角膜カンファランス

2018年2月15日(木)~17日(土)に広島県広島市のグランドプリンスホテル広島にて,角膜カンファランス2018が開催されました.本研究室からは,修士1年の小林が参加し,ポスター形式で発表しました.発表題目は以下の通りです.

  • 「接触型角膜内皮スペキュラを用いた自動パノラマ画像作成ソフトウェアの開発」 小林渓太郎,奥村直毅,日和悟,Theofilos Tourtas,Victor Augustin,Friedrich E. Kruse,小泉範子,廣安知之


本学会は日本角膜学会と日本角膜移植学会の主催で行われました.様々な大学や病院で行われている角膜についての多くの研究について,ポスター発表や講演を拝聴することができ,非常に有意義な時間となりました.
私にとって初めての大規模な医学的な学会であり,情報系の研究発表は私だけだったということもあり,大変に緊張しました.しかし,情報系の研究を行っていない方々に興味を持って頂き,ポスター賞の最終候補にも選ばれました.
最後に本学会への参加にあたり,お忙しい中ご指導ご指摘を頂いた同研究室の廣安先生,日和先生,画像処理班の皆様,学生の皆様,ティッシュエンジニアリング研究室の小泉先生,奥村先生,学生の方々,大変お世話になりました.この場を借りて厚く御礼申し上げます.今回の本学会で得られた課題,経験,アドバイス,反省点を今後の研究や発表に活かしていきたいと思います.

  

【文責:M1 小林】

2017年度 修士論文諮問会

2018年1月27日と2月3日に同志社大学大学院 生命医科学研究科 修士論文諮問会が開催されました.本研究室からはM2の11名(原田,萩原,片山,石原,岡田,吉武,横山,郡,石田,玉城,和田)が発表しました.

11名全員が無事に発表することができました.発表前日,「どうすれば自分の研究を10分間で伝えることが出来るか?」「どういった説明が必要で,どうすればわかりやすくなるのか?」など,多くのM2がより良い発表をするために,夜遅くまでスライド作成に励む姿が印象的でした.発表中,緊張し,戸惑う場面も多々ありましたが, 3年間の自分達の研究成果を存分に伝えることが出来たと自負しております.私たちM2は4月から社会人となります.MISLで学んだこと,研究を通して伸ばした能力を存分に活かし,立派な社会人になりたいと考えております. 最後になりましたが,これまで沢山ご指導をいただきました廣安先生,日和先生,そして研究室の皆様には大変感謝しております.本当にありがとうございました.

【文責:M2 石原】

AROB 23rd 2018

2018年1月18日から20日にかけて大分県別府市のB-Con PLAZAにて開催されました23rd International Symposium on Artificial Life and Robotics(AROB 23rd 2018)に参加いたしました.本研究室からは廣安先生と石原(M2),横山(M2),小林(M1),齋藤(B4)の5名が参加しました.発表形式は口頭発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • “Optimization of electrode placement and frequency band selection using a genetic algorithm during EEG-based motor imagery brain computer interfaces”
    T.ISHIHARA; S.HIWA; H.FURUTANI; T.HIROYASU.

 

  • “Phantom development for examining dynamic influence between fNIRS channels”
    S.YOKOYAMA; S.HIWA; H.FURUTANI; T.HIROYASU.

 

  • “Cell quality evaluation by flattening of cultivated human corneal endothelial cells”
    K.KOBAYASHI; S.HIWA; N.OKUMURA; N.KOIZUMI; H,FURUTANI; T.HIROYASU.

 

  • “Investigation of detection method of fibroblast-like cells in cultured corneal endotherial cell image ~Study of reliability and validity of flattening and area~”
    M.SAITO; K.KOBAYASHI; S.HIWA; N.OKUMURA; N.KOIZUMI; H,FURUTANI; T.HIROYASU.


AROB 23nd 2018はISAROBが主催する国内で行われる国際学会で,セッションが多くあり,多岐にわたる分野の講演を聞くことができました.私にとって初めての学会で,英語での口頭発表ということもあり,始まる直前まで不安でした.しかし,先輩方とリハーサルをしたり,先生からも声をかけて頂いたおかげで緊張していましたが,なんとか発表することができました.質疑応答は,海外の方からの英語で聞き取れず,先生に代わりに答えていただくことになってしまったので,英語を勉強する必要性を感じました.また,研究室内だけだと自分の研究がどのくらい注目されているのかわかりませんでしたが,学会で発表することで予想以上に興味を持って頂き,とても貴重な経験となりました.




【文責:B4 齋藤】

“AROB 23rd 2018” の続きを読む

第75回月例発表会

2018年1月16日と1月23日の2日間にかけて第75回月例発表会が開催されました.今回の月例発表会ではM2の萩原,和田,石田(直),岡田,玉城,石原,片山,郡,原田の9名が発表しました.発表順番及びテーマは以下の通りです.
1月月例発表会は,私たち修士2年にとって研究室最後の月例発表会にあたり,修士論文諮問会前の総仕上げとして位置づけられています.これまで進めてきた研究の集大成を限られた時間でわかりやすく伝えるために,みんなが四苦八苦しながら発表資料を作成しました.そのため,発表資料を作成・修正するたびに,研究室の同期や後輩に意見をいただくといった様子が見られました.月例発表会当日は,各人が自信をもって発表することができましたが,研究内容の全てを聞き手側に理解してもらうことは難しかったです.しかし,先生や学生のご意見によって各人が課題点を明確にすることができ,修士論文諮問会にむけて最後の追い込みをかけるきっかけとなりました.
  

【文責:M2 原田】

第10回フレームワークレクチャー

2018年1月11日(木)に同志社大学学研都市キャンパスの快風館にて開催されましたけいはんなリサーチコンプレックス事業主催の第10回人材育成フレームワークレクチャーに参加いたしました.本研究室からはM2の和田、M1の中村(圭)が参加し,ポスター発表を行いました.発表題目は以下の通りです.

  • 「運転動画視聴時の快・不快感情と眼球運動の関連の検討」 和田寛,日和悟,廣安知之
  • 「脳機能と脳構造データによる個人の脳アトラスに生成手法」 中村圭佑,日和悟,廣安知之


フレームワークレクチャーは企業や研究者、学生、一般の方が参加し、大学・研究機関の研究者が進める研究内容や研究が目指す未来像について、議論することを目的に開催されています。基調講演では、よりよい病院の環境構築やオフィス環境の効率性向上のための知的照明についてなどの発表があり、環境からの人への影響について様々なディスカッションが行われました。ポスター発表では、2名とも様々な機関の方に見に来ていただき、多くのお話をすることができました。企業の方や地域の事業所の方など、様々な視点からの質問があり、改めて気づかされることがあったと思います。個人的には、初めて学外で発表する内容だったので、少し心配でしたが、多くの方が興味を示してくださり、嬉しかったです。今回得た知識や指摘して頂いた部分を踏まえ、研究室に還元していきたいと思います。




【文責:M2 和田】

“第10回フレームワークレクチャー” の続きを読む

全ゼミ,大掃除,忘年会

12月26日(火)に大掃除,2017年最終全ゼミ,忘年会が開催されました.大掃除ではfNIRS装置周辺の清掃,備品管理を担当しました.普段行わない場所の掃除や,備品の確認を通して,快適に研究を行うためには必要不可欠であることを再認識しました.大掃除終了後の最終全体ゼミでは,卒業論文第1稿提出後にあたり,先生方からのお言葉を頂きました.お言葉を通して,2017年を無事に締めくくれたことを実感するとともに,2018年を有意義にしようと意識を高めることができました.

全体ゼミ終了後は,待ちに待った忘年会が開催されました.
卒業論文作成の緊張感から解放されたこともあり,終始和やかな雰囲気で楽しむことができました.また,卒業論文作成にあたり,関わって下さった方々への感謝も同時に伝えることができたので非常に有意義なひと時を過ごすことができました.
全体を通して,2017年を締めくくるにふさわしく,非常に思い出に残る一日を過ごせたと思います.

【文責:B4 山野】

第5回イブニングセミナー

12月21日(木)にNTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司さんによるイブニングセミナーが開催されました.講演は2部構成で,渡邊さんによるウェルビーイングとは何かというお話と,学生による自分がウェルビーイングになるための要因を議論し合いました.コンピュータが誕生した当初は生産性と効率性が求められてきたが,このような価値観は徐々になくなりつつあり,現在ではテクノロジーが個人のウェルビーイングとともに,社会全体の利益に貢献することが重要だそうです.欧米では脳科学や心理学の分野でウェルビーイング研究が進められています.ウェルビーイング研究は本研究室でも行われており,改めて今話題の研究を自分たちが行っていることを実感しました.

ウェルビーイングには,大きく分けて医学的,快楽主義的,持続的の3つの側面があり,現在では持続的ウェルビーイングの定義が話題になっているそうです.心身の潜在能力を発揮し,意義を感じている「いきいきとした状態」を指すもので,フローリシング(flourishing)=開花という言葉で表現されます.この持続的ウェルビーイングを感じる要因をグループワークによって探りました.4人一組のグループとなって個人が感じるウェルビーイングについて考え,1人1人が一コマずつ書き次の人に回して,一つの4コマ漫画を作りました.そしてグループで一番ウェルビーイングを感じることができたものを発表し合いました.それぞれのグループが現実に捉われず夢の話なども取り入れられおり,とても有意義な時間を過ごしました.ウェルビーイングを感じる要因を自分で探すことが重要であるというのが印象に残りました.自分にとってのウェルビーイングとは何なのか,またそれを構成している要因が何かを,今回のイブニングセミナーを通して考えるきかっけになりました.

【文責:B4 大塚】

第74回月例発表会

2017年12月19日に第74回月例発表会が開催されました.本月例発表会では,B4 15人(清水,大塚,古家,外山,谷口,吉岡,藤井(光),曽根,奥村(康),奥村(駿),大澤,斎藤,山本,杉野,山野)が発表しました.

あっという間に年末になり,卒業論文の提出の現実味が増していたころの発表会でした.そのため今回の月例発表会は卒業論文の大枠となる内容の発表でした.卒業論文に向けて,これまで行ってきた処理を見つめなおす良い機会になったのではないかと思います.研究室のメンバーや先生方からコメントや助言をもらい,これから卒業論文の提出に向けてどのように進めていくかを議論していた生徒も多かったです.終わって一段落,といった様子もありましたが,1週間後の卒業論文第1稿の提出も控えていたこともあり,心から休める人は少なかったですが,発表会後はひとまず休んで,明日からまた頑張ろうという意気込みも感じました.
発表人数が多かったことから,朝早くから夜までの長い時間の発表でしたが,1年間の成果発表に向けて,良い発表会になったのではないかと思います.



【文責:B4 杉野】

第4回イブニングセミナー

 12月13日(水)にIS3期生の吉田純一さん(野村総合研究所)によるイブニングセミナーが開催されました.講演内容は,吉田さんの現在行っている仕事と将来のキャリアの描き方についてのお話でした.
 吉田さんは,現在,野村総合研究所でシステムコンサルタントとしてご活躍されています.講演の前半では,会社でどのような仕事をしていて,仕事にどのように向き合っているのかをお話していただく中で,IT業界の活動領域が変わり,ビジネスにもコンサルティングにも変化が表れていることを知ることができました.
 後半の将来のキャリアの描き方についてのお話は,これから就職活動を控える私たちM1にとって,非常にためになるお話でした.就職活動で大切なことは,就職をゴールに考えるのではなく,就職してからどうなりたいのかをゴールとして考えること,さらに,キャリアを描くうえで重要なポイントは「未来を予測し,自分と社会を知ること」だそうです.現在は「人生100年時代」と呼ばれるように,人生の60年近く勤労する可能性があります.その中で,社会も自らの仕事も何度も変化を迎えると考えられ,生き残るためには,常に学び,変わり続けることが求められます.そのためにも,未来を予測する力が必要で,人口動態や技術動向からこれからの日本,世界がどう変わるのかを読み取ることができるということを教えていただきました.
 今回のお話の中で,最も印象に残った言葉は「自分のWillを明確に」です.ここでの「Will」は「やりたいこと」で,就職先を決めるにも,自分の「Willと会社がマッチするかが重要です.「Will」が明確でない間は,どの会社が自分にあっているのかも分からず,就職活動に不安を感じたり,就職しても満足のいかない結果になるかもしれません.「Will」を明確にするためにも,多くの経験が必要で,いろいろな人と関わりを持ったり,本をたくさん読んだりして,自分の視野を広げていくことが大切だと学びました.
 これから,就職活動が本格化するタイミングで今回のお話を聞けたこと,大変うれしく思います.将来の自分と社会の姿をしっかりと見据えて,悔いの残らない社会人生活を迎えられるよう,M1一同頑張っていきたいと思います.
 
【文責:M1 三好】

第15回日本ワーキングメモリ学会大会

2017年12月9日に京都大学にて開催されました第15回日本ワーキングメモリ学会大会に参加いたしました.この大会は,日本ワーキングメモリ学会によって主催された大会で,ワーキングメモリに関わる広義の記憶・注意・発達などの諸領域に関して議論し,研究の進捗を報告することを目的に開催されています.本研究室からは日和先生,萩原(M2)の2名が参加しました.発表形式は萩原(M2)が口頭発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「暗算課題中の脳機能ネットワークに対する機能的結合度分布に基づく分類法の提案」 萩原 里奈,日和 悟,廣安 知之


私が初めて参加した学会がワーキングメモリ学会であり,2年前と比べて自分の成長を実感することができた学会でした.発表内容はより難しい内容となり,スライド構成はより流れがわかるものになったと思います.また,発表後の質問では決められた時間を過ぎるほど多くの質問をしていただきました. 2年前よりも結果に対する質問を受け,興味を持っていただけたことを実感しました.日本でワーキングメモリにおいて有名な研究者の方とお話でき,結果について考える機会ができたと思います.一方で,発表の結果がギリギリであったこともあり,質問をいただく中で,自分の結果に対する考察が薄いことも感じ,まだまだ考えられることがあると思いました.研究室での残り少ない生活の中で,今回不足していると感じた部分をより深めたいと思いました.



【文責:M2 萩原】
続報:上記の発表が第15回日本ワーキングメモリ学会大会優秀発表賞を受賞しました.