2015年9月10日から12日にかけて東京ドームホテルにて開催されました,第43回日本磁気共鳴医学会大会に参加いたしました.この大会は、磁気共鳴医学会によって主催され,”I love MRI”のテーマのもと,基礎から臨床現場までの幅広い方々が集まり,modalityとしての進歩,臨床のエビデンスや標準化,現場での創意工夫などの分野でお互いに情報を交換する場となることを目的に開催されています.
本研究室からは大谷俊介(M2),小淵将吾(M2),石田和(M1)が参加し,以下の演題でポスター発表を行いました.
・「DTIとfNIRSデータを用いた脳活性部位の神経線維3D描画システムの構築」
大谷俊介,山本詩子,廣安知之
・「ワーキングメモリの負荷量による脳内ネットワークの変化の検討」
小淵将吾,岡村達也,田中美里,山本詩子,廣安知之
・「ファントム溶液と撮像環境が神経追跡手法に及ぼす影響の検討」
石田和,山本詩子,廣安知之
昨年も参加しましたが,今年は参加人数がさらに多く,様々なセッションが用意されており,MRI関連では日本最大規模の大会だと感じました.一方で,口頭,ポスター発表の議論はあまり活発にできなかったように思います.さらに英語での発表が主流になってきており,今後英語で活発に意見を主張することが求められているのだと再認識いたしました.学会の内容は臨床から基礎まで幅広い発表があり,私はとくにMulti-bandやNODDIなどの撮像に関するものに興味を持ちました.MRIのシーケンスはとても奥が深く,難しいものでしたが,これら基礎検討により,臨床への応用の幅が広がることに魅力を感じました.さらに私の研究関連では神経描画のファントム作成や,脳内ネットワークをバイオマーカーにしアルツハイマー病の判定などの発表があり,勉強になるものばかりで楽しかったです.発表は落ち着いて行うことができ,先生方に興味をもっていただけて,とても有意義でした.
最後になりますが,今回の発表にあたり先生方をはじめとする研究室の皆様には大変お世話になりました.この場をお借りして御礼申し上げます.
【文責:小淵】
8月月例発表会
2015年9月7日(月)に第48回月例発表会が開催されました.
発表の順番と題目は以下の通りです.
- 石原知憲:EEGを用いた運動想起における左右手首の動作識別の検討
- 木下知奈美:SSVEPを用いたBMIシステムの検討
- 片山朋香:雑音環境が記憶作業時の成績と脳血流変化に及ぼす影響
- 吉武沙規:血流動態反応関数を用いたfNIRS解析方法の検討
- 玉城貴也:【非公開】
- 岡田雄斗:NBI内視鏡画像の胃癌診断時における客観的指標の構築のための色空間の検討
- 石田直也:Growing Neural Gasを用いた培養角膜内皮細胞の細胞骨格抽出と細胞形状よる品質評価方法の検討
- 和田寛:DPCデータを使ったアプリケーションとその有用性
今回の月例発表会ではB4が現在の研究状況や卒論までの計画について発表しました.2回目の月例発表会ということで,緊張していると言いながらもみんな落ち着いて発表できたのではないかなと思います.しかし,質疑応答の中ではまだまだ知識や理解が足りないことを感じる発表ともなりました.先生や先輩方からご指摘頂いたことを改善し,美しい卒論ができるようさらに研究に励みたいと思います.廣安先生,田中先生,MISLの学生の皆様,今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します.
【文責:B4木下】
EMBC2015
2015年度ゼミ旅行
大掃除
8月5日(水)に医療情報システム研究室で夏季大掃除が行われました.4年生にとっては,研究室に入ってから初めての大掃除です.いつも使っているIN205N,IN206N,IN221N,IN223Nの4ヶ所を,みんなで分担して掃除に取り組みました.快適に研究ができる空間になるように,汚れたところをピカピカになるまで綺麗に掃除をしました.
私はIN205Nの掃除担当で,机を拭いたり窓を拭いたりしました.その後はいつも実験で使用するfNIRS(functional near-infrared spectroscopy)のプローブを綺麗にふき,設置し直しました.普段ではできないことをする機会になってよかったです.
他の部屋の様子を見てみると,除湿機や加湿器などのフィルタの掃除をしていたり,水道を綺麗にしていました.大掛かりに掃除をしていましたが,みんなの協力により予定よりも早く掃除を終えることができました.大掃除をするにあたって,備品担当の方に掃除具を用意していただいたり,担当の場所を割り振るなどの準備をしていただきました.ありがとうございます.これからも快適に研究に取り組んでいきたいと思います.
【文責:B4 片山】
第47回月例発表会
8月3日(月)に,第47回月例発表会が開催されました.発表の順番,テーマは以下の通りです.
1. 信楽 慧: ダブルフラッシュ錯覚時の感覚間相互作用のfNIRSを用いた検討
2. 田中勇人: 表示媒体の違いによる視覚探索時の脳活動の検討
3. 村上晶穂: 人-機械系における同期タッピング課題時の脳活動の検討
4. 石田和: 神経繊維追跡手法における新規手法の提案
5. 田中那智: PCAを用いた腸間膜内走行血管の強調
6. 後藤 優大: 二値化と成長型ニューラルガスを用いた角膜内皮細胞の生体内増殖における品質評価方法
7. 田村陵大: 【非公開】
以上7名による発表でした.
今回の発表では,B4の皆さんに,我々M1の研究内容を紹介し,現在の進捗状況と今まで出した成果をわかりやすくプレゼンするということが目的でした.M1んの皆さんは,自分たちの研究が去年からスタートし1年ちょっと経過した段階で,出てきた成果や問題点などを深く考えるきっかけになったと思います.研究面では,それぞれのこれからの方向性が見えた有意義な発表会になったと思います.また,プレゼンの能力は去年の自分たちに比べれば,だいぶ良くなっている印象を今回の発表で実感しました.私も今回発表しましたが,内容をわかりやすく相手に伝えることの重要性と,その難しさを改めて実感しました.私を含めたM1は,これからもっと,プレゼンの面でも研究の面でも成長していけると思っています,M2の先輩方を見習い,B4の後輩たちのパワフルさに負けないように,M1全員が互いに切磋琢磨し,これからも充実した研究生活を送って行きます.
最後になりましたが,発表にご出席くださいました廣安先生,田中先生,研究室の皆さまに,この場をお借りして,私が発表者を代表し,お礼の言葉を述べさせていただきます.本発表にご出席くださり,心より感謝申し上げます.
【文責:M1 田村】
JAMIT2015
2015年7月30日から8月1日かけて金沢歌劇座で開催されました,第34回日本医用画像工学会大会(JAMIT2015)に参加いたしました.本研究室からは廣安教授,林沼(M2),田中那智(M1)が参加し,以下の演題で林沼が口頭発表,田中がポスター発表を行いました.
「テクスチャ解析を用いた内視鏡画像解析時におけるwindowsサイズと特徴量の関係性の検討」
林沼勝利,市川寛,八木信明,廣安知之
「大腸腹腔鏡手術動画における腸間膜内走行血管の強調表示システム」
田中那智,横内久猛,萩原明於,小座本雄軌,廣安知之
今年のJAMIT2015では,近年流行りのDeep Learningに関して「画像診断医にとっての2045年問題:Deep Learningを用いた画像診断についての検討」という演題で発表があったり,新しい学術分野である「多次元計算解剖学」についてのシンポジウムが開かれるなど,医用画像処理の分野が今後どのように発展していくのかとても楽しみになるような講演が多数ありました.
私自身は去年に引き続き2度目の発表ということもあり,落ち着いて発表することができました.また,様々な質問・意見をいただくことができ,とても充実した発表になりました.
最後になりますが,今回の発表にあたり先生方をはじめとする研究室の皆様には大変お世話になりました.この場をお借りして御礼申し上げます.
【文責:M2林沼】
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オープンキャンパス
7月26日(日)に同志社大学にてオープンキャンパスが開催されました.医療情報システム研究室からはM1の田中勇人さん,B4の片山さん,吉武さん,そして私が参加しました.本研究室についてスライド紹介した後,fNIRSを使用し,計算課題時の脳活動計測を行いました.今回の見学会には中学生や高校生,親御様方にも足を運んでいただきました.中には小学生が被験者に立候補してくださり会場に和やかな雰囲気を作ってくれることもありました.最後の自由見学の時間には,用意していた研究紹介冊子が足りなくなるほど多くの方に参加していただき,とても嬉しかったです.今回のオープンキャンパスを通して参加者の方々には同志社大学ひいてはMISLの魅力を伝えることができたと思います.
【文責:B4 桂田】
第18回日本光脳機能イメージング学会
7月26日(土)に東京都千代田区永田町の星陵会館にて第18回日本光脳機能イメージング学会が開催されました.本研究室からは,廣安先生,滝 謙一(M2),信楽 慧(M1)が参加しました.滝,信楽はポスター発表,約1分のフラッシュトークにて自身の研究結果を発表しました.発表題目は,以下の通りです.
■「部位ごとの血流動態反応関数の推測による脳機能の結合性の検討」滝 謙一,廣安 知之
■「ダブルフラッシュ錯覚時における感覚間相互作用のfNIRSを用いた 脳機能計測法」信楽 慧,蜂須賀 啓介,奥野 英一,廣安 知之
日本光脳機能イメージング学会は,光脳機能イメージングを利用・開発する研究者等が情報を交換する場を提供し,光脳機能イメージングの発展,普及促進を目的とした学会です.今年から始まったポスター発表内容のフラッシュトークのプログラムのおかげで,多くの方がポスターを聞きに来てくださり,とても有意義な学会となりました.私は今回が初めての学会参加だったため,自身の研究の成果を発表しそれについて議論を行う事の楽しさを知り,今後の研究生活のモチベーションを上げることが出来ました.学会終了後は,MISLのOBである日和さんと合流し,研究の事だけでなく様々なお話をさせていただきました.廣安先生,田中先生,研究室の皆様,学会参加にあたり,多くのご指導ご鞭撻を誠にありがとうございました.今後とも精一杯頑張りますので,よろしくお願いいたします.
【文責:M1信楽】
生命医科学研究科 博士課程(前期課程)入学試験
7月11日,12日に行われました同志社大学生命医科学研究科・博士課程(前期課程)の入学試験を受験しました.今年はB4から12名が受験し,11日は語学試験,12日は面接を行いました.
11日の語学試験は,非常に緊張感のある雰囲気で始まりました.個人的には,出来はまあまあ.七割が合格基準ということで,結果発表まで少々緊張した日々が続いています.先日TOEICの結果も返ってきましたが,英語には自信があったわりに低い点数でショックを受けました.MISLでは,英語力の強化がはかられているので卒業までに700点を,みながとれるように成長できたらな.と思っています.
12日は面接でした.私の受験番号は後ろの方だったため,先陣を切っていく仲間たちを見て,ますます緊張感が増しました.事前に和田君と入室の仕方や挨拶を入念にチェックし,いざ本番.中にはやり直しをさせられる人もいたりと,厳しい面接なのかと思っていましたが,私の面接官は秋山先生と松嶋先生でした.始めに研究内容について質問され,続いて学部時代の印象的な科目,リーダーシップはどのように養われるかを問われました.MISLでは班やコーチ制を導入しており,上回生が常にアドバイスをくれる環境がつくられています.なので,自分が大学院に入学したときにも同じように後輩に的確なアドバイスを与え,頼りある先輩でありたいと答えました.常日頃から考えていたことを質問されたので,比較的答えやすく好印象を与えられたのではと思います.
人生で数回目の面接でしたが,対策なしには頭がまっしろになってしまっていただろうとおもいます.同年代で就活をしている人たちは,より緊張する面接を多く受けているのかと思うと,自分たちも頑張らないといけないと感じました.
また,研究概要もしっかりと考えることで自分が大学院に進む理由や将来像,研究内容について考え直すことができ,試験当日に限らず準備を含めタメになった数週間であったとおもいます.
最後に,アドバイスを下さった大学院生の方々,廣安先生,ありがとうございました.
【文責:B4 石田直也】