03/12に同志社大学 京田辺キャンパスにて進化適応型自動車運転支援システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」研究拠点形成最終成果報告会(第10回シンポジウム)が開催されました。
研究室からは
が発表しました。
学会参加報告書
報告者氏名 |
中村清志郎 |
発表論文タイトル | 自動車運転時のヒト脳活動状態の計測と分析 |
発表論文英タイトル | Measurement and analysis of human brain activity during driving |
著者 | 中村清志郎,日和悟,廣安知之, |
主催 | 同志社大学 モビリティ研究センター |
講演会名 | 進化適応型自動車運転支援システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」研究拠点形成最終成果報告会(第10回シンポジウム) |
会場 | 同志社大学 京田辺キャンパス |
開催日程 | 2019/03/12 |
- 講演会の詳細
2019/03/12に同志社大学京田辺キャンパスにて開催されました進化適応型自動車運転支援システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」研究拠点形成最終成果報告会(第10回シンポジウム)(http://mrc.doshisha.ac.jp/files/news_190205.html)に参加いたしました.近年,高齢者を想定したドライバとなるヒト,走行中のクルマおよびその周辺環境をリアルタイムにセンシングし,より安全・安心で,環境にもやさしく,快適に移動できる手段が求められています.そのような背景から,これまでの自動運転に関する研究とは異なる,ヒトとクルマの共存および周辺車両と環境との協調を行う進化適応型自動車運転システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」の研究が進められています.
本シンポジウムは,「ドライバ・イン・ザ・ループ」最終年度の報告会でした.この5年間の総まとめとなる報告会であり,すべてのグループから多くの研究報告がされ,活発な議論が行われました.
本学会で私は,M1の吉岡さんとともにポスター発表をしました.
- 研究発表
- 発表概要
私は14:50-15:30のポスターセッションに参加いたしました.発表の形式はポスター発表で,40分間の発表となっておりました.
今回の発表では,自動車運転時のヒト脳活動状態の計測と分析について発表しました.以下に抄録を記載致します.
近年,運転支援システムの開発が進められている.今後,自動車が運転者の思い通りに動くような運転支援システムに発展していくと考えられる.そのため,運転者の生体情報を利用した運転支援システムが注目されている.本研究では運転情報と生体情報の時間的同期を実現するシステムの開発を行い,実車運転時の脳活動と運転情報との関連性を検討した. |
- 質疑応答
今回の講演発表では,以下のような質疑を受けました.
・質問内容1
質問者の氏名を控え損ねてしまいました.こちらの質問はNIRS装置は本当に脳活動を計測できているのかというものでした.この質問に対する私の回答は脳血流量変化によって活動が分かる装置であることを回答しました.
・質問内容2
質問者の氏名を控え損ねてしまいました.こちらの質問は今後この実験を進めていくうえでの問題は何かあるかというものでした.この質問に対する回答ですが,運転だけでなく他の課題も実施することや,よりリアルな運転環境を作っていきたいと回答しました.
- 感想
5年間のドライバ・イン・ザ・ループのプロジェクトのうち3年間関わることができたこと,シンポジウムで発表ができたことをうれしく思います.私は自動車が好きでこの研究室を選び,自動車に関わる研究ができ,毎年発表できたこともうれしく思います.最終年度は実車を使用した研究をし,自分が3年間研究を行ってきた集大成を発表できてよかったです.今後も今までやってきたことを忘れずに頑張っていきたいと思います.
- 聴講
今回の講演会では,下記の発表を聴講しました.
発表タイトル : 自動運転時代におけるセキュリティの課題と現状 著者 : 倉地 亮 セッション名 : 招待講演 Abstract : これからの自動車は様々な脅威にさらされることになる.自動運転の実現には様々な通信技術も用いられるため,セキュリティに関して十分考慮する必要がある.自動運転の安全性を確保するためには品質保証が必要とされている.その制御システムとハイパフォーマンスコンピューティングが混在するような複合的なシステムにおいて,よし新しく最適なセキュリティ強化策が必要とされている. |
この発表では自動運転の安全性をセキュリティの面から見たものであった.現在の自動車がコンピュータによって制御されていることは頭ではわかっていたが,実際にハッキングされ乗っ取られている様子を見たときに,その実感がわいてきた.またそれに関連して自動車窃盗でよく用いられるリレーアタックの説明を見て,より理解が深まった.自動運転車ではドライバが不要になることからセキュリティにはより力を入れていく必要があると感じられた.
参考文献
進化適応型自動車運転支援システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」研究拠点形成最終成果報告会(第10回シンポジウム)
http://mrc.doshisha.ac.jp/files/news_190205.html
学会参加報告書
報告者氏名 |
吉岡昂馬 |
発表論文タイトル | ドライブシミュレータと心電計測を用いたドライバ覚醒状態のリアルタイム推定 |
発表論文英タイトル | |
著者 | 吉岡昂馬,日和悟,廣安知之, |
主催 | 同志社大学,モビリティ研究センター, 同志社大学イノベーティブコンピューティング研究センター |
講演会名 | ドライバインザループ第10回シンポジウム |
会場 | MK101/102 |
開催日程 | 2019/03/16 |
- 講演会の詳細
2019/03/16に同志社大学京田辺キャンパス MK101/102にて開催されましたドライバインザループ第10回シンポジウム(http://mrc.doshisha.ac.jp/files/news_190205.html)に参加いたしました.近年,高齢者を想定したドライバとなるヒト,走行中のクルマおよびその周辺環境をリアルタイムにセンシングし,より安全・安心で,環境にもやさしく,快適に移動できる手段が求められています.そのような背景から,これまでの自動運転に関する研究とは異なる,ヒトとクルマの共存および周辺車両と環境との協調を行う進化適応型自動車運転システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」の研究が進められています.
本シンポジウムでは,各研究グループからそれぞれ成果発表が行うとともに,ポスターセッションによる発表も行われました.また,招待講演は名古屋大学 組込みシステム研究センターの特任准教授 倉地亮さんによる「自動運転時代におけるセキュリティの課題と現状」,Maas Tech Japan代表取締役の日高洋祐さんによる「モビリティ革命の先にあるゲームチェンジ」というタイトルで講演いただきました.
私は,M2の中村清志郎さんとともにポスターセッションにて発表しました. ポスター会場には,M2の藤原侑亮さん、B4の松岡宏明くんのポスターも掲載されました.
- 研究発表
- 発表概要
私は15:00~15:40のポスターセッションに参加いたしました.発表の形式はポスター発表で,40分間の発表となっておりました.
今回の発表は,ドライブシミュレータと心電計測によるドライバ覚醒状態のリアルタイム推定について発表しました.以下に抄録を記載致します.
自動運転車が実現した際の問題の一つは自動運転と手動運転の切り替えである.自動運転車の緊急時はドライバが直ちに運転を引き継ぐ必要があるが,その際にドライバが運転可能な状態であるか否かが非常に重要な問題である.本研究では,ドライブシミュレータと心電計測を用いて,ドライバの心拍変動から運転時の覚醒状態のリアルタイム推定を行った. |
- 質疑応答
今回の講演発表では,以下のような質疑を受けました.
・質問内容1
質問者の氏名を控えそこねてしまいました.こちらの質問は,30秒窓はリアルタイム推定としてどうなのかというものでした.この質問に対する回答ですが,心電情報だけで細かいところまでのリアルタイム推定推定は難しく,定期的にドライバの状態をフィードバックするようなシステムの検討が必要であると回答しました.
・質問内容2
質問者の氏名を控えそこねてしまいました.こちらの質問は,心電図はどのように計測しているのかとうものでした.この質問に対する回答ですが,胸に電極を3点装着することで計測していると回答しました.
・質問内容3
質問者の氏名を控えそこねてしまいました.こちらの質問は,実験実施時間は統制しているかというものでした.この質問に対する回答ですが,実験実施時間は統制していないと回答した上で,実験時間内の2タスク間で比較しているため,実験実施時間による自律神経活動の働きの変化は考慮が不要であるという考えをお伝えしました.
- 感想
去年に比べ多くの方がポスターを聞きに来てくださったため緊張もありましたが,やってきたことに関して堂々と説明が出来たため自分の成長を感じられました.また,そもそも運転時の生体情報取得に注目をされている方が増えている印象を受け,研究へのモチベーションが高まりました.
- 聴講
今回の講演会では,下記の発表を聴講しました.
発表タイトル : 自動運転時代におけるセキュリティの課題と現状 著者 : 倉地 亮 セッション名 : 招待講演 Abstract : 自動車制御システムを中心にその発展経緯を踏まえて,セーフティとセキュリティに関する現状を整理した.特に,情報処理の観点から,先進運転支援システムや自律走行システムの実用化に向けて,今後取り組むべき課題やその方向性について概説する. |
この発表は,自動運転技術の課題に重きを置き,考慮するべき点を共有する内容でした.特には,センサの脆弱性による誤検知やセキュリティ面における課題が挙げられていました.自動運転要求される責任をサポートするための技術開発が必要であると感じました.
参考文献
進化適応型自動車運転支援システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」研究拠点形成 平成30年度成果報告会(第10回シンポジウム)
http://mrc.doshisha.ac.jp/files/news_190205.html