ニュースリリース:脳科学の知見を活用した学習照明スタンド「調光式学びライトLED」を発売

日立のニュースリリース
開発の背景
ベネッセは、子どもの学びを支援する自社の事業展開の一環として、通販事業の分野において子どものよりよい学習環境の提供をテーマとした学習用品の開発、販売を進めてきました。一方、日立は脳活動計測の技術開発や、パートナー企業との連携を図り、脳科学をモノづくりに活用する取り組みを進めてきました。
本製品の企画開発において、ベネッセが会員を対象に行ったアンケート結果に基づいて、より集中する環境を提供する学習スタンドの製品化をめざしました。日立では、色温度と照度が人の認知機能に与える影響に関する先行研究に着目し、京都大学大学院医学研究科 若村智子准教授、同志社大学生命医科学部 廣安知之教授の協力を得て、18歳から19歳の男子大学生20人を対象に本製品の試作機を用いて認知機能計測と積極性・眠気を調査するアンケート*2を実施しました。その結果、高い色温度で高い照度7000ケルビン・900ルクスの光の場合、照明点灯直後に判断時間の短縮傾向が確認でき、点灯後30分まで積極性が顕著に上がりました。低い色温度で低い照度3000ケルビン・300ルクスの光の場合、照明点灯後、90分間継続して判断時間が短縮することが分かりました。この実験結果に基づいて、短い時間で集中して勉強したり、長い時間で継続して勉強するなど、学習内容に応じて色温度の異なる光を選択できるようにしました。

第4回月例発表会

第4回月例発表会2011年7月30日に,第4回月例発表会が開催されました.今回は,修士2回生4名(以下M2)の米田さん,宮部さん,大西さん,西井さんと学部4回生(以下B4)5名丸尾,布川,星野,福島,大堀が以下の題目で発表しました.
・「EEG based interactive Genetic Algorithms」米田 有祐
・「薬効測のための多目的最適化を利用したSVM学習データ選択」宮部 洋太
・「NIRSを用いた作業時における色温度が脳血流変化に及ぼす影響の調査」大西 佑奈
・「ブラインドタッチにおける脳血流量の変化」丸尾 亜希
・「fNIRSを用いたn-back課題における脳賦活効果の検討」布川 将来人
・「光トポグラフィを用いた逆ストループ効果における脳活動調査 」星野 雄地
・「光トポグラフィを用いた逆ストループ効果の検討」福島亜梨花
・「fNIRSによる空間ストループ課題における脳の賦活部位」大堀 祐一
・「光トポグラフィデータ解析手段とその性能予測」西井琢真
M2の方々は,春学期の研究成果を発表され,私達B4は,個人タスクの結果を発表しました.M2米田さんから発表が,スタートしB4が間に挟まり,ラストは,M2の西井さんで飾るという順番でした.B4の私からしますと,やはりM2の方々はとても難しい研究をなさっていて,さらに発表も素晴らしいなと感じました.どの発表においても質問が,たくさん飛び交いました.私自身の発表の際も質問により気づかされたことがたくさんあり,質問してもらうことの大切さを実感しました.また反対に他の方へ質問することで,さらに理解を深めることができ,質問することにも重要な意味があるのだとも感じました.横内先生からコメントで,ストループ課題に取り組んだ3名に「ストループ現象がどのように実際使われるのか?」との問いに私自身も自分の実験がどのように役立つか考え込みました.ただ単に実験して確かめるだけでなく,実際どのように社会に役立つことのできるのかも考えることも重要だと考えました.
さらに,廣安先生からのコメントで「もっと論文を読まなければならない」というお言葉がありました.私は,論文は難しいものだと(特に英文)思って,避けてしまいがちです.しかし今回の発表を聞いて,やはり既存に確立しているものを知らないと研究はできないなと思いましたので,これから論文を読むことを避けてはいけないと思いました.

【文責:丸尾】

【速報】2011年度7月 月例発表会

明日、7月30日(土) の午後に医心館4Fにて、月例発表会を開催します。
月例発表会は毎月、研究室で行っている研究発表会の場です。
今回はM2とB4が中心に行います。
1 EEG based interactive Genetic Algorithms 米田 有佑
2 薬効測のための多目的最適化を利用したSVM学習データ選択 宮部 洋太
3 NIRSを用いた作業時における色温度が脳血流変化に及ぼす影響の調査 大堀 裕一
4 ブラインドタッチにおける脳血流量の変化 丸尾 亜希
5 fNIRSを用いたn-back課題における脳賦活効果の検討 布川 将来人
6 光トポグラフィを用いた逆ストループ効果における脳活動調査 星野 雄地
7 fNIRS装置を用いた言語間ストループ効果の検討 福島 亜梨花
8 fNIRSによる空間ストループ課題における脳の賦活部位 大堀 裕一
9 光トポグラフィデータ解析手段とその性能予測 西井 琢真

【速報】医情報分野における Windows 環境での HPC 利用技術

来る 7月25日(月)に同志社大学・Windowsコンソーシアムが共催する「医情報分野における Windows 環境での HPC 利用技術」を日本マイクロソフト株式会社 品川本社 31F セミナールームで開催します。
医療情報分野におけるHPCの新しい切り口の一端が見えるのではないかと期待しています。
是非、ご参加を。
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医情報分野における Windows 環境での HPC 利用技術
日程・会場 日時:2011年7月25日(月曜日)13:30-17:30 (受付開始 13:00)
場所:東京都港区港南 2 丁目 16 番 3 号 品川グランドセントラルタワー 日本マイクロソフト株式会社 品川本社 31F セミナールーム
参加費:無料
詳細
http://www.is.doshisha.ac.jp/winc/meetings/110725.html
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案内のページ 

【速報】PDPTA 2011

The 2011 International Conference on Parallel and Distributed Processing (PDPTA 2011)はラスベガス・USAで開催されます。我々のグループからは2名の発表があります。

04:00 - 04:20pm:  Distributed PACS Using Network Shared File System
                  Tomoyuki Hiroyasu, Yoshiyuki Minamitani, Masato Yoshimi, and Mitsunori Miki
                  Faculty of Life and Medical Sciences, Doshisha University,
                  Kyotanabe City, Japan
04:20 - 04:40pm:  A Framework for Genetic Algorithms in Parallel Environments
                  Tomoyuki Hiroyasu, Ryosuke Yamanaka, Masato Yoshimi, and Mitsunori Miki
                  Faculty of Life and Medical Sciences, Doshisha University,
                  Kyotanabe City, Japan

WCSMO-9(9th World Congress on Structural and Multidisciplinary Optimization)

2011年6月13日(月)~17日(金)にかけて,静岡県静岡市コンベンションアーツ「グランシップ」にて
WCSMO-9(9th WorldCongress on Structural and MultidisciplinaryOptimization)が開催されました。
本大会は機械系の学会で、廣安知之先生の恩師でいらっしゃる早稲田大学の山川宏先生がCongress Chairmanを務めていらっしゃいます。
本研究室からは田中美里が参加し、以下の題目で発表を行いました。
「Extraction and usage of Kansei meta-data in interactive Genetic
Algorithm 」(田中美里)
 
参加したセッションはポスターセッションで、学会期間の中日に行われました。
ポスター発表の前にフラッシュトークの時間があったのですが、各自の持ち時間が5分間と非常に長く、
通常の発表のように事前にリハーサルを行ってから臨みました。
その後のポスター発表では拙い英語ではありますが、何とか質問に答えることも出来ました。
とはいえ、やはり語学力の不足は否めず、リスニングだけでなくスピーキングについても、今後、より精進していきたいと思います。
他の発表も何件か見に行きましたが、英語と分野の壁に阻まれて、なかなか理解することが難しかったです。
 
また、今回は簡単なお手伝い程度ですが、運営に近い立場で参加させて頂きました。
団扇を作って渡したり、Welcome Reception やBanquetで撮影をしたりと、結構忙しく立ち回らせて頂き、
逆に助かったように思います。

ポスターセッションの日の午後からは、Excursionにより静岡市内の観光に行きました。
私が参加したコースは三保の松原、茶園、久能山東照宮を回るコースです。
久能山東照宮は、ロープウェイを使って参道の途中から登っていきました。
石段の一段一段が高くて足がとても疲れましたが、社殿などの建築物、特に随所に見られた透かし彫りが美しく、見に来た甲斐があったと思います。
残念ながらずっと曇りが続いたため、Excursionの時も含めて開催期間中ずっと富士山を見ることは適いませんでしたが、
観光、食事ともに静岡を満喫することが出来、とても楽しい学会参加でした。

PDPTA 2011

2011年7月18日から21日にかけて、アメリカラスベガス Monte Calro Resort & Casinoにて開催されました「World Comp 2011」に参加しました。
 医療情報システム研究室からはM1の南谷、山中が参加しました。理工学部の知的システムデザイン研究室からも、M2の笠原さん、M1の吉井君が参加し、一緒に発表しました。各学生の発表題目は以下の通りです。
南谷, “Distributed PACS Using Network Shared File System”
山中, “A Framework for Genetic Algorithms in Parallel Environments”
笠原, “Evaluation of Illuminance Provided by the Intelligent Lighting System in Actual Office”
吉井, “An Intelligent Lighting System to Realize Individual Lighting Environments Based on Estimated Daylight Distribution”
 南谷,山中,吉井君の3名が参加した学会は,The 2011 International Conference on Parallel and Distributed Processing (PDPTA2011)です。並列処理や分散処理に関する発表会です。
笠原さんが参加した学会は、The 2011 International Conference on Artificial Intelligence(ICAI2011)です。こちらは、人工知能に関する学会です。
World Comp 2011は、22もの学会が同時に開催される非常に大きなイベントであり、招待講演や企業展示などもありました。また、テレビ局による取材も行われているようでした。このような大きな国際学会に参加できたことは、非常に良い経験になりました。国際学会には初めての参加で、英語での発表および質疑応答も初の経験でした。発表に関しては、練習の甲斐もありうまくいったと思います。しかし、2つ頂いた質問に関しては、英語が聞き取れず的確な回答を行えませんでした。
 発表終了後、観光としてグランドキャニオンに行ってきました。非常に壮大で見たこともない景色でした。日帰りプランのツアーだったのですが、機会があれば宿泊して観光してみたいと思いました。
 初めての英語での発表、海外での生活を通して、英語力の不足が大きな課題であると痛感しました。今後は、研究を活発に進めていくことももちろんですが、英語に関する対策を行っていきたいと思います。
今回の学会参加にあたり、ご指導いただいた廣安先生、吉見先生ならびに研究室の先輩方に感謝します。ありがとうございました。また、廣安先生は学会当日も参加してくださり、質疑応答に関してフォローしていただき、ありがとうございました。
【文責:山中】
                

生命医科学研究科大学院入試

7月9~10日にかけて大学院入試が行われました。
1日目の9日には、基礎科目、英語の資格試験、2日目の10日には、応用科目、面接が実施されました。受験者は、日ごろの努力の成果を出す時が来ました。医療情報システム研究室からは、4人が推薦で受験し、4人が一般受験しました。その結果、全員合格という素晴らしい結果がでました。しかし、これで満足することなく、このままの勢いで研究に取り組むことが大切だと思います。
【文責:大堀】

高校生向けオープンキャンパス

7月24日(日)に高校生向けオープンキャンパスが同志社京田辺キャンパスで行われました。私たち医療情報システム研究室では、主に医用画像の画像抽出における研究紹介を行いました。

実際に、デモは3つのパートに分けて行いました。初めのパートは遺伝的アルゴリズムを用いた画像抽出の研究のデモ、次のパートはMRIやCTなどといった医療現場で使われている医用画像撮影装置の説明、そして最後のパートはリアルインテージと呼ばれるソフトウェアを用いて医用画像を体験してみるといったデモが行われました。

私の担当は最後の医用画像体験デモのパートでしたが、学生さんも楽しんでくれていたようでした。
このデモを通して、医用画像という馴染みのないものに興味を持っていただき、またオープンキャンパス全体を通して同志社大学という大学の雰囲気を少しはわかってもらえたのではないかと思います。
今回、デモの準備にあたり、多数の先輩方に協力していただいたおかげで、無事に研究紹介を終えることができました。
このオープンキャンパスが、来ていただいた学生さんにとって同志社大学を目指すきっかけとなれば私としても嬉しい限りです。
【文責:藤井】