【速報】Neuroscience 2015

Neuroscience 2015 が、October 17-21の日程で、Chicago  マコーミックプレイスにて開催されました。
下記の4件の発表を行いました。
Examination of the effect of light environment on brain activity during visual search task by fNIRS.
H. TANAKA*; T. HIROYASU
Cross-modal processing in the auditory and visual cortex: FNIRS study with a double-flash
illusion.
S. SHIGARAKI; K. HACHISUKA; E. OKUNO; T. HIROYASU*.
Suggestion of the analysis method to extract the relationship between the brain activity and salivary metabolites during acute psychosocial stress.
T. OKAMURA*; T. HIROYASU.
Study of working memory capacity by cerebral blood flow changes : Study using reading span test.
K. TAKI*; T. HIROYASU.
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【速報】第43回日本磁気共鳴医学会大会

2015/09/10から2015/09/12にかけて,東京ドームホテルにて開催されました第43回日本磁気共鳴医学会大会に下記の学生が発表しました。
小淵将吾 ワーキングメモリの負荷量による脳内ネットワークの変化
石田和 ファントム溶液と撮像環境が神経追跡手法に及ぼす影響の検討
大谷俊介 DTIとfNIRSデータを用いた脳活性部位間の神経線維3D描画システムの構築
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大掃除・最終全体ゼミ

2月25日に最終全体ゼミ,大掃除が行われました.
卒業する人たちにとっては,この研究室で最後の全体ゼミと大掃除でした.
大掃除では,最後ということでいつもよりきれいにしてしまいました.
終わりの時期ということはまた,はじまりの時期でもあり,新しい4回生が入ってくるわけで,新学期の為にもきれいにできてよかったです.
IN221,223,205,206,3年間お世話になりました,ありがとうございました.
また,大掃除後には最終全体ゼミが行われました.
後藤君が3分間スピーチを「I’ll live through a life by a smiling face」というタイトルでスピーチをしてくれました.
笑顔って大切なんですね!
時と場合に依るかもしれないですが,何事も,余裕をもって行動すると笑っていられるかもしれませんね.
これから,笑っていられない場面もあるかもしれないですが,少しでも余裕をもって,笑顔になれるようにしていきたいです!
「笑う門には福きたる」,そんな気持ちを忘れず社会人としても乗り切れるようにしていきたいと思います.
【文責:M2 吉田】

卒業論文発表会

2月17日(火)に卒業論文発表会が開催されました.
発表演題は以下の通りです.
1.下村絵美子 線分方位が異なる視覚刺激に対する脳血流変化の検討
2.田中那智 大腸腹腔鏡手術動画における腸間膜内走行血管の強調システムの提案
3.西田潤 ネットワーク構造最適化問題に対する2次元配列を個体表現とする遺伝的アルゴリズムの検討
4.伊藤悟 クラスタリングによるn-back課題成績と脳血流変化に基づく脳内ネットワークの検討
5.伊藤千幸 拡散テンソル画像法による神経追跡検証のためのファントム作成
6.吉岡拓馬 DTIにおけるファントム溶液が及ぼす影響の検討
7.村上晶穂 人ー機械における同期タッピング課題時の脳活動の検討
8.石田和 決定論的tractographyにおける傾斜磁場軸数の変化が描画性能に与える影響の検討
9.森下拓哉 点滅光刺激提示時のSSVEPを利用したBMIシステムによる外部機器の操作
10.田中勇人 照明環境が視覚探索時の脳活動に与える影響の検討
11.竹中誠人 DPCデータに基づく病院選択支援システム
12.堀真弓 Kinectを用いた体動検出システムの構築
13.長谷川由依 ワーキングメモリのトレーニングが他のタスクの能力向上に与える脳機能的検討―N-back課題のトレーニングがRSTとストループ課題に与える影響の検討―
14.勝林洋介 Convolutional Neural Network によるfNIRS データの識別と特徴量抽出
15.宮嶋めぐみ fNIRSを用いたゲーム課題に対する持続的注意と脳血流変化の検討
16.後藤優大 角膜内皮細胞における部分像の結合による全体画像の生成
17.信楽慧 ダブルフラッシュ錯覚時における感覚間相互作用のfNIRSを用いた検討
18.田村陵大 Convolutional Neural Network を使用したN-back 課題撮像時のfMRI 画像の識別と検討
19.吉田拓也 音刺激に伴う快の度合に対する脳活動の検討図3図4
前回の月例発表会で先生方から頂いたアドバイスやご指摘をパワーポイントに反映させ,発表にむけて準備を頑張ってきました.
先輩方も遅くまでアドバイスをしてくださったり,頼もしい先輩方に囲まれ,改めて先輩方の偉大さを感じました.
卒業論文発表会は,研究の集大成となる発表会なので,みんな様々な想いが詰まっていたと思います.
緊張していたと思いますが,みんな堂々と研究成果を発表することができたと思います.
発表会や資料作成に力を貸して頂きました,廣安先生,山本先生,田中先生をはじめ研究室の皆様へこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います.
これからB4の進路は別々となりますが医療情報システム研究室で学んだことを忘れず,活かしていきたいと思います.
文責【B4:竹中】
図1図8
 

第12回日本ワーキングメモリ学会大会

学会参加報告書

報告者氏名 小淵将吾
発表論文タイトル ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の
脳活動と白質形態の統合性への影響
発表論文英タイトル Working memory training strategies and their influence on changes in brain activity and structural connectivity
著者 小淵将吾, 山本詩子, 田中美里,岡村達也,廣安知之
主催 日本ワーキングメモリ学会
講演会名 第12回日本ワーキングメモリ学会大会
会場 京都大学 芝蘭会館別館
開催日程 2014/12/13

 
 

  1. 講演会の詳細

2014/12/13に,京都大学 芝蘭会館別館にて開催されました第12回日本ワーキングメモリ学会に参加いたしました.この大会は,日本ワーキングメモリ学会によって主催された大会で,ワーキングメモリの今を議論し,研究の進捗を報告することを目的に開催されています.
本研究室からは他に真島さんが参加しました.
 

  1. 研究発表
    • 発表概要

私は13日の午後のセッション「一般発表(4)」に参加いたしました.発表の形式は口頭発表で,12分の講演時間と3分の質疑応答時間となっておりました.
今回の発表は,「ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の脳活動と白質形態の統合性への影響」と題して発表いたしました.以下に抄録を記載します.

ワーキングメモリ (WM) の個人差を測定するリーディングスパンテスト (RST) において,単語を記憶する方略が容量に大きな影響を与えることは知られている.しかし異なる方略を訓練することによる,構造的・機能的な脳への影響は明らかでない.そこで本研究では,RSTにおける2つの方略(イメージとリハーサル)の訓練による脳への構造的影響を拡散テンソル画像法 (DTI) で,機能的影響を核磁気共鳴画像法 (fMRI) を用いて検討した.その結果,イメージ方略の被験者のみRSTの課題成績に向上がみられ,右下側頭回付近の神経髄鞘化の程度を示すFA値が上昇し,前部帯状回の脳活動が上昇した.また,FAが上昇した領域からの神経描画より右下縦束が描画され,脳活動上昇領域である右上後頭葉との関連が確認された.したがって異なる方略の訓練により,WM容量の向上,構造的・機能的な脳への影響は異なることが示唆された.

 

  • 質疑応答

今回の講演発表では,以下のような質疑を受けました.
 
・質問内容1
東京医学総合研究所所属の渡邊正孝さんからの質問です.こちらの質問は脳皮質の形態的な変化は見られなかったのかというものでした.この質問に対する私の回答はT1による灰白質の形態的変化は観察していません.今後実施したいとおもいますと回答致しました.
 
・質問内容2
質問者の氏名を控え損ねてしまいました.こちらの質問は若年者において髄鞘形成は1ヶ月単位で生じるのかというものでした.この質問に対する回答ですがDTI撮像のFAの変化を説明するひとつの考察として,髄鞘形成と報告している先行研究はございます.しかし,実際の髄鞘形成は幼児期に多く生じ,若年者では稀であることも報告されていますと回答致しました.
 
・質問内容3
大阪大学所属の苧阪満里子先生からの質問です.こちらの質問は被験者数が少ないため,統計的に有意なのかを説明することはできない.実際のFAの変化はどのようになっていたのですかというものでした.この質問に対する回答は個々のFAの変化もイメージ方略の訓練群の方たちは全員上昇しており,リハーサル方略の訓練群と統制群はあまり変化がみられなかったと回答致しました.
 

  • 感想

苧坂夫妻が主催のワーキングメモリ学会ということで緊張しました.しかし,アットホームな学会でたくさんの知見を与えていただき,とても勉強になりました.特に心理的な考えが足らない私にとって,研究デザインや統計については今後の課題となり,実りあるとても良い経験をさせていただきました.

  1. 聴講

今回の講演会では,下記の2件の発表を聴講しました.
 

発表タイトル       : ワーキングメモリ・トレーニング研究から何を学ぶことができるのか
著者                  : 齊藤智(京都大学)
セッション名       : 講演
Abstruct : ワーキングメモリは認知の機能的枢要として、我々の様々な認知活動を支えている。ワーキングメモリ機能の重要性が認識されるにしたがい、この機能の向上を試みるワーキングメモリ・トレーニングが盛んに行われるようになってきた。その結果、トレーニングに関する研究も数多く報告されている。ただし、トレーニング効果の有無、その解釈については様々な議論が存在し、単純に結論を導くことができる状況ではない。ここでは、最近のいくつかの研究を軸にして、我々がワーキングメモリのトレーニング研究から何を学ぶことができるのかについて考えていく。特に、トレーニングの転移効果(transfer effects)について、近転移(near transfer)と遠転移(far transfer)の区分からとらえ直し、記憶エキスパート(memory expert)の研究において重要な概念である領域固有性(domain specificity)の問題との関連を論じる。その中で、トレーニング効果を査定する際に比較される統制群の問題、ワーキングメモリ機能に社会的な要因が作用する可能性についても考察する。

この講演はワーキングメモリ・トレーニングの効果についてでした.トレーニングに関する最近の論文や反論についてをまとめて講演して頂き,とても参考になった.特に近転移と遠転移は概念的に難しいところがありましたが,これからワーキングメモリ・トレーニングについてを考察し,実生活に及ぼす影響を考えていく上で必要な知識となり,大変勉強になった.
 
参考文献

  • 第12回日本ワーキングメモリ学会大会, http://square.umin.ac.jp/jswm/ja/jswm12_program.pdf

【速報】IEEE SSCI 2014

IEEE SSCIという学会でフロリダに来ています。
4件発表します。
1) Endoscope Image Analysis Method for Evaluating the Extent of Early Gastric Cancer Tomoyuki Hiroyasu, Katsutoshi Hayashinuma, Hiroshi Ichikawa, Nobuyuki Yagi and Utako Yamoto
2) Gender classification of subjects from cerebral blood flow changes using Deep Learning Tomoyuki Hiroyasu, Kenya Hanawa and Utako Yamoto
3) A feature transformation method using genetic programming for two-class classification Tomoyuki Hiroyasu, Toshihide Shiraishi, Tomoya Yoshida and Utako Yamamoto
4) Electroencephalographic Method Using Fast Fourier Transform Overlap Processing for Recognition of Right- or Left-handed Elbow Flexion Motor Imagery Tomoyuki Hiroyasu, Yuuki Ohkubo and Utako Yamamoto
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【速報】 IES 2014

シンガポールで開催されている 18th Asia Pacific Symposium on Intelligent and Evolutionary Systems (IES 2014) に参加しています。
参加しているのは 廣安、関谷(M2),西村(M2)、小淵(M1)です。
下記の発表をする予定です。
Cell Segmentation using Binarization and Growing Neural Gas
Tomoyuki Hiroyasu, Shunsuke Sekiya, Noriko Koizumi, Naoki Okumura and Utako Yamamoto
Working Memory Training Strategies and their Influence on Changes in Brain Activity
andWhite Matter
Tomoyuki Hiroyasu, Shogo Obuchi, Misato Tanaka, Tatsuya Okamura and Utako Yamamoto
Medical Image Management System with Automatic Image Feature Tag Adding
Functions
Tomoyuki Hiroyasu, Yuji Nishimura and Utako Yamamoto
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【速報】生体医工学シンポジウム2014

生体医工学シンポジウム2014が東京農工大学小金井キャンパスで開催されました。
研究室から下記の発表を行いました。
fNIRSを用いた言語の類似性が脳機能に及ぼす影響の検討
三島康平1、山本詩子2、廣安知之2(1同志社大学大学院生命医科学研究科、2同志社大学生命医科学部)
圧電セラミックセンサを用いたベッド上での行動検知システム
佐藤琢磨1、糠谷祥子2、山本詩子3、田中博4、廣安知之3(1同志社大学大学院生命医科学研究科、2東京医科歯科大学医歯学総合研究科、3同志社大学生命医科学部、4東京医科歯科大学難治疾患研究所)
fNIRS データに対する体動除去手法の比較
中村友香1、山本詩子2、廣安知之2(1同志社大学大学院生命医科学研究科、2同志社大学生命医科学部)
自動的に画像タグへの情報付加機能を持つ医用画像管理システム
西村祐二1、山本詩子2、廣安知之2(1同志社大学大学院生命医科学研究科、2同志社大学生命医科学部)
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