11月22日に第62回月例発表会が開催され,10名のM1が発表をしました.
本発表会では多くの発表者が15分発表を選択し,自分の成果を存分に報告できていました.しかし,多くの発表者はリハーサルを行っていませんでした.その理由は,学会原稿の執筆や学会参加と同時並行して発表の準備を行ったためです.それにも関わらず,決して発表自体やスライドのクオリティが低いわけではなく,むしろ各々の発表者が工夫を凝らし,相手により理解してもらうための見せ方が出来ていたと思います.それはMISLに一年半在籍し,学会参加や日頃のコーチングをする中で「人への伝え方」がしっかりと身に付いているからだと感じました.また,M1やM2だけでなくB4からも良い質問が多く出ており,B4の成長も感じることが出来ました.
【文責:M1 石田】
同志社国際高校見学会
11月18日(金)に,医心館にて,同志社国際高校見学会が行われました.
医療情報システム研究室の紹介をはじめ,実際に光トポグラフィ装置を使用して実験を行いました.参加してくれた高校生の中から被験者を募り,暗算課題時において脳活動が変化する様子をデモしました.積極的に実験に参加してくれたり,質問も多く飛び交い,終始和気あいあいとした雰囲気で行われました.医療情報システム研究室に興味を持ってくれた高校生が多かったと感じています.対象は高校1年生,2年生といった,これから自身の進路を決める子供たちだったので,こうした見学を通して自身の進路を考えるよい機会になったのではないかと思います.
【文責:B4 西澤】
【速報】Neuroscience 2016
San DiegoにてNeuroscience 2016が開始されました。
我々のグループから、下記の3件の発表を行います。
Graph theoretical analysis of functional
connectivity network during breath-counting mindfulness meditation. S. HIWA*; M. IIZUKA; T. HIROYASU.
Doshisha Univ., Doshisha Univ.
Development and discussion of dti phantom for nerve fiber tracking. S. YOKOYAMA*; T.HIROYASU; S. HIWA.
Doshisha Univ.
An fNIRS study of cooperativeness during synchronized tapping task. A. MURAKAMI*; H. YOKOUCHI; S. HIWA; T. HIROYASU.
Doshisha Univ
“【速報】Neuroscience 2016” の続きを読む
Society for Neuroscience 2016 annual meeting
2016年11月12日~16日にかけて,アメリカのサンディエゴ (San Diego Convention center)にて開催されましたNeuroscience2016に参加いたしました.この学会は,神経系や脳についての研究を行っている研究者たちの交流や,神経科学に関する学術的発展に寄与することを目的に開催されています.80以上の国から3万人ほど参加する規模の大きい学会でした.本研究室からは日和先生,村上(M2),横山(M1)の3名が参加しました.発表形式はポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.
“Graph theoretical analysis of functional connectivity network during breath-counting mindfulness meditation.” S. HIWA*; M. IIZUKA; T. HIROYASU.
“Development and discussion of dti phantom for nerve fiber tracking.” S. YOKOYAMA*; T.HIROYASU; S. HIWA.
“An fNIRS study of cooperativeness during synchronized tapping task.” A. MURAKAMI*; H. YOKOUCHI; S. HIWA; T. HIROYASU.
研究発表は,多くの方に興味をもっていただくことができました.結果が面白いと言ってくださったことがうれしく,自分の研究に対して自信を持つことができました.一方で,英語での質疑応答は難しく,英語能力の必要性を再認識いたしました.頂いた研究のアドバイスを今後の修士論文作成に活かしていきたいと思います.
【文責:M2村上】
日本マインドフルネス学会第三回大会
日本マインドフルネス学会の第3回大会に参加してきました.発表は下記の通りです:
日和 悟, 廣安知之, 飯塚まり,脳機能情報に基づく瞑想状態解析手法の提案
概要:瞑想初心者が最初に直面する課題は,「呼吸に注意を向ける」と言った身体感覚に関する指示の理解と実践が難しいことである.この課題に対して,脳波計や近赤外光脳機能イメージング装置などの携帯可能かつ安価な非侵襲な脳機能計測装置により脳機能情報を取得し,脳活動状態を実践者にフィードバックすることができれば,瞑想実践の支援が可能である.本研究では,瞑想実践者に対する脳活動状態のフィードバックを目的として,安静時/瞑想時の脳活動状態の定量化に取り組む.このため,脳活動状態を正確に再現できる特徴量,すなわち,脳のどの部位のどのような指標を用いるかを定義しなければならない.そこで本稿では,その第1段階としてfMRIで計測された脳活動データから,自発性振動の活動指標である低周波振動振幅強度(Zou et al., 2008)と,脳部位間の機能的結合度から抽出したグラフ理論特徴量を用いて脳状態を定量化する手法を提案する.さらに提案手法を禅の瞑想である数息観実施時のfMRIデータに適用し,初心者と瞑想経験者の脳活動状態と状態遷移の違いを検討した.
私は今回初めてこの学会に参加しました.神経科学的な内容から,心理学,臨床応用,武道との関わりなど,幅広い分野からマインドフルネスに関する講演がありました.昨今のマインドフルネスブームも相まって,世間の注目も高まっている学会のように思います.私の発表はanalysisがメインのテーマですので,来場者の方にどれだけ興味を持ってもらえるか心配なところもありましたが,色々な方から良いアドバイスや激励を頂くことができ,参加した甲斐がありました.また,この分野で著名な先生方の講演はやはり大変勉強になりました.是非,来年は当研究室の学生も発表できると良いですね.
【文責:助教日和】