第29回月例発表会

11月29日(金)に第29回月例発表会が開催されました.この発表会では主に修士1回生が自身の研究成果について発表を行いました.発表者と題目は以下のようになっています.
杉田出弥(M1)「課題の難易度変化による成績の違いが脳活動に及ぼす影響」
木村茜(M1)「注意の持続機能に関する反応時間と局所脳血流変化の基礎的検討」
大西夏子(M1)「言語想起における語探索過程の 脳血流変化に基づく検討」
将積彩芽(M1)「雑音が知的作業に及ぼす影響の 男女差の検討」
後藤真櫻(M1)「同期協調タッピング課題における複数人同時計測時の脳血流変化」
早川温子(M1)「裸眼立体視訓練の進展に伴う習熟度を判断するための指標の検討」
大久保祐希(M1)「リアルタイム解析に向けた 運動イメージ検出手法の検討」
真島希実(M1)「ワーキングメモリ部位と脳血流変化パターンの検討」
中村友香(M1)「ICAを用いた体動除去手法における体動成分の特定方法の検討」
大村歩(M1)「脳活動パターンを用いた 快の度合の識別の検討」
白石駿英(M1)「病理データに対するGPMFCを用いた 3クラス分類手法の検討」
吉田倫也(M1)「PCAを用いたSVMによる識別精度の検討」
松浦秀行(M1)「専門家が良好と判断する角膜内皮細胞画像生成システム-データベースの利用によるシステム構築の検討-」
西村祐二(M1)「MapReduceとMPIによる並列画像処理における処理速度の比較検討」
関谷駿介(M1)「細胞領域分割のための画像処理GPにおける学習領域決定法の検討」
大堀裕一(M2)「SVMと多目的最適化を用いた病理データの領域分類法の検討」
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今回の月例発表会におけるコンセプトは「秋学期の研究成果の発表」でした.各発表者は前回行われた研究発表との差異や今後の展望を明確に示し,自身の研究の方向性を再確認しました.修士の発表であったため,質疑応答の対応に慣れを聴衆の立場から感じ取れました.
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私自身も発表を行いましたが,研究や発表に関する心構え,質疑応答に関して多くの課題を感じました.発表を行うことで,研究だけでなく研究を伝えることの重要性も学ぶことができました.また,計16名の発表であったため,9時に開始し,終了時刻が20時以降と,とても長丁場な発表となりました.そのため,研究室の人達は長い発表に慣れる機会となりました.
最後に,長時間の発表に付き合っていただいた廣安先生,横内先生,山本先生を始め,研究室の皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます.
【文責:M1大久保】

プロジェクト特別演習の課題発表会

2013年10月23日に生命医科学研究科医工学・医情報学専攻の設置科目であるプロジェクト特別演習の課題発表会が行われました。
プロジェクト特別演習では、研究者や技術者に求められる能力である問題設定・解決能力、創造性、立案能力、自立した思考力等を身に付け、これらを総合的に運用できる能力を獲得することを目的としています。
そのため、学生が自発的に研究テーマの決定・計画・実験・発表を行うことになっています。
今回の課題発表会は、自分の研究テーマの背景や提案手法,実験計画などをポスターを用いて説明するという形式でした。
医療情報システム研究室からは、修士課程1年の16人が以下の題目で発表しました。
井上楓彩「電子透かしを利用した画像へのメタ情報付帯システムの提案」
松浦秀行「指尖追跡を用いた、UIにおける操作負担軽減システムの構築」
西村祐二「ジェスチャ操作デバイスを用いた診断画像操作システム」
大久保祐希「モーションキャプチャ装置と脳機能計測装置を用いたゲームアプリケーション開発における基礎検討」
大村歩「MRIにおけるCosmetic Artifactの検証」
関谷駿介「ユーザの感性を考慮した画像に適した音楽提供システム」
白石駿英「BESOMモデルによる視覚情報処理アルゴリズムの実装」
杉田出弥「難易度の高い課題における被験者意欲の検討:脳波計測による覚醒度の評価」
吉田倫也「顔の動作を用いた生体インターフェイスの開発」
後藤真櫻「簡易型fNIRSによる複数人同時計測時の脳血流変化の検討」
早川温子「性別による思考過程及び脳血流変化の関係性の検討」
木村茜「日常環境下での注意の持続を計測する簡易システムの検討」
將積彩芽「片側優位性が課題遂行に及ぼす影響」
真島希実「英語学習用ツールの作成とリーディングスパンテストによるその効果の検討」
中村友香「前腕の動きの程度と脳血流変化の検討」
大西夏子「照度環境が作業者の心理状態および知的生産性に及ぼす影響の検討」
異なる分野の研究室の教授たちと研究について意見を交換する機会は滅多にないので、非常に有意義な発表会となりました。
今後は、1月下旬の最終発表会に向けて各自が研究を進めていきます。
正規の研究と並行しながら行う必要があるので、計画性をもって準備をしていきたいと思います。
【文責:M1関谷】
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2012年度 卒業論文審査会

2013年2月19日(火)に生命医科学部卒業論文諮問会が行われました。
医療情報システム研究室からはB4の18名(西村、吉田、松浦、臼井、大村、大久保、國貞、関谷、牛山、眞島、井上、早川、大西、木村、將積、中村、後藤、杉田)が発表を行いました。
発表の題目は以下の通りです。
  1. 西村祐二:Hadoopを用いた医用画像における画像処理高速化のための実装と性能評価
  2. 吉田倫也:病理データの良性・悪性・判断不可能領域のSupport Vector Machineを用いた分類手法の検討
  3. 松浦秀行:対話型遺伝的アルゴリズムを用いた専門家の判断に基づく良好な細胞画像作成システム
  4. 臼井 智美:身体活動量の変化に基づく腹部の皮下脂肪量および下腿後面の筋肉量の変化の検討
  5. 大村歩:快の度合が異なる画像に対する脳の活性領域と度合の検討
  6. 大久保祐希:脳波を用いた前腕屈曲運動における左右識別の検討
  7. 國貞壮司:任意ジェスチャを用いた直観的操作による作業負担軽減システムの提案
  8. 関谷駿介:角膜内皮細胞画像における細胞領域抽出アルゴリズムの検討
  9. 牛山裕梨:切断面実形視テストを用いた空間認識力測定時におけるfNIRS研究
  10. 眞島希実:リーディングスパンテストを用いたワーキングメモリの検討:大脳皮質の活性部位のfNIRS を利用した基礎的検討
  11. 井上楓彩:fNIRS実験時における音圧変化の影響の検討
  12. 早川温子:裸眼立体視における個人の能力差に関するfNIRSを利用した脳機能の検討
  13. 大西夏子:色温度環境の差異が注意の持続に及ぼす影響のfNIRSを用いた検討
  14. 木村茜:視覚刺激と聴覚刺激の違いにおける注意の持続性への影響
  15. 將積彩芽:音環境下における数字記憶課題の成績と脳血流変化に対する男女差の検討
  16. 中村友香:fNIRSデータに対する体動除去手法の提案と検討
  17. 後藤真櫻:協調作業による相互作用が脳活動に及ぼす影響の基礎的な検討
  18. 杉田出弥:GO/NOGO課題の難易度変化が脳の反応抑制に与える影響の検討
未だ学会に出たことのない私にとって、今回は研究室外の先生方の前で発表をした、初めての機会でした。
普段の月例発表会とは異なり、私の研究内容を全く知らない先生方を目の前にして、何に重点を置いて発表したらいいのか、凄く悩みました。そんな中、先輩方の自らの経験談を踏まえたアドバイスに本当に助けて頂きました。
また、発表時間はたった7分しかなく、1年間かけて行なってきた研究を如何に端的に伝えるか、非常に頭を悩ませました。
当日は緊張してしまい、とても早口になってしまったので、もう少し上手く発表したかったと悔いは残りますが、この経験を来年度の学会発表へ活かして参りたいと思います。
卒論発表会が行われた朝は、粉雪が舞い散る凄く寒い日でした。そんな中、私たち4回生のために朝早くから発表準備をして下さった先輩方、本当に感謝しています。この恩は来年度の後輩へと繋げて参りたいと思います。
【文責:M0 井上】
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工学研究科情報工学専攻修士論文試問会

2013年2月1日~2日にかけて、同志社大学工学研究科修士論文試問会が開催されました。
我々の研究室からは、M2の5名が以下のタイトルで発表しました。
・被験者の内在的要因を考慮したfNIRSデータのクラス分類手法の提案と検討(福原理弘)
・個人の完成モデルを推定するインタラクティブな商品推薦システム(宮地正大)
・遺伝的アルゴリズムのための並列処理フレームワークの提案と実装(山中亮典)
・階層的なメタデータサーバを有する広域分散ファイルシステムを利用した医用画像保存通信システム(南谷祥之)
・培養角膜内皮細胞のための遺伝的プログラミングを用いた画像セグメンテーションアルゴリズムの提案(山口浩明)
修士過程における研究の集大成としての発表であり、非常にクオリティの高い発表が出来たように思います。
主査である三木先生からも、全員が98~100点という評価をいただき、研究生活3年間を良い形で締めくくることができたと思います。
担当教員である廣安先生をはじめ、多くのかたの協力によって、研究を進められたと思います。
先生方、そして研究室の皆様、本当に有難うございました。
【文責:M2 山中】
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第20回月例発表会

1月29日(火)に医療情報システム研究室 第20回月例発表会が行われました。
この発表は現在研究室に在籍する修士二年生の修士論文発表会のリハーサルを兼ねた発表会であり、全員本番のつもりで緊張感を持って発表を行いました。
発表者および題目は以下の通りです。
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宮地 正大:個人の感性モデルを推定するインタラクティブな商品推薦システム
福原 理宏:被験者の内在的要因を考慮した fNIRS データのクラス分類手法の提案と検討
山中 亮典:遺伝的アルゴリズムのための並列処理フレームワークの提案と実装
南谷 祥之:階層的なメタデータサーバを有する広域分散ファイルシステムを利用した医用画像保存通信システム
山口 浩明:培養角膜内皮細胞のための遺伝的プログラミングを用いた画像セグメンテーションアルゴリズムの提案
—-
全体的な印象としては、何度も発表をこなしてきたためか、いつも以上に集中力をもって臨んでいたように思います。
修士論文発表会本番までに多くの学生から議論していただける最後の機会でしたが、多くの学生からも質問を頂くことができ、議論の練習や、想定される質問の内容などの注意すべき項目が見えてきたように思います。
先生方からも、通常の学会発表とは違う指摘を頂きました。
本番まで残り時間は少なくなりましたが、最高の発表に仕上げたいと思います。
【文責:M2 宮地】
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プロジェクト特別演習最終報告会

2013年1月23日に、医心館G階多目的室にてプロジェクト特別演習最終報告会が行われました。
医療情報システム研究室からは博士課程1年が1人、修士課程1年が7人発表を行いました。発表テーマとしては以下の通りです。
D1 日和悟「カーネル主成分分析ソフトウェアの開発と評価」
M1 福島亜梨花「優位半球と聞き手の関連性の検討」
M1 林貴之「簡易型NIRSによる情動画像刺激に対する快・不快効果の検討」
M1 星野雄地「心拍変動と脳血流変化の関係性の検討」
M1 藤井亮助「医用画像保存通信システムへの利用を想定した分散ファイルシステムGfarmとGlusterFSの性能評価」
M1 布川将来人「遺伝的アルゴリズムを用いた角膜内皮細胞画像の特徴量抽出」
M1 大堀裕一「ニューラルネットワークとGAを用いた病理データのクラス分類」
M1 上堀聖史「ユーザの嗜好性を考慮したインタラクティブ画像処理システムの構築」
本プロジェクトの目的は、自身で設定した課題に対する結果だけでなく、研究者・技術者に求められる能力である「問題設定・解決能力」、「創造性」、「立案能力」、「自立した思考力」を身につける事であります。
普段から研究に取り組んできた私達にとって、上述の能力は鍛えられているであろうと考えていました。しかしながら、5ヶ月間という決められた期間の中で問題解決に取り組むだけでなく、結果をまとめ、ポスターを作成することはかなり大変でした。それだけでなく、先生方に対しプロジェクト内容を説明させていただく場でもあるため、自身のプロジェクト目的や内容、結果を十分に理解する必要がありました。当研究室のメンバーは日頃から月例発表会で鍛えられているため、皆上手く発表ができていたと感じました。
今回のプロジェクト科目は大変でしたが、それだけに得たものはたくさんあったと感じました。プロジェクトを通して学んだことを今後の研究生活に活かし、よりよい成果を出していきたいと考えております。
【文責:星野(M1)】

プロジェクト科目演習中間発表

10月3日(水)に生命医科学研究科医工学・医情報学専攻の必修科目となる、プロジェクト科目演習中間発表が行われました。プロジェクト科目演習とは、研究者・技術者に求められる能力である「問題設定・解決能力」、「創造性」、「立案能力」、「自立した思考力」等を身につけ、これらを実践的に運用できる能力を獲得することを目的としています。そのため、学生が主体となって自ら研究テーマを決定して計画を立て、それを実行するという流れで進められます。今回の中間発表では、学生が決定した研究テーマとその方向性、計画などをポスターで発表するという形式となりました。医療情報システム研究室からは博士課程1年が1人、修士課程1年が7人発表を行いました。それぞれが自分の考えた研究方法を、教授の方々や学生に対してポスターを使って説明しました。
今後は、各々が研究テーマを自分が設定した計画に沿って実行していくという段階となります。私自身、今までにこういった経験をあまりしたことがないため不安ではありますが、1月に行われる最終発表に向けて準備していきたいと思います。
【文責:大堀】