ニュースリリース:脳科学の知見を活用した学習照明スタンド「調光式学びライトLED」を発売

日立のニュースリリース
開発の背景
ベネッセは、子どもの学びを支援する自社の事業展開の一環として、通販事業の分野において子どものよりよい学習環境の提供をテーマとした学習用品の開発、販売を進めてきました。一方、日立は脳活動計測の技術開発や、パートナー企業との連携を図り、脳科学をモノづくりに活用する取り組みを進めてきました。
本製品の企画開発において、ベネッセが会員を対象に行ったアンケート結果に基づいて、より集中する環境を提供する学習スタンドの製品化をめざしました。日立では、色温度と照度が人の認知機能に与える影響に関する先行研究に着目し、京都大学大学院医学研究科 若村智子准教授、同志社大学生命医科学部 廣安知之教授の協力を得て、18歳から19歳の男子大学生20人を対象に本製品の試作機を用いて認知機能計測と積極性・眠気を調査するアンケート*2を実施しました。その結果、高い色温度で高い照度7000ケルビン・900ルクスの光の場合、照明点灯直後に判断時間の短縮傾向が確認でき、点灯後30分まで積極性が顕著に上がりました。低い色温度で低い照度3000ケルビン・300ルクスの光の場合、照明点灯後、90分間継続して判断時間が短縮することが分かりました。この実験結果に基づいて、短い時間で集中して勉強したり、長い時間で継続して勉強するなど、学習内容に応じて色温度の異なる光を選択できるようにしました。