.HIROYASU.

今回の学会参加は私にとって初めての国際学会でした.初めての学会でしかも,国際学会の口頭発表という事もあり,発表時は大変緊張しました.しかし,別府に到着してからも,入念にスライドの作成や発表練習を行ったので,規定の発表時間内で自分の研究を伝えることができました.質疑応答は英語で答えれる質問もありましたが,古谷先生の質問には答える事ができなかったので,英語のスキルアップが今後の課題であると改めて実感しました.さらに,質問をして答えを聞くだけでなく,そこからディスカッションがある事で,研究発表から新たな知見を得る事が多いと感じました.また先輩方は英語での口答発表でしたが,特に堂々と自信を持って発表されてました.他のセッションでも多くの研究発表を聴講することができたため,今後の研究に活かしていきたいと考えます.




【文責:M1 辻本】

IEEE SSCI2019


2019年12月6日から12月9日かけてにかけて中国(厦門)のseaview resort xiamenにて開催されましたThe 2019 IEEE Symposium Series on Computational Intelligence(SSCI2019)に参加いたしました.本研究室からは廣安先生,大澤(M2)の2名が参加しました.発表形式は発表者大澤(M2)が口頭発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • “Performance Study of Double-Niched Evolutionary Algorithm on Multi-objective Knapsack Problems”
    R.OSAWA; S.WATANABE; T.HIROYASU; S.HIWA.




SSCI2019は,IEEE Computational Intelligenceによって主催された計算知能に関する主要な年次国際会議で,理論,アルゴリズム設計,アプリケーション,および関連する新興技術の推進をしている会議です.私が研究室で取り組んでいる進化計算に関するセッションが非常に多く,海外で活躍されている先生と交流できるという非常に貴重な経験をすることができました.私は初めての国際学会かつ口頭発表で,とても緊張しました.発表後には質問をしていただいた先生から貴重なアドバイスを頂けたり,banqueやランチやディナーのbuffe等でも他の学生や先生と交流する機会もありました. 今回の発表にあたり,発表準備が十分に出来なかったので,本番はとても緊張してしまいました.直前まで練習する機会をいただけたことで英語力が乏しいながらも発表を終える事ができました.今後も今回海外で過ごした経験や口頭発表を行った経験を活かし,活躍できるように頑張っていきたいと思いました.

 

【文責:M2 大澤】

日本マインドフルネス学会 第6回大会

2019年8月24から8月25日にかけて関西大学にて開催されました第6回日本マインドフルネス学会大会に参加いたしました。この学会はマインドフルネス学会によって主催された学会で,マインドフルネスに関する科学的・学術的研究の発展に寄与するとともに,マインドフルネス実践の有効性と安全性を高めることを目的に開催されています.本研究室からはM2の山本,大塚,古家の3名が参加しました.発表形式はポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「集中瞑想における「脳地図」の作成:第2報:個人毎の脳地図作成による個人差の検討」
     古家 知樹,日和 悟,廣安 知之
  • 「集中瞑想中の脳機能ネットワークにおける個人内変動の検討:第2報:高変動な脳領域の特定」
     大塚 友樹,日和 悟,廣安 知之

この学会は去年も参加し今回で2度目の参加になりました.瞑想関連の脳機能研究を行なっている人がほとんどおらず,脳機能研究以外の人にも理解してもらえるよう努めました.発表では,脳機能研究以外の視点からの意見を多くいただき新たな発見もありました.質問等も多くいただき,様々な指摘もいただけたので,今後の研究や発表に生かしていきたいと考えています.




【文責:M2 大塚】

第22回日本光脳機能イメージング学会


2019年7月20日に星陵会館にて開催されました第22回日本光脳機能イメージング学会学術集会に参加いたしました.この学会は,光脳機能イメージング法に関心の高い研究者間の情報交換の場と研究協力を促進するための機会を提供する目的として開催されています.本研究室からは吉田早織(M2),藤田渉(M1)の2名が参加しました.発表形式はポスター発表およびフラッシュトークでした.発表題目は以下の通りです.

  • 「ワーキングメモリ容量が脳機能に及ぼす影響」
     藤田 渉,丹 真里奈,日和 悟,廣安 知之
  • 「ダーツ投てき時の脳活動における体動除去手法の検討」
     吉田 早織,日和 悟,竹田 正樹,廣安 知之


今回の学会が初めての学会だったので緊張しましたが,初めて研究室外の人へ自分の研究内容を説明する貴重な経験となりました.また,NIRS研究の最前線にいる人達のお話を聞くことで,今後検討するべきことや新しい解析手法を知ることができ,非常に勉強になりました.認知課題を用いたNIRS研究は情動や言語流暢性課題,ハイパースキャニングなどが多く,ワーキングメモリをテーマにしている人は少ないのかなと感じましたが,ポスターには多くの人が見に来てくださり,自分の研究に対する自信になりました.今回の学会で得られた課題を踏まえ,今後の研究や発表に活かしていきたいと思います.



【文責:M1 藤田】

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The 25th Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping


2019年6月9日〜13日にかけて,イタリアのAuditorium Parco Della Musicaにて開催されましたThe 25th Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mappingに参加しました.この学会は,ヒトの脳組織および脳機能のマッピングに関する研究に携わる様々な背景を持つ研究者を集め,これらの科学者のコミュニケーションおよび教育を促進することを目的に開催されています.M2の古家,大塚,奥村(駿),杉野,山本,吉田,M1の丹,風呂谷の計8名が参加しました.10日~13日のポスターセッションおよびポスターレセプションにおいて日和先生,古家,大塚,奥村(駿),杉野,山本,吉田,丹,風呂谷が発表しました.発表形式はポスター発表で計2時間参加者の方々と議論を行いました.

  • “Manifold learning on time-varying functional connectivity matrices: A case study on meditation data “
     S.HIWA; T.HIROYASU.
  • “Functional parcellation of the meditative brain based on the amplitude of low-frequency fluctuation “
     T.FURUIE; S.HIWA; T.HIROYASU.
  • “Intra- and inter-individual variation in the resting- and meditative-state functional connectivity “
     Y.OTSUKA; S.HIWA; T.HIROYASU.
  •     

  • “Individual whole-brain parcellation reveals individual variability in functional connectivity “
     S.OKUMURA; K.NAKAMURA; S.HIWA; T.HIROYASU.
  • “Behavioral and functional connectivity analysis of Kanizsa illusory contour perception “
     R.SUGINO; S.HIWA; K.HACHISUKA; F.MURASE; T.HIROYASU.
  •     

  • “An fMRI study on the attentional state induced by breath-counting meditation “
     S.YAMAMOTO; S.HIWA; T.HIROYASU.
  • “Motion artifacts removal method for fNIRS data to examine brain activity during dart throwing “
     S.YOSHIDA; S.HIWA; T.HIROYASU.
  •     

  • “Working memory load-dependent changes in brain activity during the N-back task “
     M.TAN; S.HIWA; T.HIROYASU.
  • “Extracting functional network structures using low-rank matrix factorization-based matrix clustering “
     Y.FUROTANI; S.HIWA; K.TANIOKA; H.YADOHISA; T.HIROYASU.


私は今回,初めて学会に参加しました.これまでの自分の成果を理解して頂けるように発表すると同時に,今後の研究に少しでも繋がるものを得たいと思い参加しました.そのため,他の方の聴講やポスター発表は,自分の研究に関連するものを中心に聴きました.私の研究課題の特徴であるデュアルタスクに関する研究やNIRSを用いた研究もあり,今後の参考にしていきたいと思います.また,自分の研究を上手く説明できるか不安で,発表当日は大変緊張しました.今回は手法や結果を尋ねられることが多く,ウェルネスダーツの概要を説明することは少なかったように思います.英語力が乏しく,質問内容を聞き取れないことやうまく伝えることができず悔しい思いをすることも多くありました.しかし,同じ解析方法を用いている方がいたり,研究内容や結果に興味を示してくださる方がおり,自分の研究に自信を持つことが出来ました.また,研究への指摘を頂くこともあり良い機会となりました.今回OHBMに参加し,研究を進める上で必要な基礎力や自身の研究の理解,英語力が不足していると感じたため,これらを踏まえ今後,取り組んでいきたいと思います.



【文責:M2 吉田】