6月13日(水)に株式会社ファインネットワールド代表取締役 赤木広紀さんと,廣安先生,日和先生,M2の藤井(聖)さん,三好さんによるイブニングセミナーが開催されました.
セミナーは2部構成でした.前半は学生から事前に回収されたアンケート内容等に基づき,M2の先輩方からの質問に先生方が回答されるというインタビューが,後半は先生がお話しされた内容のキーワードをもとに,先輩方がより話を深めるという本当の「コーチング」が行われました.
前半の内容を見て赤木さんにお話しいただくまでは,「コーチング」とは質問して単に答えてもらうというやり取りのことなのだろうと思っていました.しかし実際はその逆の「話す側が主役だ」ということをお伺いして,インタビューとコーチングの違いに納得することができました.話す側の答えを引き出してあげる「コーチング」にはpotentialとinterruptの2つの要素があり,話す際のプレッシャーや自己否定といったinterrruptというマイナス要素をいかに小さくできるかで,引き出せる話の深さが変わるそうです.自分にどれほどのpotentialがあるかは未知ですが,将来誰かに対してより良いコーチングができるように,今から話の引き出し方を磨いていきたいと思いました.
先生が回答されていたことで印象に残っていることが大きく2つあります.1つ目は,先生方が学生のことをとても考えて理解しようとしてくださっていることです.私たちの力に期待し,もっと伸びると信じてくださっている先生方の下で研究できる現在の環境はとても恵まれており,私たちも先生方の発言や行動の意図をきちんと理解する必要があると強く思いました.2つ目は,自分たちの研究が世界と戦えるレベルの研究であるということです.先生方が学生の適性を見て考えてくださった実験テーマを,与えられたものだと受け身の姿勢で取り組むのではなく,学生自身のやりたいことにつながる技術が学べるものであり,自分で積極的に考えることでそのテーマの中に楽しみを見出すことが大切だと感じました.
B4のこの時期に先生方の考えておられることを聞くことができたのは非常に良かったですし,とても貴重なことだったと思います.先生方のお話を聞き,さらに熱くなった研究への気持ちを持ち続けて,卒業論文まで駆け抜けたいと思います.
【文責:B4 濵岡】