The 2016 IEEE Congress on Evolutionary Computation (IEEE CEC 2016)

The 2016 IEEE Congress on Evolutionary Computation (IEEE CEC 2016)が2016年7月24日~29日にかけて、カナダのバンクーバーにあるVancouver Convention Centreにて開催されました。本研究室からは、廣安先生、原田圭(M1)の2名が参加しました。発表形式は、ポスター発表でした。発表題目は以下の通りです。
「Functional Brain Network Extraction Using a Genetic Algorithm with a Kick-Out Method」
Kei Harada, Misato Tanaka, Satoru Hiwa, Heiner Zille, Sanaz Mostaghim and Tomoyuki Hiroyasu
私たちが参加したIEEE CEC 2016は、去年は日本の仙台で単独で開催されましたが、今年は三つの学会と合同で行われました。残り二つの学会は、The 2016 International Joint Conference on Neural Networks (IJCNN 2016)とThe 2016 IEEE International Conference on Fuzzy Systems (FUZZ-IEEE 2016)です。今回の国際学会では、IEEE World Congress on Computational Intelligence(WCCI)の主催によってこの三つの学会が開催され、それぞれ聴講する機会に恵まれました。また、滞在した期間を通してバンクーバーは晴れ渡る天候で、休憩の合間には、会場にから素晴らしい景色、山、海、船を望むことができました。
IEEE CEC 2016では、optimizationを中心としたgenetic algorithmやsurrogate modelなどの進化計算分野の発表が行われました。発表者の中には、昨年の12月に行われた第9回進化計算シンポジウムに参加されていた学生や先生方もおり、再会を果たすことができました。また、IJCNN 2016の発表もいくつか聴講し、deep learning やsupport vector machineの最先端の研究にも触れることができました。さらに、IJCNN 2016では、MRIやEEGをはじめとする脳情報を解析する研究も見られ、大変興味深かったです。来年は、このセッションなら、本研究室の方も何人か参加することは可能ではないかと感じました。
本学会は、私にとって初めての国際学会でした。本研究室から学生が一人という不安もありましたが、廣安先生はもちろん、昨年ドイツで指導していただいたSanaz先生、進化計算シンポジウムで知り合った学生や先生方も来られており、皆様の支援のおかげで、比較的落ち着いて学会の日々を過ごすことができたと思います。また、この学会では毎夜、参加者を楽しませるイベントが組まれており、その場を通じて多くの他大学、他国の学生や先生と新たに関係を作ることができました。イベントには、初日のWelcome Reception、二日目のStudent Activities 、四日目のAward Banquet、そして五日目のWCI Receptionがありました。ポスター発表が他の口頭発表と並行して行われていたにも関わらず、私のポスターに多くの方が来られ、研究内容をうまく英語で伝えることができたと思います。学会六日目である最終日のポスター発表に備え、できるだけ多くの方に声をかけ、発表者に対して質問をすることを心掛けたことがよかったのかと思います。しかし、自分の研究分野を少しでも外れる発表は、うまく英語を聞き取ることができなかったので、来年の国際学会までの課題だと感じました。
本学会参加にあたり、廣安先生、日和先生、田中美里さん、Sanaz先生、Heiner、そして研究室のみんなと多くの方々に大変お世話になりました。このような貴重な経験をできたのは、皆様の助けがあってこそでした。この場を借りてお礼申し上げます。この経験を糧に、今後は自分の研究はもちろん、研究室の皆様にも情報を共有し、ともに成長していきたいと思っています。また、来年もこの学会に参加できるよう、より一層の精進をしていきます。
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【文責:M1 原田】