第7回先端医工学研究センターシンポジウム

2018年3月10日に同志社大学京田辺キャンパスの医心館にて開催されました第7回同志社大学先端医工学研究センターシンポジウム2017年度研究成果報告会に参加いたしました.本研究室からは,小林(M1)が参加し,発表形式はポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「接触型角膜内皮スペキュラを用いた自動パノラマ画像作成ソフトウェアの開発」 小林渓太郎,奥村直毅,日和悟,Theofilos Tourtas,VictorAugustin,Friedrich E. Kruse,小泉範子,廣安知之


本シンポジウムは生命医科学部の小泉先生がセンター長をされている,先端医工学研究センターの主催で行われました.同センターで行われている研究についてのポスター発表やセンター長の小泉先生,センター副長の奥村先生,OISファーマパートナー合同会社の杉岡郁氏,ニッセイ・キャピタル株式会社の井本潤一氏の講演を拝聴しました.本シンポジウムは角膜再生医療の実用化と国際的な普及に向けた研究開発,そして角膜移植に代わる薬物療法の開発を目指した研究開発を研究テーマとした研究成果の報告会でした.多くの角膜障害に対しての研究成果を拝聴することができ,非常に有意義な時間となりました.
私にとって本シンポジウムは2回目の参加でした.ポスター発表ではティッシュエンジニアリング研究室の学生方から質問を頂きました.前回の参加時と比べて質問を多くいただけたことから,分かりやすい説明ができたと感じました.また前回の反省を活かし,実際の結果画像をモニターに大きく表示し,興味を持って頂くことができました.本シンポジウムで得られた反省点や研究への助言を今後の研究や発表に活かしていきたいと思います.

【文責:M1 小林】
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2017年度卒論審査会

2018年2月19日(月)に卒業論文審査会が開催されました.発表題目は以下の通りです.

  1. 山野唯「ワーキングメモリ課題時の認知負荷量における脳機能ネットワークの検討」
  2. 谷口尚「fNIRSを用いたhyperscanningによる協調作業時の脳活動の検討」
  3. 藤井光央「多目的進化計算に基づくがん遺伝子Nrf3が機能する細胞セットの自動抽出」
  4. 山本渉子「瞑想中の脳機能ネットワークのfNIRSによる計測と解析」
  5. 山崎航晴「マインドフルネス瞑想中の心拍解析によるストレス状態推定」
  6. 吉岡昂馬「自動車運転時の心電計測によるドライバの緊張状態検出」
  7. 松本誠「アイコンタクトによるタイミング同期課題中の脳活動の計測」
  8. 大塚友樹「瞑想中脳活動のfMRIデータにおける個人間および個人内変動の検討」
  9. 大澤僚也「EEGを用いた運動想起時の脳波におけるμ律動の検討」
  10. 田中一直「視覚的反応抑制課題遂行時における脳機能ネットワークの解析」
  11. 奥村康平「拡散テンソル画像法のための精度評価法の構築と脳構造的特徴の分析」
  12. 吉田早織「ウェルネスダーツ時のfNIRSによる脳賦活領域の計測と検討」
  13. 古家知樹「低周波振動振幅強度に基づく瞑想時脳活動の分析」
  14. 曽根誠矢「LCI内視鏡画像における深層学習アルゴリズムによるHelicobacter pylori感染識別手法の検討」
  15. 斎藤美里「非公開」
  16. 杉野梨緒「非公開」
  17. 奥村駿介「非公開」
  18. 清水亮佑「非公開」



今回の発表では,4回生の大半が研究室外で初めての発表でした.発表前日まで月例発表会時に先生方に指摘していただいた箇所の修正と再度内容がわかりやすいものであるかの試行錯誤をしてきました.当日は,全体として落ち着いて発表でき,質問に対しても丁寧に回答できていたと思います.また,他の研究室の発表も最後まで聞くことで,他研の良さと改めて自分の研究室の良さを実感することができました.

【文責:B4 松本】

AROB 23rd 2018

2018年1月18日から20日にかけて大分県別府市のB-Con PLAZAにて開催されました23rd International Symposium on Artificial Life and Robotics(AROB 23rd 2018)に参加いたしました.本研究室からは廣安先生と石原(M2),横山(M2),小林(M1),齋藤(B4)の5名が参加しました.発表形式は口頭発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • “Optimization of electrode placement and frequency band selection using a genetic algorithm during EEG-based motor imagery brain computer interfaces”
    T.ISHIHARA; S.HIWA; H.FURUTANI; T.HIROYASU.

 

  • “Phantom development for examining dynamic influence between fNIRS channels”
    S.YOKOYAMA; S.HIWA; H.FURUTANI; T.HIROYASU.

 

  • “Cell quality evaluation by flattening of cultivated human corneal endothelial cells”
    K.KOBAYASHI; S.HIWA; N.OKUMURA; N.KOIZUMI; H,FURUTANI; T.HIROYASU.

 

  • “Investigation of detection method of fibroblast-like cells in cultured corneal endotherial cell image ~Study of reliability and validity of flattening and area~”
    M.SAITO; K.KOBAYASHI; S.HIWA; N.OKUMURA; N.KOIZUMI; H,FURUTANI; T.HIROYASU.


AROB 23nd 2018はISAROBが主催する国内で行われる国際学会で,セッションが多くあり,多岐にわたる分野の講演を聞くことができました.私にとって初めての学会で,英語での口頭発表ということもあり,始まる直前まで不安でした.しかし,先輩方とリハーサルをしたり,先生からも声をかけて頂いたおかげで緊張していましたが,なんとか発表することができました.質疑応答は,海外の方からの英語で聞き取れず,先生に代わりに答えていただくことになってしまったので,英語を勉強する必要性を感じました.また,研究室内だけだと自分の研究がどのくらい注目されているのかわかりませんでしたが,学会で発表することで予想以上に興味を持って頂き,とても貴重な経験となりました.




【文責:B4 齋藤】

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全ゼミ,大掃除,忘年会

12月26日(火)に大掃除,2017年最終全ゼミ,忘年会が開催されました.大掃除ではfNIRS装置周辺の清掃,備品管理を担当しました.普段行わない場所の掃除や,備品の確認を通して,快適に研究を行うためには必要不可欠であることを再認識しました.大掃除終了後の最終全体ゼミでは,卒業論文第1稿提出後にあたり,先生方からのお言葉を頂きました.お言葉を通して,2017年を無事に締めくくれたことを実感するとともに,2018年を有意義にしようと意識を高めることができました.

全体ゼミ終了後は,待ちに待った忘年会が開催されました.
卒業論文作成の緊張感から解放されたこともあり,終始和やかな雰囲気で楽しむことができました.また,卒業論文作成にあたり,関わって下さった方々への感謝も同時に伝えることができたので非常に有意義なひと時を過ごすことができました.
全体を通して,2017年を締めくくるにふさわしく,非常に思い出に残る一日を過ごせたと思います.

【文責:B4 山野】

第5回イブニングセミナー

12月21日(木)にNTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司さんによるイブニングセミナーが開催されました.講演は2部構成で,渡邊さんによるウェルビーイングとは何かというお話と,学生による自分がウェルビーイングになるための要因を議論し合いました.コンピュータが誕生した当初は生産性と効率性が求められてきたが,このような価値観は徐々になくなりつつあり,現在ではテクノロジーが個人のウェルビーイングとともに,社会全体の利益に貢献することが重要だそうです.欧米では脳科学や心理学の分野でウェルビーイング研究が進められています.ウェルビーイング研究は本研究室でも行われており,改めて今話題の研究を自分たちが行っていることを実感しました.

ウェルビーイングには,大きく分けて医学的,快楽主義的,持続的の3つの側面があり,現在では持続的ウェルビーイングの定義が話題になっているそうです.心身の潜在能力を発揮し,意義を感じている「いきいきとした状態」を指すもので,フローリシング(flourishing)=開花という言葉で表現されます.この持続的ウェルビーイングを感じる要因をグループワークによって探りました.4人一組のグループとなって個人が感じるウェルビーイングについて考え,1人1人が一コマずつ書き次の人に回して,一つの4コマ漫画を作りました.そしてグループで一番ウェルビーイングを感じることができたものを発表し合いました.それぞれのグループが現実に捉われず夢の話なども取り入れられおり,とても有意義な時間を過ごしました.ウェルビーイングを感じる要因を自分で探すことが重要であるというのが印象に残りました.自分にとってのウェルビーイングとは何なのか,またそれを構成している要因が何かを,今回のイブニングセミナーを通して考えるきかっけになりました.

【文責:B4 大塚】

第4回イブニングセミナー

 12月13日(水)にIS3期生の吉田純一さん(野村総合研究所)によるイブニングセミナーが開催されました.講演内容は,吉田さんの現在行っている仕事と将来のキャリアの描き方についてのお話でした.
 吉田さんは,現在,野村総合研究所でシステムコンサルタントとしてご活躍されています.講演の前半では,会社でどのような仕事をしていて,仕事にどのように向き合っているのかをお話していただく中で,IT業界の活動領域が変わり,ビジネスにもコンサルティングにも変化が表れていることを知ることができました.
 後半の将来のキャリアの描き方についてのお話は,これから就職活動を控える私たちM1にとって,非常にためになるお話でした.就職活動で大切なことは,就職をゴールに考えるのではなく,就職してからどうなりたいのかをゴールとして考えること,さらに,キャリアを描くうえで重要なポイントは「未来を予測し,自分と社会を知ること」だそうです.現在は「人生100年時代」と呼ばれるように,人生の60年近く勤労する可能性があります.その中で,社会も自らの仕事も何度も変化を迎えると考えられ,生き残るためには,常に学び,変わり続けることが求められます.そのためにも,未来を予測する力が必要で,人口動態や技術動向からこれからの日本,世界がどう変わるのかを読み取ることができるということを教えていただきました.
 今回のお話の中で,最も印象に残った言葉は「自分のWillを明確に」です.ここでの「Will」は「やりたいこと」で,就職先を決めるにも,自分の「Willと会社がマッチするかが重要です.「Will」が明確でない間は,どの会社が自分にあっているのかも分からず,就職活動に不安を感じたり,就職しても満足のいかない結果になるかもしれません.「Will」を明確にするためにも,多くの経験が必要で,いろいろな人と関わりを持ったり,本をたくさん読んだりして,自分の視野を広げていくことが大切だと学びました.
 これから,就職活動が本格化するタイミングで今回のお話を聞けたこと,大変うれしく思います.将来の自分と社会の姿をしっかりと見据えて,悔いの残らない社会人生活を迎えられるよう,M1一同頑張っていきたいと思います.
 
【文責:M1 三好】

第15回日本ワーキングメモリ学会大会

2017年12月9日に京都大学にて開催されました第15回日本ワーキングメモリ学会大会に参加いたしました.この大会は,日本ワーキングメモリ学会によって主催された大会で,ワーキングメモリに関わる広義の記憶・注意・発達などの諸領域に関して議論し,研究の進捗を報告することを目的に開催されています.本研究室からは日和先生,萩原(M2)の2名が参加しました.発表形式は萩原(M2)が口頭発表でした.発表題目は以下の通りです.

  • 「暗算課題中の脳機能ネットワークに対する機能的結合度分布に基づく分類法の提案」 萩原 里奈,日和 悟,廣安 知之


私が初めて参加した学会がワーキングメモリ学会であり,2年前と比べて自分の成長を実感することができた学会でした.発表内容はより難しい内容となり,スライド構成はより流れがわかるものになったと思います.また,発表後の質問では決められた時間を過ぎるほど多くの質問をしていただきました. 2年前よりも結果に対する質問を受け,興味を持っていただけたことを実感しました.日本でワーキングメモリにおいて有名な研究者の方とお話でき,結果について考える機会ができたと思います.一方で,発表の結果がギリギリであったこともあり,質問をいただく中で,自分の結果に対する考察が薄いことも感じ,まだまだ考えられることがあると思いました.研究室での残り少ない生活の中で,今回不足していると感じた部分をより深めたいと思いました.



【文責:M2 萩原】
続報:上記の発表が第15回日本ワーキングメモリ学会大会優秀発表賞を受賞しました.

【速報】等身大のマインドフルネス:対人援助職のための脳科学入門

<2017年度 公開講座>等身大のマインドフルネス:対人援助職のための脳科学入門(12/3開催@今出川・良心館203)
2017/12/3
本講座は,マインドフルネスに関する最新かつ正確な情報を吟味するための脳科学に関する基本的なリテラシーの獲得を目的としています。日和先生には脳科学の基礎知識(脳機能や最新の研究手法)について、藤野先生にはマインドフルネスに関する脳科学研究の最前線についてご講義いただきます。当日のモデレイターは、武藤崇(同志社大学)が務めます。