生体医工学シンポジウム2016が2016年9月17日~18日にかけて北海道の旭川にある旭川市大雪クリスタルホールで開催されました.本学会は、生体医工学分野の発展の一助とするため研究者間のコミュニケーションの場の提供,理工系・医学系研究者の研究活動促進,若手研究者の本分野への勧誘,迅速な研究成果報告の機会の提供を目的に開催されています.本研究室からは,廣安先生,日和先生,横山(M1),石原(M1)の4名が参加しました.発表形式はショートプレゼンとポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.
石原知憲 「EEG-BCIを用いた異なる運動想起方法における脳活動の検討」
横山宗平 「脳神経線維を模擬したファントムの作成と神経追跡結果の検討ーcrossing走行の検討ー」
発表では私たちの研究分野に詳しい方から,まったく別分野の方まで,様々な分野の方々にポスターにお越しいただき,発表を聞いていただくことができました.
今回の学会は私にとって二回目の研究発表を行う場であり,他大学の先生方へ向けての発表は初めてだったため,緊張した部分もありましたが自分の研究の改善点や足りない部分を再認識することができました.今回の学会では自分の所属する研究室で扱っているような脳活動を用いた研究が多数発表されており,自分の分野に対する知見を広げることもできました.また似たようなテーマを扱っている研究発表を聞くことで自分の研究に自信を持つことができ,研究に対するモチベーションが高まりました.今回の学会でいただいたご指摘を反省し,次回の学会でより良い成果を発表できるように,毎日の研究に励みたいと思います.
また学会参加中,JR旭川駅前で「北の恵 駅マルシェ」が開催されており,北海道の秋の味覚を堪能することができ,学会以外の時間でも大変有意義な時間を過ごすことができました.
【文責:M1石原】
ゼミ旅行
9/12(月)~9/13(火)にゼミ旅行に行ってきました.今年の行先は和歌山県の白浜.一日目はとれとれ市場で昼食を取り白良浜ですごしたのち,バーベキュー,二日目はアドベンチャーワールドと梅酒づくりといったプランで行われました.
とれとれ市場では取れたての新鮮な魚を食べたり,中には昼からすでにビールを飲んでる人がいたり,白良浜では水着を着ずに海に飛び込む人がいたり,普段の研究室にいるときとは違った一面を見れた人もいました.バーベキューやそのあとの2次会もとても盛り上がり,中には飲みすぎて潰れた人もいましたが楽しく過ごすことができました.
アドベンチャーワールドではあいにくの天気でジェットコースタ―などに乗ることはできなかったですが,イルカショーやサファリなど楽しめる場所も多く,また梅酒づくりでは各自の好みにあった梅酒を作りました.
イベント担当がわざわざ下見にまで行ってくれたおかげでとても充実した2日間を過ごすことができたと思いますし,いいリフレッシュにもなったと思います.
今回のゼミ旅行を通して,研究室内の親交も深めることができたのではないでしょうか.ゼミ旅行を企画して私たちを楽しませてくださったイベント担当の皆さんお疲れ様でした.楽しかったです.
【文責:M2 西田】
【速報】 Neuroinformatics 2016
イギリス・レディングで開催された Neuroinformatics 2016 に研究室から下記の3名が発表しました。
- M1 萩原 里奈 Functional connectivity analysis of working memory during a mental arithmetic task
- M1 吉武 沙規
- M1 玉城 貴也 Region-of-interest estimation using convolutional neural network and long short-term memory for functional near-infrared spectroscopy data
Neuroinformatics 2016
2016年9月3日~4日にかけて,イギリスのレディングにて開催されましたNeuroinformatics2016に参加いたしました.この学会は,神経情報学データベースやデータ共有に関する開発,データを操作・管理するツールの開発,脳の構造や機能の計算論モデルなどの幅広いneuroinformaticsの研究を議論することを目的に開催されています.本研究室からは廣安先生,日和先生,玉城(M1),吉武(M1),萩原(M1)が参加しました.学会1日目に玉城(M1),吉武(M1),萩原(M1)がポスターセッションで発表いたしました.発表題目は以下の通りです.
“Region-of- interest estimation using convolutional neural network and long short-term memory for functional near-infrared spectroscopy data”
Takaya Tamaki
“Adaptive HRF and BF approaches to fNIRS activation analysis”
Saki Yoshitake
“Functional connectivity analysis of working memory during a mental arithmetic task”
Rina Hagiwara
2度目の学会発表でしたが,今回は初めての国際学会かつポスター発表であったため,とても緊張しました.しかし,ポスター発表には自分の研究と近いことをしている方が多く来てくださりました.今まで研究室外の方と似たような解析方法をする方と話すことがなかったので,良い機会であったと思います.しかし,自分の英語力の低さから深い議論ができなかったことを残念に感じています.また,自分の研究と関係のある研究も多くあり多くの刺激を受け,より研究を深めていきたいと思いました.
【文責:M1 萩原】
第59回月例発表会
8月26日(金)に第59回月例発表会が開催されました.
今回の月例発表会では,M1が1名,B4が10名の,計11人が発表しました.
発表の順番,テーマは以下の通りです.
1. 原田 圭:多目的GAを用いたfNIRSデータの重要チャンネル抽出
2. 池田 幸樹:【非公開】
3. 石田 翔也:【非公開】
4. 下田恵美子:【非公開】
5. 西澤美結:Psychomotor Vigliance Taskにおける注意の持続性の検討
6. 水野 めぐみ:協調作業による行動制御時の脳機能ネットワークの検討
7. 中川 夏綺:Kinectを用いたゆらぎの測定
8. 奥村 郁子:N-Back課題時の脳血流量を用いた注意力の識別方法の検討
9. 藤井聖香:fNIRSによる瞑想中の脳活動の計測
10. 相本 武瑠:数息瞑想時における脳活動の検討
11. 三好 巧真:瞑想初心者の脳活動によるマインドフルネス瞑想の効果の検討
今回の月例発表は,ほとんどがB4によるものでした.B4は,研究を発表する初めての機会でした.発表者は,研究で得た成果をまとめて,わかりやすく伝える方法に試行錯誤していました.毎晩,夜遅くまで残り,しっかりと準備した甲斐もあってか,全員が堂々と発表できたように感じます.今回得られた指摘や課題を参考にして,次の発表に向けてより一層努力して研究に取り組んでいきたいと思います.
大掃除・前期最終全体ゼミ
2016年8月3日(水),春学期最後の全体ゼミの前に研究室で大掃除を行いました.私は普段みんなが最も使っているIN223Nの担当で,イスを丁寧に拭き,備品のチェックをしました.他の部屋でもみんな丁寧に窓ふきや床の雑巾がけをしており,とてもきれいになっていました.普段のカイゼンタイムでは気付けないような場所やできない場所も掃除することができ,いい機会だったと感じました.
大掃除では研究室にあるものを把握するために備品チェックを行い
【文責:B4石田】
第58回月例発表会
8月2日(火)に第58回月例発表会が開催されました.
発表の順番,テーマは以下の通りです.
1. 石原 知憲:EEG-BCIを用いた異なる運動想起方法における脳活動の検討
2. 和田 寛 :情動刺激提示時における脳活動と眼球運動の関係性の検討
3. 片山 朋香:雑音環境が記憶作業時の脳血流変化と成績に及ぼす影響の検討
4. 吉武 沙規:fNIRSデータにおける最適化血流変化モデルを用いた解析方法の検討
5. 玉城 貴也:【非公開】
6. 横山 宗平:脳神経線維を模擬したファントムの作成と神経追跡結果の検討 -crossing走行の検討-
7. 郡 悠希 :【非公開】
8. 岡田 雄斗:【非公開】
9. 石田 直也:【非公開】
以上9名による発表でした.
今回の月例発表会は卒業論文審査会以来の研究発表でした.
卒業論文審査会から研究内容が変わった人,直前まで学会に参加していた人など,様々な状況の人がいました.
しかし,進学してからの研究成果を伝えるため,発表者全員が前日の夜遅くまで残り準備をしていました.
そのため,初めて発表を聞くB4にもわかりやすい発表ができたと思います.
また,B4からの質問も多く活気のある良い発表会であったと思います.
今回発表で頂いた質問,意見,指摘を参考にして研究に取り組んでいきたいと思います.
【文責:M1横山】
The 2016 IEEE Congress on Evolutionary Computation (IEEE CEC 2016)
The 2016 IEEE Congress on Evolutionary Computation (IEEE CEC 2016)が2016年7月24日~29日にかけて、カナダのバンクーバーにあるVancouver Convention Centreにて開催されました。本研究室からは、廣安先生、原田圭(M1)の2名が参加しました。発表形式は、ポスター発表でした。発表題目は以下の通りです。
「Functional Brain Network Extraction Using a Genetic Algorithm with a Kick-Out Method」
Kei Harada, Misato Tanaka, Satoru Hiwa, Heiner Zille, Sanaz Mostaghim and Tomoyuki Hiroyasu
私たちが参加したIEEE CEC 2016は、去年は日本の仙台で単独で開催されましたが、今年は三つの学会と合同で行われました。残り二つの学会は、The 2016 International Joint Conference on Neural Networks (IJCNN 2016)とThe 2016 IEEE International Conference on Fuzzy Systems (FUZZ-IEEE 2016)です。今回の国際学会では、IEEE World Congress on Computational Intelligence(WCCI)の主催によってこの三つの学会が開催され、それぞれ聴講する機会に恵まれました。また、滞在した期間を通してバンクーバーは晴れ渡る天候で、休憩の合間には、会場にから素晴らしい景色、山、海、船を望むことができました。
IEEE CEC 2016では、optimizationを中心としたgenetic algorithmやsurrogate modelなどの進化計算分野の発表が行われました。発表者の中には、昨年の12月に行われた第9回進化計算シンポジウムに参加されていた学生や先生方もおり、再会を果たすことができました。また、IJCNN 2016の発表もいくつか聴講し、deep learning やsupport vector machineの最先端の研究にも触れることができました。さらに、IJCNN 2016では、MRIやEEGをはじめとする脳情報を解析する研究も見られ、大変興味深かったです。来年は、このセッションなら、本研究室の方も何人か参加することは可能ではないかと感じました。
本学会は、私にとって初めての国際学会でした。本研究室から学生が一人という不安もありましたが、廣安先生はもちろん、昨年ドイツで指導していただいたSanaz先生、進化計算シンポジウムで知り合った学生や先生方も来られており、皆様の支援のおかげで、比較的落ち着いて学会の日々を過ごすことができたと思います。また、この学会では毎夜、参加者を楽しませるイベントが組まれており、その場を通じて多くの他大学、他国の学生や先生と新たに関係を作ることができました。イベントには、初日のWelcome Reception、二日目のStudent Activities 、四日目のAward Banquet、そして五日目のWCI Receptionがありました。ポスター発表が他の口頭発表と並行して行われていたにも関わらず、私のポスターに多くの方が来られ、研究内容をうまく英語で伝えることができたと思います。学会六日目である最終日のポスター発表に備え、できるだけ多くの方に声をかけ、発表者に対して質問をすることを心掛けたことがよかったのかと思います。しかし、自分の研究分野を少しでも外れる発表は、うまく英語を聞き取ることができなかったので、来年の国際学会までの課題だと感じました。
本学会参加にあたり、廣安先生、日和先生、田中美里さん、Sanaz先生、Heiner、そして研究室のみんなと多くの方々に大変お世話になりました。このような貴重な経験をできたのは、皆様の助けがあってこそでした。この場を借りてお礼申し上げます。この経験を糧に、今後は自分の研究はもちろん、研究室の皆様にも情報を共有し、ともに成長していきたいと思っています。また、来年もこの学会に参加できるよう、より一層の精進をしていきます。
【文責:M1 原田】
【速報】The 2016 IEEE Congress on Evolutionary Computation
2016/7/24-2016/7/29 の日程で バンクーバー・カナダ で開催された The 2016 IEEE Congress on Evolutionary Computationにて発表しました。
- Functional brain network extraction using a genetic algorithm with a kick-out method
- 原田圭, 田中美里, 日和悟, Heiner Zille,Sanaz Mostaghim, 廣安知之
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オープンキャンパス
7月24日(日),京田辺キャンパスにてオープンキャンパスが行なわれました.生命医科学部では学部紹介,模擬講義に加え,「生命医科学部研究室ツアー」が独自企画として行われました.医療情報システム研究室もそのツアーで見学できる研究室の一つということで,3セッションにわたり30名ほどの高校生とその保護者様に研究室の紹介とfNIRSを用いた実験デモを行いました.デモでは,参加者のなかから一人被験者をお願いし,暗算課題時の脳活動を見ました.1桁+1桁の簡単な計算から2桁×2桁の難しい計算まで,一生懸命考えていただけたおかげで,脳活動の様子とその変化がよくわかり,高校生に実験の面白さを伝えられたと思います.
私はツアー参加者の引率をしておりましたが,生命医科学部には多くの研究室があり,様々な研究分野が共存している場所であることを再認識しました.このようなイベントがなければ他の研究室を訪問することはないので,いい機会だったと思います.高校生の皆さんがこの研究室ツアーを通して,生命医科学部医情報学科,そして医療情報システム研究室を知る,そして興味を持つきっかけとなれば嬉しく思います.
【文責:B4中村清志郎】