日本磁気共鳴医学会大会

2017年9月14~16日にかけて開催されました日本磁気共鳴医学会大会に参加いたしました.本研究室からは日和先生,萩原(M2),石田(翔)(M1)の3名が参加しました.

  • 「暗算課題中の脳機能ネットワークの分類と比較」 萩原 里奈,日和 悟,廣安 知之
  • 「非公開」 石田 翔也,日和 悟,廣安 知之


日本磁気共鳴医学会大会(JSMRM)への参加は2度目の学会参加であり,初の国内学会でした.私は学会初日にfMRIのセッションでポスター発表をしました.JSMRMはMRIに関する研究が主軸となっており,脳機能に関する研究発表は非常に少なく,その中で相手にうまく伝えることを意識して発表に臨みました.発表ではいくつかの質問をいただき,うまく対応することができたと感じています.オーラルのセッションにおいては聞きなれないような内容ばかりでしたが,MRIに関してさらに知識を蓄えることができたので,非常に勉強になりました.今回の学会参加を通して,分野の異なる人に対して自分の研究を伝える難しさを知ることができたため,研究室内の月例発表会などではできない体験ができたと感じています.本学会で学んだこと,反省すべきところを次回の学会に向けて改善していきたいと思います.

 

【文責:M1 石田(翔)】

日本光脳機能イメージング学会 第20回学術集会

2017年7月15日(土)に東京都千代田区永田町の星陵会館にて日本光脳機能イメージング学会第20回学術集会が開催されました.本研究室からは廣安先生,M1の中村(清),西澤,池田が参加しました.各学生がポスター発表,約2分のフラッシュトークにて自身の研究成果を発表しました.発表題目は以下のとおりです.

    ◆「ワーキングメモリ課題時における賦活脳領域の検討 –fNIRSとfMRIの比較-」
      池田幸樹,日和悟,廣安知之

◆「持続的注意課題時におけるfNIRSを用いた脳状態の遷移の検討」
西澤美結,日和悟,廣安知之
◆「自動車運転動画視聴時の脳活動のfNIRSによる検討」
中村清志郎,日和悟,廣安知之

光脳機能イメージング学会は,まだ歴史の浅い光による脳機能計測法の基礎研究を深め,光脳機能イメージング法に関心の高い研究者間の情報交換の場と研究を促進するための機会を提供する場です.基礎研究や医療応用の研究など様々な発表があり,興味深かったです.ポスター発表では,3名ともたくさんの方にポスターを見に来ていただくことができました.また,fNIRSを知っている方が多いこともあり深い議論や研究のアドバイスをいただくことができました.いただいた意見やアドバイスを研究室で共有し,研究に反映させていきたいです.学会終了後は,OBの方と合流し楽しい時間を過ごすことができました.


【文責:M1 池田】
“日本光脳機能イメージング学会 第20回学術集会” の続きを読む

Research Complex 第4回人材育成フレームワークレクチャー

2017年7月13日(木)に同志社大学 学研都市キャンパス 快風館にてResearch Complex 第4回人材育成フレームワークレクチャーが開催されました.本研究室からはM2の石原 知憲が参加し,ポスター形式で発表しました.発表題目は以下の通りです.

    ◆「EEGを用いた運動想起型BCIにおける最適な電極配置と周波数帯域の検討」
      石原知憲,日和悟,廣安知之

けいはんなリサーチコンプレックス事業では,フレームワークレクチャーを通じ大学・研究機関の研究者が進める研究内容や,研究が目指す未来像などを交流する機会を設けています.第4回目となる本発表会では奈良工業高等専門学校 情報工学科の松村 准教授と,奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科の神原 准教授の講演を拝聴しました.京阪奈地域進められている他分野の研究や高校生が行っている研究を拝聴し,自分の研究を進める上でいい刺激となりました.
今回の発表会は私にとって5回目の国内での発表会ということもあり,緊張することもなく発表することができました.発表時間は短かったものの沢山の方に発表を聞きに来ていただき,自分の研究を聞いていただくことができました.また自分の研究を見直すいい機会にもなりました.また学会に参加できるように毎日の研究に励むと同時に,研究室全体が盛り上がるように日々精進していきたいと考えています.
 
【文責:M2 石原】
“Research Complex 第4回人材育成フレームワークレクチャー” の続きを読む

第93回日本消化器内視鏡学会総会

2017年5月11日から13日にかけて大阪国際会議場とリーガロイヤルホテルにて,第93回日本消化器内視鏡学会総会が開催されました.本研究室からは廣安 知之 教授,岡田 雄斗(M2),石田 直也(M2)が参加しました.
本研究室から本学会への参加は初めてであり,我々の研究が医師からどのように評価されるのかを体感すべく参加しました.本学会には日本中の大学や病院から内視鏡を取り扱う医師が参加し,最先端の情報や症例の報告が医学的観点からなされました.その中で,私が口頭形式,石田がポスター形式で発表しました.発表題目は以下の通りです.

  • 「胃部LCI内視鏡画像を用いたHp感染識別アルゴリズムの構築」
    岡田雄斗,八木信明,北江博晃,冨江晃,市川寛,廣安 知之
  • 「胃部NBI内視鏡画像を用いた病変部位の自動推定」
    石田直也,八木信明,北江博晃,冨江晃,市川寛,廣安知之


口頭発表では5分の発表と2分の質疑応答,ポスター発表では4分の発表と2分の質疑応答と短い時間にもかかわらず,多くの質問や意見をいただくことができ,自分たちの研究の存在意義を強く再確認することができました.今後,どんどん医学学会に進出していこうとする中で,とても有意義な学会となりました.


【文責:M2 岡田】
“第93回日本消化器内視鏡学会総会” の続きを読む

第6回同志社大学先端医工学研究センターシンポジウム2016年度研究成果報告会

2017年4月15日(土)から同志社大学京田辺キャンパスの医心館にて第6回同志社大学先端医工学研究センターシンポジウム2016年度研究成果報告会が開催されました.本研究室からは廣安 知之先生,日和 悟先生,修士1年の小林が参加し,修士1年の小林がポスター形式で発表しました.発表題目は以下の通りです.

「培養角膜内皮細胞の扁平率による細胞品質評価」
小林渓太郎,奥村直毅,日和悟,廣安知之,小泉範子


本シンポジウムは生命医科学部の小泉先生がセンター長をされている,先端医工学研究センターの主催で行われました.同センターで行われている研究についてのポスター発表やセンター長の小泉先生,センター副長の奥村先生,大阪大学微生物病研究所の伊川先生の講演を拝聴しました.本シンポジウムは角膜再生医療の実用化と国際的な普及に向けた研究開発,そして角膜移植に代わる薬物療法の開発を目指した研究開発を研究テーマとした研究成果の報告会でした.多くの角膜障害に対しての研究成果を拝聴することができ,非常に有意義な時間となりました.
私にとって初めての学会ということもあり,簡潔に伝えることができませんでした.しかし,同センターで研究を行っている方々に興味を持って頂き,ご指摘を頂くことができたことに,研究者としての成長ができたと感じました.また,実際にデモ映像を見せるなどして,聞いていただく方々にアピールし,印象に残ってもらうようにすることの大切さを学びました.
最後に本シンポジウム酸化にあたり,お忙しい中ご指導ご指摘を頂いた同研究室の廣安先生,日和先生,画像処理班の皆様,学生の皆様,ティッシュエンジニアリング研究室の小泉先生,奥村先生,学生の方々,大変お世話になりました.この場を借りて厚く御礼申し上げます.今回の本シンポジウムで得られた課題,経験,アドバイス,反省点を今後の研究や発表に活かしていきたいと思います.


【文責:M1 小林】

学会参加報告書

 
報告者氏名
 
小林渓太郎
発表論文タイトル 培養角膜内皮細胞の扁平率による細胞品質評価
発表論文英タイトル Cell quality evaluation of corneal endothelial cells by flattening
著者 小林渓太郎,奥村直毅,日和悟,廣安知之,小泉範子
主催 同志社大学先端医工学研究センター
講演会名 第6回同志社大学先端医工学研究センターシンポジウム2016年度研究成果報告会
会場 同志社大学京田辺キャンパス 医心館4階N-A,N-B
開催日程 2017/04/15

 
 

  1. 講演会の詳細

2017/04/15に同志社大学先端医工学研究センター主催のシンポジウムに参加しました.このシンポジウムは角膜の再生医療に携わっている先生方,学生が参加し,2016n年度の研究成果について報告がされました.同センターの小泉先生や奥村先生による講演だけではなく,大阪大学微生物病研究所の伊川先生によるゲノム編集についての講演がありました.
本研究室からは,私,M1小林が参加し,ポスターでの発表を行いました.
 

  1. 研究発表
    • 発表概要

今回のシンポジウムでは,先生方の講演の合間に1時間のポスターセッションで発表を致しました.
 
本発表では,培養角膜内皮細胞の画像を用いた評価システムの作成を目標とし,小泉先生,奥村先生との議論で得られた,各細胞を楕円に近似することで細胞の形状の違いを定量的に評価した事について発表を行いました.
 

  • 質疑応答

今回の講演発表では,以下のような質疑を受けました.
 
・質問内容1
ティッシュエンジニアリング研究室所属の島田さんから,画像1枚ごとの評価であるならば,全ての細胞を評価するためには多くの画像を撮影しなくてはならないのか,という質問をいただきました.
 
この質問に対して私は,角膜内皮細胞の画像の連結が可能であるため,この手法を培養角膜内皮細胞の画像に適用することで,全ての細胞を画像1枚に表示し評価できる,と回答しました.
 
・質問内容2
奥村先生より,カラーマップにて扁平率が高い細胞が強調されて見えないように感じる,10%刻みで色を分け,強調できないか,という質問をいただきました.
 
この質問に対して私は,10%刻みで色を分けられること,またより強調して分かりやすい表示方法を検討する,と回答しました.
 

  • 感想

私にとって初めての学会,ポスター発表ということもあり,どのように発表を行えばいいのか不安でした.しかし,角膜の研究をしている方が多く,画像処理についての専門的知識が無い方も私の説明に傾聴してくださり,提案システムについてお褒めいただき,大変嬉しく思いました.また,自分から先生へアプローチをし,私の研究を説明できたこと,USBカメラを用いて実演をしたことが,今回の発表の良かった点だと思いました.課題としては,小泉先生にポスターはご覧いただきましたが,時間が足りずお話を伺えなかったため,先ずお話を伺いたい方にアプローチする必要があったと考えました.今後の発表では,良かった点はそのままに,この課題を活かしたいと考えています.
 

  1. 聴講

今回の講演会では,下記の3件の発表を聴講しました.
 

発表タイトル       : 難治性角膜疾患の病態解明と治療薬の開発
著者                  : 奥村直毅
 

 
点眼を用いた角膜再生医療について奥村先生の講演を拝聴しました.今回,初めて奥村先生の講演を拝聴でき嬉しく思いました.講演の内容は,角膜の難治性角膜疾患に対する病態解明の歴史,進捗について確認することができました.また,大学発創薬について語られており,大学発創薬は可能で,将来,同志社目薬が誕生することに感動しました.
 
 
 

発表タイトル       : 医工連携・産学連携による角膜再生医療の開発と産業化の推進
著者                  : 小泉範子

 
先端医工学研究センターの位置づけや目的,2016年度の研究の成果について小泉先生の講演を拝聴しました.今回,初めて小泉先生の講演を拝聴でき嬉しく思いました.講演の内容は,MISLのM2直也さんの研究や学部生のときにお世話になった本郷さんの研究などを確認しました.また,角膜の再生医療についてだけでなく,大学発創薬として製品化するに向けて品質の保障の仕方や,保存・輸送方法についても技術的な開発が行われていることを確認しました.

第19回日本ヒト脳機能マッピング学会

2017年3月9日から10日にかけて京都大学百周年時計台記念館にて第19回日本ヒト脳機能マッピング学会が開催されました.本研究室からは廣安 知之先生,日和 悟先生,田中 勇人(M2),萩原 里奈(M1),水野 めぐみ(B4)が参加し,田中(M2),萩原(M1),水野(B4)がポスター形式で発表しました.発表題目は以下の通りです.

「照明環境と表示媒体が視覚的注意と機能的コネクティビティに及ぼす影響の検討」
田中 勇人,日和 悟,廣安 知之

 

「暗算課題時の成績の違いによる機能的コネクティビティの比較」
萩原 里奈 ,日和 悟,廣安 知之

 

「fNIRSを用いた協調行動時の脳機能ネットワークの検討」
水野 めぐみ,日和 悟,廣安 知之

 

本学会は,脳の病態に関係する臨床医,脳機能研究に携わる医学,工学,情報学,脳神経科学の研究者,さらには脳機能イメージングの技術開発に関わる専門家が集まる学会です.私は本学会で3回目の参加ということもあり,ポスター発表では当然緊張することなく自身の研究について90分間ディスカッションすることができました.様々な研究者の方々と例年よりも近い距離感で議論し合うことができ,ポスター発表を行った3人ともに有意義な時間を過ごせたようです.聴講では,最新の解析手法に関する演題のみならず,脳機能イメージング技術の社会への実装に焦点を当てた演題も多く,自身の研究意義を改めて確認し直すことができました.本学会で培った相手のニーズに合わせた説明の仕方,議論し合う場での意識のもち方を今後の社会人生活に活かしていきます.
  
【文責:M2 田中(勇)】
“第19回日本ヒト脳機能マッピング学会” の続きを読む

第5回 関西4私大生命科学シンポジウム


2017年3月7日に関西学院大学西上ヶ原キャンパスの関西学院会館光の間にて第5回四私大合同生命科学シンポジウムが開催されました.本研究室からは廣安 知之先生,日和 悟先生,西澤美結(B4)が参加し,廣安先生が講演,西澤がポスター発表を行いました.発表題目は以下の通りです.


「脳機能情報による瞑想状態の検討」 廣安 知之,日和 悟

「持続的注意に関わる脳機能のfNIRSによる検討」 西澤 美結,日和 悟,廣安 知之


本シンポジウムは,関西の私学4大学(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)の生命科学系学部・研究科合同で開催されました.関関同立で行われている最前線の研究を紹介し,関西を起点とした日本の生命科学分野の活性化をはかることを目的としたシンポジウムです.4大学の教員による8件の講演,教員と学生による28件のポスター発表が行われました.
私は今回初めてポスター制作を行い,学外の学生や先生に自分の研究を紹介しました.このシンポジウムは他学会とは異なり,様々な分野の研究者が集まっていることから,脳機能イメージング研究に興味を持ってもらえるように工夫して発表を行いました.ポスター発表ではたくさんの方に研究を聞いてもらうことができ,意見を頂くことが出来ました.
また様々な分野の研究のお話を聞くことができ,大変有意義な時間を過ごすことが出来ました.本シンポジウムでの気づきや,頂いた意見を今後の研究に生かしていきたいと思います.

 

【文責:B4 西澤】
学会参加報告書

 
報告者氏名
 
西澤美結
発表論文タイトル 持続的注意に関わる脳機能のfNIRSによる検討
発表論文英タイトル Investigation of brain function related to continuous attention by fNIRS
著者 西澤美結,日和悟,廣安知之
主催 関西学院大学
講演会名 第五回 四私大合同生命科学シンポジウム
会場 関西学院会館 光の間
開催日程 2017/03/07

 
 

  1. 講演会の詳細

2017/03/07に,関西学院大学光の間にて開催されました第5回4私大合同生命科学シンポジウムに参加いたしました.本シンポジウムは,関西の4私大(同志社・関西学院大学・関西大学・立命館)の生命科学系学部・研究科合同で開催されました.関関同立で行われている最前線の研究を紹介し,関西を起点とした日本の生命科学分野の活性化をはかることを目的としたシンポジウムです.4大学の教員による8件の講演,教員と学生による28件のポスター発表が行われました.
 
私はポスター発表を行い,本研究室からは他に廣安先生,日和先生が参加しました.
本シンポジウムは他学会とは異なり,様々な分野の研究者が集まっていることから,脳機能イメージング研究は少なく,興味を持ってもらえたように感じました.
1時間のポスター発表では,たくさんの方に研究を聞いてもらうことができ,意見を頂くことが出来ました.
四私大合同生命科学シンポジウム
http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/d_biosci/four/
 
 

  1. 研究発表
    • 発表概要

私は7日の午後のポスター発表に参加いたしました.時間は約1時間でした.
今回の学会発表では,注意の持続性課題であるPVTを用いて,課題中における注意度合いの違いが変化をもたらす脳部位の推定を行いました.解析手法は,最適化による血流変化モデルの作成とグラフ理論を用いた脳機能ネットワーク解析の2つを用いました.開始直後から,様々な年代の研究者や学生の方に研究を聞いてもらうことができ,また意見をたくさん頂くことができました.

  • 質疑応答

今回の講演発表では,以下のような質疑を受けました.
 
・質問内容1
学生の方からの質問を受けました.こちらの質問は,fNIRS装置がどういったものを測っているのか?というものでした.この質問に対する私の答えは,血流変化を測定していると回答しました.ポスターにあったfNIRSの絵と血流データを使用し,理解していただけたと思います.
 
・質問内容2
来年度医生命システム学科に入学予定の学生から質問を受けました.こちらの質問は,慣れの影響はないのかというものでした.この質問に対する私の答えは,注意しようとして課題を行っている中で,気が逸れたりまたは集中しているという脳状態を計測しているので慣れは考慮していないと回答しました.今後,慣れるまでの最初の何秒間かは検討外にするなどの対策は必要だと感じました.
 
・質問内容3
学生の方から質問を受けました.こちらの質問「生体情報を用いたドライバーの運転特性の解明」と書いてあるが実際はどう応用していくのか?というものでした.この質問に対する私の答えは注意と注意散漫の状態が分かったことで,脳の全体を計測しなくてもその部位だけに注目することで,状態が判別可能になると回答しました.その答えに対して,実際にドライバーはかっているのか?と質問をいただき,今回は持続性課題であるPVTを使って状態を定義し,解析を行ったと回答しました.
 
・質問内容4
質問者の氏名は覚えそこなってしまいましたが,大学の先生にご意見を頂きました.
RTの差異が大きいところで定義した2状態のほかのところは,状態は不明だが何か変化しているところが面白いと意見をいただきました.2状態だけでなく,長時間課題を行い,時系列変化をよりみれるような実験課題を検討するべきだと感じました.
 
 

  • 感想

私は今回初めてポスター作成を行い,学外の学生や先生に自分の研究を紹介しました.今回は脳機能イメージング研究を行っている研究者のポスターや講演が少なく,少し残念だと思っていました.しかし実際参加してみると,多くの方にポスターを見てもらうことができ,意見をもらうことができました.解析方法などに質問は少ない一方,研究目的やこの研究が将来何の役にたつのかなど,基本的な質問が多かったように思います.今後,この経験を生かし,解析や発表などを行っていきたいと思います.

  1. 聴講

今回の講演会では,下記の1件の発表を聴講しました.
 

発表タイトル       :生体情報の数理解析に基づく心身の状態評価に関する研究
著者                  :吉野公三
セッション名       : 講演
Abstruct            : 近年のウェアラブル計測技術の進歩により,人間の生体信号を生活の中で比較的簡便に計測できるようになってきた.しかし,心身の健康評価を行う上で,生体信号の時系列データから意味ある情報を抽出することは重要な研究課題として残されている.本講演では,生体信号の変動パターンを数理的に解析することで,疾患や心理状態を評価する方法の開発に関する取り組みと生理応答のシミュレーションに関する取り組みについて紹介する.

脳機能イメージング研究ではなかったのですが,心身の状態変化をみる研究でとても参考になりました.時系列データから状態を判別する方法は今後注目できる解析方法であると感じました.
 
参考文献

  • 四私大合同生命科学シンポジウム http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/d_biosci/four/

第16回再生医療学会

2017年3月7日~3月9日に仙台国際センターにて開催されました第16回再生医療学会にMISLよりM1石田が参加致しました.MISLから本学会への参加は初参加であり、MISLの試金石となるべく参加しました.本学会では、流行であるiPS細胞や、バイオ3Dプリンタの新たな可能性についてなど、再生医療に関する幅広い分野が一同に 集結します.さらに、この学会は学生よりも企業や研究機関がとても多く、大手企業の方々と直接つながりを作るきっかけにもなり、大変実りある学会となりました.
私は、8日のポスターセッションにて、5分間立ち講演をし、45分間の質疑応答にて議論をさせて頂きました.発表題目は以下の通りです.

「培養角膜内皮の品質評価を目指した自動解析ソフトウェアの開発」
石田直也,奥村直毅,本郷茜,日和悟,廣安知之,小泉範子

 

質疑では45分のところ、1時間程皆様から質問やご指摘を頂き、再生医療の発達に伴い、それを定量化する研究も非常に注目が集まっていることを肌で感じることが出来ました.


【文責:M1 石田(直)】
“第16回再生医療学会” の続きを読む

進化計算シンポジウム 2016

進化計算シンポジウム2016が2016年12月10日~11日にかけて、千葉県九十九里にある一宮シーサイドオーツカにて開催されました。本研究室からは、廣安先生、原田圭(M1)の2名が参加しました。シンポジウム2日目の11日に、廣安先生、原田がショートプレゼンとポスター発表を行いました。また、進化計算シンポジウムの前々会長にあたる廣安先生は、進化計算シンポジウム2016における閉会の辞も述べられました。発表題目は以下の通りです。
「脳機能イメージングデータにおける進化計算による特徴量抽出」
廣安知之、郡悠希、原田圭、日和悟
「fNIRS のチャンネル選択問題におけるNSGA-II とMOEA/Dの探索性能比較」
原田圭、日和悟、廣安知之
進化計算シンポジウムは毎年1回開催され、進化計算分野の研究者が都道府県から集まり、一年間の成果を発表する場です。このシンポジウムの特色としては、参加者全員がホテルに泊まりこみで行う合宿形式を採用している点です。その日出会ったばかりの他大学の学生と夕食や寝室、さらには温泉も共に入り、研究のみならず飽くなき議論を行うことができる環境にあります。今回は千葉県の九十九里で開催され、屋上の展望台からは九十九里浜を一望できる素晴らしい環境に位置していました。
また、例年の進化計算シンポジウムと違う、新たな試みとして企業の方をお招きしての講演が2件ありました。企業では、どのような形でどのようなモチベーションで進化計算や最適化を実問題に適用しているのか。企業が進化計算シンポジウムに今後期待していることや、それに対する進化計算シンポジウム側からの提案など、学生の私にとって目からウロコのような話の連続で大変勉強になりました。
本シンポジウム2回目の参加となる私は、昨年のシンポジウムや進化計算分野の学会で出会った多くの先生方や友達と再会でき、楽しい日々を過ごすことができました。私にとってのシンポジウム参加の大きな収穫は、一年間の研究を通して、昨年に比べてより濃厚な研究議論を参加者とできたことです。そして逆に、ポスターにて説明をしていただいた先生方の研究への取り組む姿勢や成果を肌で感じ、より一層の努力が今後必要であると自覚しました。この経験を糧に、また成長した姿を進化計算シンポジウムで会う先生方や学生にみせられるよう、これからまた一年間自身の研究に邁進致します。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 
【文責:M1 原田】
“進化計算シンポジウム 2016” の続きを読む

SSI2016

2016126日から8日にかけて滋賀県にて計測自動制御システム・情報部門学術講演会2016が開催されました.本研究室からは原田(M1),石原(M1)が参加し,原田(M1)が口頭発表とポスター発表,石原(M1)がポスター発表を行いました.発表題目は以下の通りです.

「キックアウト手法を用いた遺伝的アルゴリズムによる脳機能ネットワーク抽出」

原田圭,日和悟,廣安知之,Heiner Zille,Sanaz Mostaghim

「左右手運動想起中の脳波識別における空間フィルタの最適化」

石原知憲,日和悟,田中健太,廣安知之 

本学会は,基礎理論から工学的実システム,さらには社会経済システム,生命システムなど多様な広がりを持つシステム情報分野の研究者,技術者に対して,

1) 各研究領域での研究の成果や動向等の情報を提供する,

2) 新しい研究領域を創造するための交流の場を提供する,

3) システム情報分野での研究や教育のプログラムを発信する,

ことを目的に開催されています.2016年のこの学会は琵琶湖のほとりにある滋賀県立体育館で行われました.会場のすぐ横には琵琶湖があり,滋賀県らしさを感じることができる会場でした. 発表では原田君が15分の口頭発表でSSI優秀発表賞を受賞し,表彰式で表彰されました.同じ研究室の仲間が表彰される姿を見て,うれしい気持ちと同時に悔しい気持ちにもなりました.原田君の表彰を受けて,自分も表彰されるようにこれからより一層研究に力を入れたいと思いました.その後,私もポスター形式での発表を行いました.お互いにたくさんの方にポスターに立ち寄っていただき,自分たちの研究に興味を持っていたくことができました.原田君が汗を流しながら熱心に説明している姿が印象的でした.

私は本学会には初めての参加でしたが,今後研究を行っていく進化計算の内容を含め,良い議論ができたと感じています.また本学会では研究に関する意見交換だけでなく,他の人の研究を聞くことによる発見や気づきがたくさんあり,私にとって大変有意義な時間でした.本学会で頂いたご意見や発見を今後の修士卒業研究に活かしていきたいと思います.

kharada2tishihara kharada

【文責:M1 石原】

“SSI2016” の続きを読む