7月イブニングセミナー

7月4日(水)にNTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司さんと村田藍子さんによるイブニングセミナーが開催されました.今回の講演は,ウェルビーイングに関するテーマを扱い,前半は渡辺さんと村田さんの取り組みと後半がワークショップの2部構成となっていました.
前半のウェルビーイングでの取り組みの紹介では,渡辺さんは触感とウェルビーイング,村田さんは他人と情動を共有することについて話されました.ウェルビーイングとは,3つある意味があり,今回はそのうちのひとつである長期間でその人が能力を発揮してうまくやっていることを指します.渡辺さんは,ウェルビーイングにおいて,他人との関係において触覚が大きな役割を果たしているため,触覚がどのように他人と共感することにかかわっているのかについて話されました.次に村田さんは,人同士の共感の中に,無意識に他人の情動を共有する情動伝染や情動共有について,実際に行われた実験を紹介してくださいました.
後半のワークショップでは,4人を10班に分け各班でワークを行いました.ワークの内容は,自己診断と他己診断を行いレーダーの作成と,4人それぞれの悩みを班内で用紙を回して解決していく物語を作成することでした.後半の物語作成では,A3の紙を四つ折りにして,左上から右回りの順に1から4まで番号を振り,1に現在抱えている大学生活に関する悩み,2にその悩み場面で起こる突拍子な展開,3にその解決方法,4にオチをイラストなど用いて,1から4を班内で順番に担当して物語を作成しました.最終的に最後に各班で最良の物語を発表しました.
今回の講演で,ワークショップの前半に行った,自己,他己診断によるレーダーチャート作成において,自己診断と他己診断でのギャップから,自身について改めて考えるいい機会になりました.さらに研究室で扱っているテーマでもあるウェルビーイングについて深く知る機会となりました.
【文責:B4 佐原】